私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
厚顔無恥(こうがんむち)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
やった!ラッキー、ここ空いてるよ。
いや、ウサギさんそこ優先座席だから。ほら、お婆ちゃんが来たからどきなって!
ほら、あの山すごいキレイだよ!あっちには海が見えるね。
なんて厚顔無恥なんだ…。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「厚顔無恥」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、読み方などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
厚顔無恥の意味や語源とは?
厚顔無恥の意味とは、
このような言葉です。
それぞれの漢字に分けてみてみると
厚顔:厚かましい
無恥:恥知らず
似たような2つの意味の言葉が合わさって、さらにその意味を強調しています。
ここで、厚顔無恥を「無知」と書き間違いやすいので注意しましょう。
厚顔無恥の語源は?
「厚顔」の語源は、中国の「詩経(しきょう)」より、
「巧言くわうの如く、顔の厚きや」
と記載があり「言葉巧みに乗り切り、外面を良く見せ内面の恥を隠すこと」といった意味になります。
日本には平安時代の頃に「漢文」を通して「厚顔」という言葉で伝わりました。
厚顔無恥の使い方や例文は?
さて、この厚顔無恥という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
厚顔無恥という言葉の使い方は、
「厚顔無恥な~」「~は厚顔無恥だ」といった使い方がよくされます。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
厚顔無恥を使った例文は
- 厚顔無恥な彼は、平気で順番抜かしをしてくる。
- 電車のマナーも守らず厚顔無恥な若者には困ったものだ。
- 自分の不正は棚に上げて、別の議員の不祥事は執拗に攻める厚顔無恥な政治家にはうんざりだ。
このような感じでしょうか。
どの時代にも厚かましくて恥知らずな人はいますよね。
厚顔無恥の類義語は?
さて、この「厚顔無恥」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、意味の似ている言葉(類義語)もいくつかあります。
寡廉鮮恥(かれんせんち)
得手勝手(えてかって)
面の皮が厚い
【対義語】
遠慮会釈(えんりょえしゃく)
あとがき
厚顔無恥とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして厚顔無恥を簡単にまとめますね。
意味他人のことよりも自分のことだけを考え、自分の都合で行動するような図々しい様子
類義語や補足寡廉鮮恥(かれんせんち)
得手勝手(えてかって)
面の皮が厚い
【対義語】
遠慮会釈(えんりょえしゃく)
厚顔無恥な彼は、平気で順番抜かしをしてくる。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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