私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
烏合の衆(うごうのしゅう)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
だめだ、メンバーが全然足りない。
しょうがない、ちょっと探してくるよ。
とりあえず2~3人見つかったからこれで何とか試合になるね。
あ~、やっぱり寄せ集めの烏合の衆じゃダメだ!話にならない。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「烏合の衆」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
烏合の衆の意味とは?
烏合の衆とは、
このような意味があります。
烏合の衆は四字熟語で「烏合之衆」とも書きますね。
これが転じて、役に立たない人の集まり、たいしたことのない集合体といったような意味で使われることもあります。
烏合の衆の語源
烏合の衆の「烏合」というのは、まとまりのない集団を、鳥の集まりに例えた言葉です。
烏合の「烏」は「カラス」で、「衆」は「大勢の人」を表しています。
カラスの群れは、集まっても自分勝手にしているだけで統率は一切ないので、それ人の集団として表しているわけですね。
語源には中国の『後漢書』に、敵兵の集団を烏合の衆となぞらえたことが記載されていることが挙げられています。
烏合の衆の使い方や例文は?
さて、この烏合の衆という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
烏合の衆という言葉の使い方は、
- ただ人が集まっているだけで統率されていない。
- 相手の集団を侮っているような時によく使われます。
- 競技や戦いなどで使われることが多い
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
烏合の衆を使った例文は
- 離党した議員を集めただけの烏合の衆では、与党に一矢報いることさえできない。
- その辺から適当にスカウトしてきた烏合の衆で、競技に参加しようなんてどうかしている。
- 農民ばかりの烏合の衆では、敵の勢いになすすべもなかった。
このような感じでしょうか。
集まって数だけはそろっているものの、連携や統率が一切ないので、少しの問題にも対応できないようなもろさを感じる言葉ですね。
烏合の衆の類義語、英語では?
さて、この「烏合の衆」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 有象無象(うぞうむぞう)
- 獣聚鳥散(じゅうしゅうちょうさん)
- 寄せ集め
ちなみに英語では、
a mob(暴徒、やじ馬連、下層民、大衆、仲間)
a rabble(下層階級、大衆、庶民、やじ馬連、群衆)
モブキャラとかよく言いますが、ただの群衆や大衆のことを指してよく言いますね。
これも、特にまとまりのないバラバラの集団を表す言葉として、烏合の衆とよく似ていると思います。
あとがき
烏合の衆とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして烏合の衆を簡単にまとめますね。
類義語まとまりなく、ただ集まっただけのような規律も統制もない集合体
補足有象無象(うぞうむぞう)
獣聚鳥散(じゅうしゅうちょうさん)
寄せ集め
英語で「a mob」や「a rabble」
使い方・例文離党した議員を集めただけの烏合の衆では、与党に一矢報いることさえできない。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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