口の中に知らない間にできてしまう口内炎ですが、昔から口内炎には、
なんてことをよく耳にすることがあると思います。
塩を直接口内炎に塗ったり、うがいをしたりして治そうとした方も多いのではないでしょうか?
ただ、これとは反対に塩を使って口内炎が悪化したなんていう声も聞きます。
じゃあいったい、口内炎で塩を使う理由は何なのか?
今回はそんな口内炎と塩との関係に注目し、果たして本当にきちんとした効果があるのかどうか?
ということについて、まとめましたのでご覧ください。
口内炎の治し方として塩は効果があるのか?
昔から口内炎ができたらその治し方として、
なんてことが言われていましたし、私も小さな頃はしていたような記憶があります。ただ、大人になってからは塩を使って口内炎を治していたなんてことは一切なくなりました。
この、塩を塗っておけば口内炎に効果があるというのは、いったいどのような根拠があって伝えられてきたのでしょうか?
塩の「殺菌作用」が口内炎を治してくれる?
口内炎ができる原因のひとつとして、
が粘膜に感染して口内炎になるということが考えられています。
塩には殺菌作用があるので、この細菌の繁殖を妨げる意味でも塩には効果があるというように考えられているので、このような治し方が一般に広がっているのだと思います。
ネットでも、
「塩を使ったら2~3日で口内炎が治った!」
といった声もよく見られますが、
専門家の方の意見を多く見ても、
「明確な根拠は無く、あくまで民間療法」
といった見方が強いですね。
塩を使ったら口内炎の治りが早かったというのは、個人差もあるし全く意味のなかったという声もよく見られます。
それでも、塩うがいをすることで害はないので(口内炎には染みますが。)一度試してみるのはいいと思いますよ。
そして、この塩を使った口内炎を治す方法には、
といった方法がメジャーな方法として知られていますが、その関係性はいったいどうなのか見ていきたいと思います。
口内炎で塩を使うときはうがいがいいの?
口内炎の治し方は、塩でうがいをすれば殺菌されて治りやすいと言った声もよく聞かれます。ただ、これも先ほどの説明のように明確な根拠は無いようです。
それにもかかわらず、いったいどうして塩でうがいをすれば治るのが早かったという人がこんなにもいるのでしょうか?
それには塩うがいの効果について見ていくことで、
と思われることが見つかりました。
口内炎と塩うがいの効果とは?
昔から風邪の予防などにも効果があるといわれてきた塩うがいですが、これはアメリカのメイヨー・クリニックなどの研究で、塩うがいの効果は科学的に証明されているとのこと。
その研究はフィリップ.T.ハーゲン博士によると、
風邪の季節に400人を無作為に選んで研究した結果、風邪を感じるかどうかに関わらず1日3回食塩水でうがいをすると、呼吸器感染の率を40%まで減少させられることが分かった。
このことから、食塩水は喉の中で炎症を起こしている組織から余分な水分を取り出すことで、喉の痛みをやわらげる効果がある。また、うがいは多量の粘液を緩め、アレルゲンやバクテリア、菌類などの刺激物をのどから取り除く効果がある。
というような結果が得られたとのこと。
これは、風邪の予防効果についての研究ですが、
なども原因の一つと考えられる口内炎にも、関係があると考えらないこともないですよね。これが、塩うがいをしたら治りが早くなったと感じている人が多いことにもつながっているのかもしれませんね。
口内炎に塩を使うと悪化すると言った声の理由は?
一方で口内炎に塩を使ったら悪化したといったような声も聞かれます。
先ほどの塩うがいの効果とは全く違う結果になっていますが、悪化したというような声では、
- 口内炎に直接塩を塗った。
- 塩うがいしたら出血し悪化した。
- 痛みが増した。
- 口内炎が増えた。
このような声が多いですね。
では、どうして塩で悪化するようなケースも出てくるのでしょうか?
それにはいくつか仮説があります。
口内炎ができる原因の違い。
口内炎は
という、細菌やストレス、栄養不足、消化器疾患、ホルモン分泌、口腔内の粘膜弱体、口腔内が不潔などが原因となってできるものが多いです。
でも、他にも、
- カタル性口内炎(食べ物による火傷、矯正器具の接触などの物理的刺激)
- ヘルペス性口内炎(ヘルペスや梅毒・淋病の感染症など)
- カンジダ性口内炎(カンジダ菌の異常な増殖)
といったように、他にも色んな原因が考えられています。
だから塩を使っても関係のない場合があったりして、いくら塩を使っても口内炎が増えてしまうから悪化したといった感覚になってしまうことも考えられます。
口内炎に刺激が強い。
口内炎に直接塩を塗って治すといったような荒療治の声もよく見かけますが、基本的には塩うがいをするのが一般的で、直接塗ると刺激が強すぎて逆に悪化してしまうといったケースもよく聞きます。
出血があるというのも、塩の粒子によって歯や歯茎に傷がついて悪化しているような可能性も考えられます。
塩うがいの濃度が濃い。
これも先ほどのことにつながることですが、塩うがいをするときにあまりに濃度が濃いとやはり刺激も強くなって痛みが増すので、それで悪化した感覚に襲われるのではないでしょうか。
塩うがいをするときの濃度は、
塩うがいをする際は、このくらいの濃度でないと刺激が強くなることも多いですね。
塩:ひとつまみ(約0.8~0.9g)
まあだいたいですが、これくらいの量で塩うがいをしてもらえればと思います。
このように、あまり無理な刺激を与えると、口内炎の悪化につながるようなことが考えられるので、塩を使うのであれば刺激の強くない塩うがいがオススメですね。
あとがき
今回は、口内炎の治し方で塩を使った方法について見てきましたが、民間療法のような考え方とはいえ、このようにある程度の効果は期待できそうですね。
ただ、塩を使う場合には刺激が強すぎて悪化しないように注意してください。
また、あまりに口内炎が長く続くようなら何か通常の原因とは違う可能性もあるので、その場合には「耳鼻咽喉科」で診察をしてもらってくださいね。(すべてが口内炎治療に対応しているわけでもないようなので事前確認はお忘れなく。)
やはり、口内炎予防には基本的に口腔内を清潔にすることは大切ですので、普段から歯磨きなどは定期的におこなうように心がけましょうね。
また、口内炎にハチミツを使ったらどうなのか?
ということについて触れまとめた記事もあるので、興味のある方はぜひこちらも読んでみてください。
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