私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
月下氷人(げっかひょうじん)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
この人がお父さんとお母さんの月下氷人になった人なんだよ。
へえ~、えらく年を取ってるけどどんな人なの?
何か、人間国宝がどうとか言ってたような…。
もしかしてキミってすごい家の生まれなの!?
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「月下氷人」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
月下氷人の意味とは?
月下氷人とは、
意味は「仲人(なこうど)」のことを指します。
月下氷人の語源
月下氷人の語源は、「月下老人」と「氷人」という言葉の二つの話が合わさって出来た言葉です。
まずは「月下老人」についてです。
中国の唐の時代に韋固(いこ)という若者がいました。
彼が旅をしているときに、月の光を浴びながら本を読む老人に出会ったんです。
韋固は「袋の中には何が入っているのか」と尋ねると、その老人は赤い縄を見せ「これは男女の足をつなげば、どんな人も夫婦になってしまう縄だ」と答えたようです。
もう一つの「氷人」について。
これは中国の晋の時代に狐策(こさく)と呼ばれる役人がいました。
彼は月の光る氷の上に立って、氷の下の人と話をするという夢を見ました。
そこで占いの達人の策耽(さくたん)に相談すると、
「氷下は陰(女)、氷上は陽(男)で男女を表す。だからきっとあなたが結婚の仲人をすることになるだろう。」
と言われ、すぐに太守の息子の仲人を頼まれたようです。
そんな二つの話を合わせ、仲人をする意味の「月下氷人」という言葉ができました。
月下氷人の使い方や例文は?
さて、この月下氷人という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
月下氷人という言葉の使い方は、
「月下氷人である~」「~が月下氷人になった」といった使い方がされると思います。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
月下氷人を使った例文は
- 彼が私たちの月下氷人となってくれた人だ。
- 月下氷人となる人も最近は少なくなってきている。
- 二人の師匠が月下氷人を引き受けてくれた。
このような感じでしょうか。
月下氷人の類義語は?
さて、この「月下氷人」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
キューピッド
橋渡し役
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
月下氷人とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして月下氷人を簡単にまとめますね。
意味月下老人を略した「月下」と「氷人」を合わせて作られた言葉で、意味は「仲人(なこうど)」のことを指します。
類義語や補足キューピッド
橋渡し役
彼が私たちの月下氷人となってくれた人だ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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