私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
三十六計逃げるにしかず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
しまった!ひよこさんの大事にしてた花瓶を割っちゃった!
うーん、直らないなあ…。ここはもう三十六計逃げるにしかずしかないな。
キミ、全部見てたよ!割ったのは仕方ないにしても逃げようとするなんて!
ひぃぃいぃ~。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「三十六計逃げるにしかず」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、読み方などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
三十六計逃げるにしかずの意味とは?
三十六計逃げるにしかずとは、
- 不利な状況のときは逃げるのが良い計略だということ。
- 面倒なことはしないほうがいいということ
このような意味があります。
「しかず」というのは「それにこしたことはない」という意味で使われています。
三十六計逃げるにしかずの語源
三十六計逃げるにしかずの語源には、『南斉書』王敬則伝より「壇公の三十六策、走ぐるは是れ上計なり」とあるのに基づきます。
「三十六」とは、中国古代の兵法で用いられた三十六種類の計略のことをいいます。
三十六種というたくさんある計略の中でも、形勢が不利になったら逃げるのが一番の方法だということですね。
それが転じて「面倒なことはしないほうがいい」というような意味で使われることもあります。
三十六計逃げるにしかずの使い方や例文は?
さて、この三十六計逃げるにしかずという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
三十六計逃げるにしかずという言葉の使い方は、
「三十六計逃げるにしかずだ」「三十六計逃げるにしかずの戦法」と言った使い方がよくされます。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
三十六計逃げるにしかずを使った例文は
- 嫁を怒らせてしまったが、三十六計逃げるにしかずだ。
- 打つ手がなにもないときは、三十六計逃げるにしかずだ。
- 三十六計逃げるにしかずで、ここは何もせず立ち去ったほうが身のためだ。
このような感じでしょうか。
三十六計逃げるにしかずの類義語は?
さて、この「三十六計逃げるにしかず」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、意味の似ている言葉(類義語)もいくつかあります。
逃げるが一の手
逃げるが勝ち
負けて勝つ
負けるが勝ち
逃げるが勝ちなんて言葉はよく使いますよね。
あとがき
三十六計逃げるにしかずとはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして三十六計逃げるにしかずを簡単にまとめますね。
意味不利な状況のときは逃げるのが良い計略だということ。
面倒なことはしないほうがいいということ
逃げるが一の手
逃げるが勝ち
負けて勝つ
負けるが勝ち
嫁を怒らせてしまったが、三十六計逃げるにしかずだ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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