私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
有象無象(うぞうむぞう)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
今年の町内対抗戦は何としても勝たないと。
そうだね。あんな有象無象の連中に負けてられないよ。
今年はしっかりと練習したから大丈夫だ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「有象無象」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
有象無象の意味とは?
有象無象とは、
このような意味があります。
それぞれの漢字に分けて考えると、
有象:形のあるもの
無象:形のないもの
このような意味になっていますが、ここでいう「象」とは
形を作る、かたどる
といった意味を持っています。
つまり、形のあるものと形のないものすべて。
という意味になるのですね。
山や川など、その形から生まれた文字を象形文字といいますが、その意味と同じ「象」です。
動物の「象」も、その形からこの漢字が生まれました。
有象無象の語源
有象無象は、もともと仏教用語の有相無相が転じて、象という漢字が用いられるようになったと言われています。
ただ、なぜ象になったのかはわからない部分も多く、最初は形を表す「像」がしっくりくるということであてられていたのが「象」と変わったともいわれています。
有象無象の使い方や例文は?
さて、この有象無象という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
有象無象という言葉の使い方は、
- たくさんいるだけの集まり。
- 馬鹿にした感じで使われることもある。
- 「有象無象の集まり」
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
有象無象を使った例文は
- こんな有象無象の集団に、精鋭の我々が負けるはずがない。
- 有象無象の連中の言うことに、いちいち耳を傾けていられない。
- 有象無象が集まったところで、何も立派なことは生まれない
このような感じでしょうか。
ただ数がいるだけのつまらない人の集団といった感じが、例文からも感じられると思います。
有象無象の類義語は?
さて、この「有象無象」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
有相無相
烏合の衆
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
有象無象とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして有象無象を簡単にまとめますね。
意味数は多いがたいしたことのない、つまらない人々
類義語有相無相
烏合の衆
こんな有象無象の集団に、精鋭の我々が負けるはずがない。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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