私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
有耶無耶(うやむや)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
しまった、クラスで大事にしてる金魚を排水口に流してしまった!
うさぎさん、どう、水槽の掃除終わった?
ああ、もうすぐ終わるから、外で待っておいて。
どうしよう、このままじゃ怒られるから、見えにくいように水草を増やしておこう。
見たよ、うさぎさん。金魚を流したことを有耶無耶にしようなんてそうはいかないよ。
ごめん、うっかりながしちゃって・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「有耶無耶」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
有耶無耶の意味とは?
有耶無耶とは、
このような意味があります。
普段漢字で有耶無耶(うやむや)と書くことはあまりないですよね。
似たような言葉に、
「あやふや」
といった言葉がありますが、意味が少し違ってきます。
「うやむや」=意図している、意識的な部分がある
「あやふや」=不確かで曖昧なようす、意識できていない
例えば、
- あやふやな覚え方をしている。
- 記憶があやふやでよく覚えていない。
- どちらがどちらだったか、あやふやだ。
こんな使い方をしますね。
有耶無耶の語源
この有耶無耶の「耶」とは、
といった意味を添える言葉となっています。
なので、
有耶:あるのだろうか。
無耶:ないのだろうか。
こんな二つの言葉が合わさって、あるのかないのかはっきりしない様子といった意味として生まれた四字熟語なんですね。
「ありやなしや(有りや無しや)」という言葉が語源ではないかと言われていますが、定かではありません。
有耶無耶の使い方や例文は?
さて、この有耶無耶という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
有耶無耶という言葉の使い方は、
- 意識的になかったことにする。
- 日常使いでは漢字で「有耶無耶」と書くことはあまりない
- 「うやむやになる」「うやむやにする」といった使い方が多い
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
有耶無耶を使った例文は
- 政務調査費疑惑を有耶無耶にしたまま辞める議員を、最後まで追いつめる。
- 結局ケンカの理由は有耶無耶の状態のまま終わってしまった。
- あまりに大きな問題なので有耶無耶にすることは無理だ。
このような感じでしょうか。
結局ハッキリしないまま時間が過ぎてしまったり、できればいい加減な状態で事を荒立てず記憶を薄れさせていきたいような感じが取れますね。
有耶無耶の類義語は?
さて、この「有耶無耶」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
曖昧模糊(あいまいもこ)
朦朧模糊(もうろうもこ)
明明白白(めいめいはくはく)
一目瞭然(いちもくりょうぜん)
あとがき
有耶無耶とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして有耶無耶を簡単にまとめますね。
意味あるのかないのかはっきりしない、いいかげんな様子。
類義語曖昧模糊(あいまいもこ)
朦朧模糊(もうろうもこ)
【対義語】
明明白白(めいめいはくはく)
一目瞭然(いちもくりょうぜん)
政務調査費疑惑を有耶無耶にしたまま辞める議員を、最後まで追いつめる。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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