私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
12月ももう終わりだね。新年は良い年になるように、前の日から富士山の絵をいっぱい見ておくんだ。
一富士二鷹三茄子だね。富士山が見れると良いね。
ところで、今年の始めもそんなことを言っていたような気がするけど、今年はどうだったの?
そんなこと言ってたかな~。たぶん富士山とか見なかったんじゃない?あんまりいいことなかったし。
なんか怪しいね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一富士二鷹三茄子」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一富士二鷹三茄子の漢字や意味とは?
一富士二鷹三茄子とは、
このような意味があります。
それぞれに分けてみてみると
一富士:一番いいのは富士山
二鷹:二番目は鷹
三茄子:三番目はなすび
このように順番も入れて表現されています。
一富士二鷹三茄子の語源
一富士二鷹三茄子には2つの意味があると言われています。
一つ目は駿河(静岡県中部)の名物だということ。
二つ目は駿河で高いもの順に挙げたとされる説で、これが
- 富士山
- 愛鷹山(あしたかやま)
- 茄子の値段
となっています。
富士山や鷹、茄子の絵は江戸時代から縁起が良い物として、掛け軸や版画などにも描かれているものでした。
この一富士二鷹三茄子は、夢で見ると縁起の良い物ですが、特に新年の最初にこの夢を見ると、その一年はたいへん幸福であるとされてきたのですね。
一富士二鷹三茄子の使い方や例文は?
さて、この一富士二鷹三茄子という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一富士二鷹三茄子という言葉の使い方は、
縁起のいいものを夢で見るとき
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一富士二鷹三茄子を使った例文は
- 初夢で一富士二鷹三茄子を見れたなんて、今年はどんないいことが起こるのか楽しみだ。
- 一富士二鷹三茄子というし、富士山が夢で出てきたのは何か良いことが起こる前触れなのかもね。
このような感じでしょうか。
縁起のいいものということで代表されるものを思い浮かべるときや、夢で富士山などを見たときに、その例えとして使われることが多いですね。
一富士二鷹三茄子の続きとは
さて、この「一富士二鷹三茄子」という言葉ですが、実はその続きがあります。
それが、
これはそれぞれ
四扇:扇
五煙草:煙草
六座頭:琵琶法師
このようになっています。
六座頭の琵琶法師は「毛がない」→「怪我ない」ということでダジャレのようになっています。
怪我がないので家内安全を願ったものとして選ばれたようですね。
あとがき
一富士二鷹三茄子とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一富士二鷹三茄子を簡単にまとめますね。
意味夢に出てくると縁起の良い物を、順番に並べたことわざ
補足富士山
愛鷹山(あしたかやま)
茄子の値段
続きには、
四扇五煙草六座頭(しせんごたばころくざとう)
使い方・例文初夢で一富士二鷹三茄子を見れたなんて、今年はどんないいことが起こるのか楽しみだ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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