ことわざ

覆水盆に返らずの意味とは?その使い方や例文は?類義語

2017年1月30日

覆水盆に返らず 意味

私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な

「四字熟語」や「ことわざ」、「慣用句」

それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。

あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。

そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、

check001  覆水盆に返らず

この言葉の意味をご存知でしょうか?

 

ラッキー、こんなところにケーキがあるね。おいしそうだ!

 

うま、うま・・・

 

あれ、うさぎさん、ここにあったケーキ知らない?黒猫さんの誕生日会のケーキなんだけど。

 

えっ!あ、えーと・・・、食べちゃった・・・。

 

うっ・・・、ひどい、なんてことを・・・。

 

覆水盆に返らずって言うし、食べたものは仕方ないよ・・・。

 

なんでそんな言葉知ってるのかわからないけど、とにかく新しいのすぐに買ってきて!

 

ひぃぃ、わかったからそんな怒らないでよ~、行ってくるよ、とほほ・・・。

 

 

「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。

そこで今回は、この「覆水盆に返らず」という言葉の意味についてまとめました。

また使い方や例文、類義語や対義語などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!

スポンサードリンク

覆水盆に返らずの意味とは?

覆水盆に返らずということわざは、みなさんも一度は耳にしたことがあるくらい有名な言葉ですよね。

ここでいう「覆水」というのは、こぼれた水、溢れた水の意味を持っています。

「盆」というのは「おぼん」のことで、いわゆる器のことですね。

この2つを合わせると、

こぼれてしまった水は器に(もとに)戻らない。

このような言葉の意味になります。

つまり、

085145   一度起こってしまったこと、やってしまったことは元には戻らない。

という意味になるのですね。

 

覆水盆に返らずの語源

この覆水盆に返らずということわざの語源には、紀元前11世紀頃の中国(周の国)で名を馳せた太公望という人物から生まれたという説があります。

太公望は本ばかり読んでいて仕事をしなかったので、呆れた妻が離婚を申し出たのですね。

でも、そのあと太公望が出世して地位が高くなると、離婚した女性が復縁して欲しいと迫ってきたのです。

すると太公望が水の入った器から水を床にこぼして、

「この水を盆の上に戻してみよ、それが出来たら復縁してやる。」

こんな条件を出してきたわけです。

当然すべての水を器に入れることはできなかったので、太公望はそれを見て、

「一度こぼれた水は二度と盆の上に戻ることはない。それと同じようにお前との復縁もありえない。」

こんなふうに言葉を浴びせたと言われています。

ここから、「一度起きたことはもとに戻らない。」という意味で、

check001  覆水盆に返らず

こんな言葉が生まれたのだと言われていますね。

スポンサードリンク

覆水盆に返らずの使い方や例文は?

覆水盆に返らず02さて、この覆水盆に返らずという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。

覆水盆に返らずという言葉の使い方は、

  • 一度起こったことは元に戻らない。
  • やってしまったことは仕方がない。
  • 取り返しのつかないことをしてしまった。

こういったシーンで使いたい言葉です。

では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。

 

覆水盆に返らずを使った例文

  • 2時間もかけてドラクエのレベル上げしたのに、猫に電源コードを抜かれてしまった。悲しいけど、覆水盆に返らずだ。
  • 彼女とケンカして別れてしまった。いつからこんなに気持ちがすれ違うようになったのか、今となっては覆水盆に返らずだな・・・。
  • 気づかないで来客用のお菓子を食べてしまったけど、もう覆水盆に返らずの状態だ。

 

使い方はこのような感じで、「もう今となっては元には戻らないようなとき」に使うとしっくりきますね。

スポンサードリンク

覆水盆に返らずの類義語は?

さて、この覆水盆に返らずという言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあるので紹介しておきますね。

後悔先に立たず

済んでしまったこと、すでに終わったことを、後から悔しがったり落ち込んだりしても取り返しがつかない状態

 

後の祭り

物事が終わったあとに悔やんでもどうにもならない。

完全に同じ意味というわけではないですが、ニュアンスとしては同じような感じだと思います。

 

その一方で、覆水盆に返らずとは対義語にあたるような意味の言葉もあります。

転ばぬ先の杖

何をするにしてもしっかりと準備しておけば、思いもよらない出来事があってもあわてることはない。

このような意味があります。

これと似た言葉には

  • 備えあれば憂いなし
  • 濡れぬ先の傘

 

などもありますね。

ただ、こちらも完全な反対の意味というわけではなく、どちらかというと

 

「覆水盆に返らず」という状態にならないための、教訓のようなことわざ

このような意味合いが強いかもしれませんね。

 

あとがき

今回はことわざの覆水盆に返らずの意味や語源、そしてその使い方や例文について見てきましたがいかがでしたか。

さて、まとめとして覆水盆に返らずを簡単にまとめますね。

覆水盆に返らず
意味

一度起こってしまったこと、やってしまったことは元には戻らない。

補足

「覆水」:こぼれた水、溢れた水
「盆」:おぼん、盆、器

 

使い方・例文

彼女とケンカして別れてしまった。いつからこんなに気持ちがすれ違うようになったのか、今となっては覆水盆に返らずだな・・・。

うまく使える場面があったら、ぜひ試してみて下さいね。

 

今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。

こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。

普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。

そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。

関連ページ

>>「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」まとめ

 

スポンサードリンク
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

utuyo

utsuyoのハテナノート管理人です。 このサイトでは日常のさまざまな「ハテナ」な出来事について、みなさんにわかりやすくまとめています。いろんなサイトで調べてもわからなかったことが、ここを見るだけで分かるような便利なサイトを目指して作成していますので、どうか最後までご覧ください。

-ことわざ
-

Copyright© utuyoのハテナノート , 2024 All Rights Reserved.