ダニにもたくさんの種類がありますが、一般的に私たちの住んでいる家の中ではどういったダニが潜んでいるのでしょうか?
また、その大きさは目に見えるものなのでしょうか?
普段できれば関わりたくない、家のダニの特徴についてまとめました。
ダニの種類にはどんなのがいるの?
ダニの種類は全体では2万種類以上が確認されていると言われていますが、私達の一般家庭の中で関わりがあるのは15種類程度とも言われています。
さらに、一般的に家の中に多いとされているダニの種類は、全部で4種類程度と考えられています。
その代表的なダニがこの4種類です。
- ヒョウヒダニ(チリダニ)
- コナダニ
- ツメダニ
- イエダニ
1.ヒョウヒダニ(チリダニ)
家の中にいるダニで最も多いのがこのヒョウダニで、およそ7~9割はこのダニだと考えられています。
私たちが一般的にイメージするダニの代表で、布団や枕、カーペットや畳などに多くいます。人間のフケや垢を餌としているので布団に多く生息していることが知られています。
このダニの死骸や糞がアレルゲンとなって、アレルギー性疾患人を引き起こす可能性が高いと考えられています。
ダニは
- 一匹が1日1個~の卵を産む。
- 一匹が1日5個の糞をする。
- 一匹が2~3ヶ月生き続ける。
こんな特徴があるので、発生させないためにはこまめな掃除など対策が必要になります。
ダニが好む環境は
- 温度:20~30度
- 湿度:60~80%
つまり、梅雨から夏場の高温多湿の環境というのは、ダニにとっては最適な活動環境になります。
2.コナダニ
コナダニも高温多湿の梅雨~夏場の時期に発生します。チリダニと同じく畳やカーペットにも発生しますが、食品や医薬品にも繁殖するのが特徴です。
以前、お好み焼き粉にコナダニがわいて、それを食べた人がアナフィラキシーショックを起こした事件がニュースになりました。
こういった食品にわいたコナダニを大量に口に含んでしまったためで、食中毒もさることながらこういったダニに対しても夏場の食品の管理にはとても注意が必要です。
3.ツメダニ
一般的にはあまり家の中に生息することは少ないダニの種類ですが、ヒョウダニやコナダニが大発生することでそれを餌とするツメダニも増殖します。
ツメダニは他のダニを餌にするので、同じような場所に繁殖しています。
梅雨時から秋口にかけて繁殖が行われます。
ツメダニは人を刺して体液を吸うため、刺された箇所は数日後に赤みや腫れが現れ、かゆみが1週間ほど続くこともあります。
4.イエダニ
イエダニも一般的には家の中にあまり発生するダニではないですが、ネズミの体や巣に寄生し吸血するため、家にネズミが入り込むと人から吸血するケースもあります。
この場合も6~9月に被害が多く見られ吸血されたところは赤みや腫れが出て激しいかゆみが続く場合があります。
ダニの大きさはどのくらい?
ダニの大きさですが、上で見てもらった4種類のダニではそれぞれ次のような体長になります。
- チリダニ:0.1~0.4mm
- コナダニ:0.3~0.5mm
- ツメダニ:0.3~0.8mm
- イエダニ:0.6~1.0mm
基本的には大体このくらいの大きさになります。
ダニって目で見えるの?
大量発生した時には動いているのが見えるかもしれませんが、単体で動いているものを発見するとなると、なかなか目で見ることは難しいでしょう。
上で確認してもらったように、家の中でおおいチリダニの体長は0.1~0.4mmほどの大きさなので、布団で確認するのは非常に難しいです。
ただ、黒い布などの上だと動いているのが確認しやすいようで、よく観察して動いているようだとダニだとわかりやすいようですね。
ダニとは違って、よく布団周辺で見かける虫が他にもいます。
- チャタテムシ→本体画像(閲覧注意)
- トコジラミ(南京虫)→本体画像(閲覧注意)
チャタテムシは体長がおよそ1mmで、トコジラミは体長がおよそ5~8mmなので目で見えます。
簡単に目に見えるのが動いていたら、ダニではない可能性が高いです。
あとがき
ダニの種類は私たちに関わりが深いのは大体4種類になります。
その大きさは0.1~1.0mmと目に見えにくいものが多いので、駆除できているのかどうかなかなか実感が持てないかもしれません。
ただ、やはりキチンと掃除、洗濯など基本的なことを繰り返すうちに徐々に少なくなってくると思います。
特に布団周辺はダニの住みやすい環境になっているので、かゆみを感じたりしたら継続して対策していきましょう。
どのようにすればいいのか、具体的にこちらのページでまとめています。
関連ページ>>布団のダニ対策とは?乾燥機や防ダニ布団、掃除機の効果は?
掃除やグッズを使った対策を一度やって満足するのではなくて、定期的に継続して行うのが大切です。
そうすると徐々に数は減らせるので、諦めずに対策していきましょう。
私もダニにはかなり悩まされていて、いろんな対策をしてきました。
もし、もっとダニ対策について知りたいのであれば、こちらのページを参考にして下さい。⇒ ダニ対策のまとめページ