慣用句

うだつが上がらないの意味とは?その語源や漢字、使い方や例文は?

2017年3月7日

うだつが上がらない 意味

うだつが上がらない。

よく耳にする言葉ですが、しっかりした意味をご存知ですか。

私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な

「四字熟語」や「ことわざ」、「慣用句」

それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。

あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。

そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、

check001  うだつが上がらない

この言葉の意味をご存知でしょうか?

 

ウサギさん、今日も部長に怒られてたね。

 

ちゃんとやったつもりでも、いつもどこか抜けてるから全然評価もされないよ。仕事ではまったくうだつが上がらないよ・・・。

 

まあ、とりあえず今日も仕事終わったし、これから寝るまで遊びまくるぞー。

 

仕事はうだつが上がらなくても、プライベートは充実してるんだね・・・。

今回は、この「うだつが上がらない」という言葉の意味についてまとめました。

また使い方や例文、語源や漢字などと一緒に見ていきますので、この機会に覚えていってくださいね。

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うだつが上がらないの意味とは?

さて、うだつが上がらないとはどういう意味なのでしょうか?

上の例文で、なんとなくわかった人もいると思いますが、この場合では

  • 仕事などでなかなか出世しない
  • 地位が上がらない

 

このような意味で使いました。

 

ただ、仕事で出世しなかったり、地位が上がらないということは、

  • 経済的に余裕がない
  • 生活が向上しない
  • お金がない(全然貯まらない)

このような意味にも捉えられますね。

 

また、そういった人は見た目でも表現されるときもあります。

「うだつの上がらなそうな顔してるな。」

こんな表現がされるときもあります。

このときの意味は、

  • 見た目がパッとしない。
  • 見栄えがしない
  • 仕事ができなさそう。

こんな意味に捉えられるのではないでしょうか。

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うだつがあがらないの語源や漢字は?

うだつが上がらない02

さて、このうだつが上がらないとは、どういう意味なのでしょうか?

まず、この

「うだつ」

これがよくわかりませんよね。

このうだつというのは、「昔の日本家屋の屋根に取り付けられた防火壁」のことを指しています。

漢字では「卯建」もしくは「宇立」と書くようです。

「うだち」とも呼ばれたようですね。

 

昔は住宅が密集していたので、家事になったときに隣の家に火が移らないようにするための防火壁であったりしました。

うだつは江戸時代から徐々に装飾的な意味が強くなってきて、このうだつを上げるためにはそれなりに費用がかかったことから、お金に余裕が無いとできなかったのですね。

そこで、これになぞらえて、

 

うだつのないような家はお金に余裕がない

 

こんな意味を持つようになり、これが転じて、

地位や生活が向上しない。

このような意味を持つようになったと考えられています。

 

うだつが上がらないという慣用句は、この説が有力ですね。

もう一つの説には、うだつは家の棟木を支える小柱でもあります。

この場合のうだつという漢字は

うだつ02

このように書くようです。

 

この小柱の上には屋根があっておさえつけられているので、

085145   「うだつが上から抑えられている」⇒「出世できない」

このように意味が転じたという説もありますね。

もしくは、このうだつもない粗末な家に住んでいる境遇を指す意味で、うだつが上がらないと言われたという説もあります。

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うだつが上がらないの使い方や例文は?

さて、この「うだつが上がらない」ということばについての意味や語源を見てもらいましたが、だいたいの感じはつかんでもらえたかなと思います。

 

この言葉の使い方は、

  • 仕事などでなかなか出世しない
  • 地位が上がらない
  • 生活が向上しない
  • お金がない(全然貯まらない)
  • パッとしない。

 

こういうシーンで使うことが多くなると思います。

 

では、「うだつが上がらない」を使った例文をいくつか見ていきましょう。

  • もう同じ会社で20年も働いているのに、彼はほとんど賃金も役職も同じままでうだつが上がらない。
  • いつまでたってもうだつが上がらず独身のままだ。
  • うだつが上がらないから、いつも生活に困っている。

 

だいたいこのような感じでしょうか。

生活や仕事の様子、また、見た目などでも使われることがあります。

否定的な意味が含まれているので、良いようには言われていないですね。

 

あとがき

今回は「うだつが上がらない」の意味や語源、そしてその使い方や例文について見てきましたがいかがでしたか。

さて、まとめとしてうだつが上がらないを簡単にまとめますね。

うだつが上がらない
意味
  • 地位や生活がいつまでも向上しない様子
  • パッとしない
補足

「うだつ」の由来は、日本家屋の防火壁から来ている説が有力。

 

使い方・例文

もう同じ会社で20年も働いているのに、彼はほとんど賃金も役職も同じままでうだつが上がらない。

うまく使える場面があったら、ぜひ試してみて下さいね。

 

さてこのうだつですが、通常隣り合った家では、片方の家だけうだつが上がっていればそれで防火壁の役割は担っていたのですが、

隣の家よりもっと立派なうだつにしてやる!

こんな感じで自分の地位を見せつけるかのように、隣の家と競い合ってうだつを上げるような町並みもあったようです。

そんなうだつの上がっている町並みとして、岐阜県美濃市や徳島県美馬市などに残っています。

 

また、観光に力を入れるため美馬市では「うだつまる」「うだつ小町」なんていうゆるキャラも登場しているようですね。

一方の岐阜県美濃市では、「うだつくん」が登場したようです。

 

今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。

こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。

普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。

そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。

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>>「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」まとめ

 

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