私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一蓮托生
この言葉の意味をご存知でしょうか?
だめだ、全然出口がわからない。この迷路難しいよ。
完全に迷っちゃったね、でも二人で力を合わせればきっと抜け出せるよ。
そうだね、一蓮托生だね。でもこの道ってさっき来なかった?
いや、初めてだと思うよ。ここからあの木は見えなかったし。
でも、見たことあるって。だからここは右だって!
そっち行ったら戻っちゃうよ、ここはまっすぐだよ。
右だって言ってるのに・・・。いいよ、一人で行くから。
さっき一蓮托生って言ったのに・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一蓮托生」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一蓮托生の漢字や意味とは?
一蓮托生とは、
このような意味があります。
それぞれの漢字に分けて考えると
一蓮:一つの蓮(はす)の花
托生:命を預ける
「托」は預けるという意味があり「生」は命を表しています。
一蓮托生の語源
一蓮托生は仏教に語源があり、よい行いをした人は死後も極楽浄土で同じ蓮の上に生まれ変わることができる、という仏教の考えから生まれました。
一蓮托生の使い方や例文は?
さて、この一蓮托生という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一蓮托生という言葉の使い方は、
- 運命を共にする。
- どんな結果になってもお互い同じ結末を迎える
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一蓮托生を使った例文は
- 全く知らない人どおしで遭難してしまったが、一蓮托生で救助が来るまで助け合いをした。
- このチームであと一年、一蓮托生で優勝を目指す。
- 夫婦というのは一蓮托生で、どんな困難にも向かっていかなくてはいけない。
このような感じでしょうか。
いわゆる「運命共同体」といったように、うれしいことや悲しいことも共有しながら、お互いに命を預ける、背中を任せるといった意味が込められていますね。
一蓮托生の類義語は?
さて、この「一蓮托生」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 同腹一心(どうふくいっしん)
- 運命共同体
こういった言葉でしょうか。
全く同じというわけではないですが、同じような意味で使われますね。
あとがき
一蓮托生とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一蓮托生を簡単にまとめますね。
意味運命やこれからの顛末を仲間と共にすること
補足一蓮:一つの蓮(はす)の花
托生:命を預ける
全く知らない人どおしで遭難してしまったが、一蓮托生で救助が来るまで助け合いをした。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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