私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一期一会
この言葉の意味をご存知でしょうか?
今日から新学期でクラス替えだね。ひよこさんとも一緒かな?
さて、どうだろう。でも、ほかの人とも仲良くしないとね。人との出会いは一期一会だよ
僕は、ひよこさんが友達でいてくれれば、それでいいんだよ。
うさぎさん・・・。
あ、うさぎさん、今年は一緒のクラスみたいだね。
そうなの~、やった、ねこさんと一緒だったら毎日楽しくなるね。今日は一緒に遊ぼうか?行きたいところもあったしね~。それから・・・。
うさぎさん、ぼくも一緒のクラスだよ。
あ、そうなの、よかったね。ねこさん、これから体育館に集合だから一緒に行こうか~。
・・・、さっきの言葉は何だったの・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一期一会」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一期一会の語源や英語、意味とは?
一期一会という言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
この言葉は、
という意味を持っています。
ですので、「人との出会いは一期一会」などというように、ただの一回しかないことを言います。
そこから、
- もう二度と会えないかもしれないから、一度の出会いを大切にすること
- この一度きりのことを考え、物事に対して一生懸命になること
といった意味にとらえることもできます。
一期一会という言葉を分けて考えると、
一期:一生
一会:一度会う
このように分かれます。
一期一会の語源
一期一会という言葉の語源は、織田信長や豊臣秀吉に仕えていた、千利休(せんのりきゅう)という茶人の言葉です。
この千利休の言葉を、弟子の「山上宗二」が記した茶道の心得『山上宗ニ記』に、
「一期に一度の会」
このように記されていたことが残っています。
つまり、
今日立てるお茶も、一生のうちに一度しか出会えないものだから、毎日心を込めていれることが大切だ。
このような意味が込められていたのだと考えられます。
一期一会の使い方や例文は?
さて、この一期一会という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一期一会という言葉の使い方は、
- 人との出会いなど、一生に一度しかないこと
- 物事に対して、今のこの一度の瞬間を大切にすること
- 相手に対して精一杯の誠意を尽くすこと
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一期一会を使った例文は
- 新しい職場での一期一会の出会いを大切に、これからの関係を気づいていきたい。
- 年を取ってから今までのことすべて、一期一会だったと気づいた。
- 人との出会いは一期一会だから、自分から積極的に話に行こう。
このような感じでしょうか。
例文からも「一生に一度のこと」という意味が受け取ってもらえると思います。
一期一会の英語は?
さて、この「一期一会」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉を英語で言うとどのようになるのか。
一期一会は英語で言うと、
once in a lifetime meeting
「一生に一度の出会い」
一言で表すならこのような感じでしょうか。
ことわざのような形で文章を作るなら、
Treasure every meeting, for it will never recur.
「出会いとは二度と繰り返さないものだから、すべての出会いを大切にせよ」
使う場合の参考にしてください。
あとがき
一期一会とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一期一会を簡単にまとめますね。
意味一生に一度だけの出会い
一度きりのことと考え、物事に対して一生懸命になること
一期:一生
一会:一度会う
千利休による茶道の教えから。
使い方・例文新しい職場での一期一会の出会いを大切に、これからの関係を気づいていきたい。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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