私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
虻蜂取らず(あぶはちとらず)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
今日はようやく前から気になってた、行列のできるラーメン屋さんにいけるね。
もうボチボチ行列ができはじめているね。
ああ、こんな美味しそうなそば屋ができたんだ、ここも行ってみたいね。
じゃあこのそば屋にする?
でも、その隣のトンカツ屋もおいしいんだよね。
じゃあ・・・、トンカツ屋にする?
でも、あそこのハンバーグ屋さんもいいなあ。
せっかく早く来たのに、もう、どの店も行列ができてしまったよ。虻蜂取らずだよ、うさぎさん。
やっぱり、この寿司屋さんが・・・。
まだ言ってるのか・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「虻蜂取らず」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
虻蜂取らずの語源や漢字、意味とは?
虻蜂取らずとは、読み方を「あぶはちとらず」となり、
二つのものを同時に得ようとすると両方とも手に入らないものだ。
このような意味を持っています。
虻蜂取らずという言葉は、
のことを言い、「取らず」というのは
ということを意味しています。
つまり、「虻(あぶ)も蜂(はち)も取らない」ということになりますね。
虻蜂取らずの語源
この虻蜂取らずと言うことわざの語源は、
クモが巣にかかった虻(あぶ)と蜂(はち)を両方とも捕まえようとして、結局2つとも逃がしてしまったことからきています。
その様子を例えて、
「二つのものを同時に得ようとすると両方とも手に入らないものだ。」
というように教訓として言われる言葉なのですね。
虻蜂取らずの使い方や例文は?
さて、この虻蜂取らずという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
虻蜂取らずという言葉の使い方は、
- 2つのことを同時にしようとして失敗すること
- たくさんのものを手に入れようとするが、どれも手に入らないこと。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
虻蜂取らずを使った例文は
- 彼女とのデート中に他の女の子から電話が来てしまい、それが原因でどちらにもフラれて虻蜂取らずとなった。
- いろんな投資に手を出したが、結局虻蜂取らずの残念な結果に終わった。
- みんなに好かれようと頼まれたことはすべて引き受けたが、虻蜂取らずでただの便利な人となっただけだった。
このような感じでしょうか。
例文からも、あれもこれもと得ようとすると、結局何も得られなかったというような状況が浮かぶと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=HQYw7AjASkc
虻蜂取らずの類義語は?
さて、この「虻蜂取らず」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
これも、二匹のうさぎを追いかけて結局どちらも捕まえられなかった、ということわざです。
この一方で反対の言葉には、
- 一石二鳥
- 一挙両得
このような言葉がありますね。
あとがき
虻蜂取らずとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして虻蜂取らずを簡単にまとめますね。
意味二つのものを同時に得ようとすると両方とも手に入らないものだ。
類義語二兎追う者は一兎も得ず
対義語
一石二鳥、一挙両得
使い方・例文彼女とのデート中に他の女の子から電話が来てしまい、それが原因でどちらにもフラれて虻蜂取らずとなった。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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