私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
海千山千(うみせんやません)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
テレビで有名だったあの社長の会社が倒産したらしいね。
そうだね。でも、また新しいビジネスをして軌道に乗ってるって言われてたよ。
すごいねぇ。でも海千山千の社長だから、違うことやってもうまくいくのかな。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「海千山千」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
海千山千の意味や語源とは?
海千山千とは、
- 経験があり世の中のことを知り尽くして悪賢いこと。
- また、そのような人。
こんな意味があります。
それぞれの漢字に分けて見ていくと
海千:海に千年
山千:山に千年
というようになっています。
これは海に千年、山に千年住み着いた蛇は、龍になるという言い伝えが語源となって生まれた四字熟語です。
海千山千の使い方や例文は?
さて、この海千山千という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
海千山千という言葉の使い方は、
- 「ずる賢い、狡猾、したたかだ」といった場合に使うので、単なる誉め言葉ではつかわない。
- 芸事や技術などの経験を積む意味では使わない。
- 「世界遺産の修復のために、海千山千の師匠の技術を習得した。」などは間違い。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
海千山千を使った例文は
- この政治家は海千山千の人だから、会談には気を抜けない。
- 海千山千の社長だからこそ、この厳しい業界でのし上がったということもある。
- 試合に勝つためには、監督には海千山千であってもらいたい。
このような感じでしょうか。
例文のように、何か気を抜けないようなずる賢さや、抜け目のない行動をしたりする人を指すことが多いですね。
海千山千の類義語は?
さて、この「海千山千」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
海千河千(うみせんかわせん)
百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
飽経風霜(ほうけいふうそう)
このあたりが似ている言葉ですね。
ただ、百戦錬磨とかは誉め言葉として使う場合もありますね。
僕の先輩は百戦錬磨のプレイヤーだから、次の試合は絶対に勝つはずだ。
みたいな感じです。
あとがき
海千山千とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして海千山千を簡単にまとめますね。
意味経験があり世の中のことを知り尽くして悪賢いこと。
また、そのような人。
海千河千(うみせんかわせん)
百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
飽経風霜(ほうけいふうそう)
この政治家は海千山千の人だから、会談には気を抜けない。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
関連ページ