私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
付和雷同(ふわらいどう)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
僕は次はこっちの道に行くけど、うさぎさんはどうするの?
考えてもわからないな~?もうひよこさんと一緒でいいかな。
次は右の道だね。うさぎさんはこのスタンプを集めるなら右の道以外だね。
よくわからないから、僕も右に行くよ。
それじゃ意味ないよ!いつも付和雷同してばっかりじゃ、いつまでもスタンプ集まらないよ?
もういいんだよ、よくわからないし。
だめだ、完全にお疲れモードだ・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「付和雷同」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
付和雷同の漢字や意味とは?
付和雷同とは、
このような意味があります。
付和雷同は「附和雷同」とも書くことがありますね。
それぞれの漢字に分けて考えると、
付和:他人の意見に賛成する
雷同:雷が鳴ると響く
このような意味を持っています。
雷同:雷が鳴ると響く
ということですが、雷が鳴るといろんな物が響いたり振動しますよね。
ですので、
ということを強調している言葉となっています。
また、良く間違われる書き方が「不和雷同」です
不和は「仲たがい」という意味です。
ここでは、
和:人に同調をする
付和:和に付く
ということで「付和」となっているので、書き間違いのないようにしましょう。
また、雷同も「雷動」と書きやすいので注意。
付和雷同の語源
付和雷同は、中国の古典「礼記」に語源があります。
「勦説する毋れ、雷同する毋れ(そうせつするなかれ、らいどうするなかれ)」
このような文章があり、
「他人の説を盗んで自分の説としてはいけない、他人の意見にむやみに賛同するものではない」
こんな意味があるんですね。
付和雷同の使い方や例文は?
さて、この付和雷同という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
付和雷同という言葉の使い方は、
- すぐ人の意見に流される
- みんなが言っているから自分も
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
付和雷同を使った例文は
- 付和雷同して出た選挙結果なんだから、今になって文句を言うな。
- 何に対しても付和雷同で楽な生き方をしても、結局誰からも信用されない。
- 上司には付和雷同して部下には威張る、典型的な太鼓持ち課長がわが社にはいる。
このような感じでしょうか。
自分の考えを持たず、人の意見にすぐ賛成するといった様子が思い浮かぶと思います。
付和雷同の類義語は?
さて、この「付和雷同」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 付和随行(ふわずいこう)
- 唯唯諾諾(いいだくだく)
- 百依百順(ひゃくいひゃくじゅん)
こういったところでしょうか。
いいなりになること、良し悪しにかかわらず承諾する。
といった意味で似たような部分があると思います。
対義語
- 志操堅固(しそうけんご):志を守る、考え方をつらぬき通すこと
- 堅忍不抜(けんにんふばつ):意思が固く、つらいことも耐え忍ぶこと
- 和而不同(わじふどう):人と協調するが、安直に同調したり意見を同じにしないこと
こういったところでしょうか。
あとがき
付和雷同とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして付和雷同を簡単にまとめますね。
意味自分の考えや意見がなく、すぐ人の意見に賛成してしまうこと
補足付和:他人の意見に賛成する
雷同:雷が鳴ると響く
「不和雷同」と間違えない
使い方・例文付和雷同して出た選挙結果なんだから、今になって文句を言うな。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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