私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
置いてきぼり
この言葉の意味をご存知でしょうか?
最近、この漫画面白くないね。
そうだね~。絵はうまいけど、話が急展開すぎてわからないんだよね。
それもあるし、読んでる人は皆、こんな話を求めてなかったんだよね。
作者は書いてるだけ満足かもしれないけど、読者は置いてきぼりを食らった気分だよね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「置いてきぼり」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
置いてきぼりの語源や漢字、意味とは?
置いてきぼりとは、
このような意味があります。
また、相手に置いて行かれた場合、
「置いてきぼりを食う」
このようにも言われます。
ただ、「置いてきぼり」なのか「置いてけぼり」なのか、どちらなのか迷うときがあると思います。
もともと、この「置いてきぼり」という言葉は、江戸時代に「置いてけ堀」と言う堀があったことに語源があります。
置いてきぼりの語源
江戸時代のお話ですが、釣った魚を持ち帰ろうとすると、
このような言葉がどこからともなく声がする堀がありました。
魚を置いていくまでこの声は止まなかったそうです。
怖がった釣り人は、魚を置いて逃げ帰ったということが何度も起こり、それがうわさとなって、
あの堀は魚を置いてけという声がする不気味な堀だ!
ということで、「置いてけ堀」と名付けられたことがこの語源となっています。
だとすると、「置いてけぼり」という言葉になりそうですね。
ここから意味が転じて、魚ではなく人を置き去りにすることを、
「置いてきぼりにするよ。」
こんなふうに言うようになったそうです。
「置いてきぼり」なのか「置いてけぼり」なのかですが、辞書などを調べてもそのあたりはあいまいで、ネットなどでもどちらでも構わないという意見が多いです。
ただ、面白い答えがあったのですが、
「置いてけぼり」は他動詞
「置いてきぼり」が自動詞
こんな回答をされている方がいました。
「置いてけぼり」と「置いてきぼり」の違いは、「置いてけぼり」が他動詞、「置いてきぼり」が自動詞だということなのです。
他動詞とは目的語を伴いそれに作用をおよぼすのにくらべ、自動詞とは目的語を必要としない動詞のことです。
従って、あなたのおっしゃっている使い分けは正しい。
ただ流行を主語として、もしくは主語の意味として使う場合は、私が目的語となり「置いてけぼり」でいいのですが、自分が主語としてとらえた場合は「置いてきぼり」になります。
例えば、流行は私を置いてけぼりにした、私は流行に置いてきぼりになった、というふうに。
ただ、「け」と「き」の使い分けの違いで、他動詞になったり自動詞になるというのも珍しいですね。
引用先:Yahoo知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1273579747
深く考えるとどっちなのか考えてしまいますね。
置いてきぼりの使い方や例文は?
さて、この置いてきぼりという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
置いてきぼりという言葉の使い方は、
- 知らない間に置いて行かれた時
- 置き去りにして帰るとき
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
置いてきぼりを使った例文は
- 行先のことで文句ばかり言うので彼を置いてきぼりにした。
- 1ヶ月も入院していたので、授業で置いてきぼりを食らっている。
- この漫画は完全に読者を置いてきぼりにした。
このような感じでしょうか。
相手に置き去りにされた。
物事についていけないような状態を表すときに便利な言葉ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jB2pNAVF5Vw
あとがき
置いてきぼりとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして置いてきぼりを簡単にまとめますね。
意味相手をその場所に残したまま行ってしまうこと
物事についていけないような状態
「置いてけぼり」と「置いてきぼり」の二つの言い方がある。
使い方・例文行先のことで文句ばかり言うので彼を置いてきぼりにした。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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