私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
来週の試合に勝つために今日からこのチームは僕が監督で、ひよこさんは補欠だから言うこと聞いてね。
いやいや、そんなの納得できないよ。だったら弱くても僕が監督の新しいチームを作るから。
鶏口となるも牛後となるなかれ、というやつだな。他のよせあつめチームじゃ僕には勝てないよ?
僕は君の下でこき使われるようなものじゃないからね。まあ補欠になるくらいなら別チームで監督をして負けたほうがましだよ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
鶏口となるも牛後となるなかれの意味や語源とは?
鶏口となるも牛後となるなかれとは、
ということの例えです。
鶏口というのは「鶏のくちばし」
牛後というのは「牛の尻」
なかれというのは「なってはいけない」
それぞれこのような意味になります。
ここでいう鶏口とは「小さな集団のトップ」と例えているわけですね。
牛後を「集団の最低」に例えていることになります。
鶏と牛を比べると、もちろん牛のほうが大きいので、その動物の体の大小を集団の大小に例えているわけです。
この言葉はもともと政治の世界でよく使われていた言葉で、大きな組織に属して下っ端に甘んじるよりも、新党などを立ち上げてトップにいる方がいいということなどを例えたわけですね。
鶏口となるも牛後となるなかれの使い方や例文は?
さて、この鶏口となるも牛後となるなかれという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
鶏口となるも牛後となるなかれという言葉の使い方は、
大きな社会集団で成長してトップに上り詰めるよう底辺から頑張るのか、それとも別で自分が優位に立てる小さな社会集団でポジションをとるのかの選択を迫られるときなどに使われる。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
鶏口となるも牛後となるなかれを使った例文は
- このチームに所属してもこき使われるだけだから、弱くても自分たちでチームをつくるのは、鶏口となるも牛後となるなかれだよ。
- 鶏口となるも牛後となるなかれで、芸人も東京に出て仕事がないより地方で有名になるほうが収入が安定する。
このような感じでしょうか。
鶏口となるも牛後となるなかれの類義語は?
さて、この「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
虎の尻になるよりハエの頭になれ
大きな町の大魚のしっぽより、村のイワシの頭のほうがよい
ライオンのしっぽになるよりも、猫の頭がマシ
といったような言葉もあるようですね。
あとがき
鶏口となるも牛後となるなかれとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして鶏口となるも牛後となるなかれを簡単にまとめますね。
意味大きな集団の中で最低になるよりも、小さな集団でトップにいる方がいい。
類義語虎の尻になるよりハエの頭になれ
大きな町の大魚のしっぽより、村のイワシの頭のほうがよい
ライオンのしっぽになるよりも、猫の頭がマシ
このチームに所属してもこき使われるだけだから、弱くても自分たちでチームをつくるのは、鶏口となるも牛後となるなかれだよ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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