私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一病息災(いちびょうそくさい)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
なんだか最近腰が痛くてうまく走れないんだよ。
そうなの、大丈夫?病院には行ったの?
行ったけど、走りすぎで疲労がたまっているって言われたよ。
ちょっと休息も必要だね。
そうだね、ちょっと練習しすぎるのも考え物だね。もっと休憩の仕方とか、食べ物とか色々考えないといけないね。
あと、風邪もひきやすいからうがいとか手洗いもキッチリしないと・・・。
ずいぶん考えてるなあ。一病息災だね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一病息災」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一病息災の語源や漢字、意味とは?
一病息災とは、
このような意味があります。
それぞれの漢字で分けて考えると
一病:一つの病気
息災:災いを止める
このようになっています。
息災とは元は仏教語で、災いを止めるという意味があります。
ここでいう「息」は「止める」という意味があり、「息(やめる)」と「災」で、
「災いがやむ」→無事なこと。無事で長生きすること。
こう繋がっていくのですね。
一病息災の語源は
という言葉から来ていると言われています。
こちらは
一つの病気もせずに健康で長生きすること。
こういった意味を持っています。
お守りなどにこの言葉が使われているものも多いですよね。
一病息災の使い方や例文は?
さて、この一病息災という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一病息災という言葉の使い方は、
何か持病があるけれど健康に気を配っている
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一病息災を使った例文は
祖父は腰に持病を持っているけれど、一病息災とはよくいったもので腰回りの筋肉をつけるため毎日トレーニングし健康を維持しようとしている。
このような感じでしょうか。
1つの病気や持病が、健康へのキッカケになるような様子が浮かぶと思います。
一病息災の類義語は?
さて、この「一病息災」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語に
無病息災
全く同じ意味ではないですが、一病息災の語源にもなっているように病気なく健康でいられる様子をあらわした言葉です。
あとがき
一病息災とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一病息災を簡単にまとめますね。
意味何か一つ病気を持っていた方が健康に注意が行くようになって、かえって長生きする。
補足「息」は「止める」という意味があり、「息(やめる)」と「災」で、
「災いがやむ」が転じて「無事なこと。無事で長生きすること。」という意味へとなる。
使い方・例文祖父は腰に持病を持っているけれど、一病息災とはよくいったもので腰回りの筋肉をつけるため毎日トレーニングし健康を維持しようとしている。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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