口内炎ができると、ちょっと物が触れるだけでも激痛を感じてしまいますよね。
その口内炎の治し方には色々な方法を聞きますが、
はちみつを使った口内炎の治し方
という方法もよく話題に上ります。
でも、本当に口内炎の治し方として、はちみつを使うことは果たして効果があるのでしょうか?
今回は、口内炎とはちみつの関係性を中心に、その塗り方や塗ったときに痛い場合の対処法などについてまとめました。
すると、そこには、はちみつの効能と「ある研究結果」がもたらした、口内炎との意外な関係についてわかってきました。
その真相について触れていきたいと思います。
口内炎の治し方としてはちみつは効果があるの?
口内炎ができると、ちょっと物が触れただけでも激痛に襲われますが、そんな痛い口内炎に対して、
はちみつを使った治し方
というのをよく耳にします。
この組み合わせに、いったいどんな効果があるのかちょっと想像しにくいですが、実は、口内炎とはちみつには密接な関係があるようなんですね。
もともと、はちみつには鎮痛効果(痛みを抑える効果)というのが医学的に認められていて、それを口内炎の激痛に応用できないかとサウジアラビア国立サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ大学の研究者によって研究が進められました。
その研究では、口内炎のある94人(口内炎の合計180個)を
- ステロイド系軟膏組
- 口内炎パッチ組
- はちみつ組
といった3グループに分けて実験を行ったようです。
するとその結果、
という一定の結果が得られたとのことなんですね。
この結果は、口内炎の治し方としてはちみつには一定の効果が期待できると言うことがいえるんじゃないかと思います。
もちろん個人差はあるだろうし、この治し方ですべての人に効果があるといったわけではないと思いますが、良い結果が出ているので試す価値は十分にありますね。
口内炎とはちみつの効能の関係
もともと、はちみつの効能には、
というものが強く備わっていて、成分として含まれる「グルコン酸」が強く影響していると考えられています。
このグルコン酸は、医療現場で傷口や医療用具の消毒にも使われているほどの物質です。
他にも、はちみつには
空気中の水分を吸収すると過酸化水素(オキシドール)を発生させる。
こういったこともあり、殺菌消毒作用がとても強いんですね。
そしてこの殺菌消毒作用によって、
はちみつにはこんな強い殺菌作用のおかげで、他の食品と比べても傷んだりすることが少ないんですね。
この効能のおかげで、昔からはちみつは火傷や擦り傷、炎症といったことにも広く使われて薬のような役割も担っていたことがわかります。
口内炎に効果が期待できるというのも、はちみつのこういった効能を見てみると納得できる部分も多いですね。
では、口内炎ができたらはちみつをどうやって塗ればいいのか?
ということで次は、その塗り方について見て行きたいと思います。
口内炎にはちみつはどんな塗り方をすればいいの?
先ほどのようなはちみつの効果を聞くと、
と試したくなりますが、適当な量を口内炎に塗ればいいのか?という感じになります。
このはちみつの塗り方には特に決まりはないですが、手をきれいに洗ってから直接塗ってもいいし、綿棒などを使ってチョンチョンと口内炎に塗るような塗り方でいいと思います。
ただ、どんな塗り方をしても、
はちみつを塗ると口内炎が痛い。
ということがあります。
はちみつは、高い浸透圧が細菌の細胞内の水分を奪うことと、過酸化水素の強い酸化力によって細菌を死滅させてくれますが、これが刺激になって口内炎の痛みになっているのではないかと考えられています。
なので、はちみつをちょっと薄めたりした塗り方や、はちみつ水でうがいをするといった方法でもある程度は効果は期待できるようです。
とはいえ、そんな痛みがある時はどうすればいいのか?
次は、
口内炎にはちみつを塗って痛い場合はどうしたらいいのか?
ということについて様々な方法を探ってみました。
口内炎にはちみつを塗って痛い場合はどうするの?
先ほど上でも説明したように、口内炎にはちみつを塗ると痛い場合がよくあります。
そういう場合の対処法として、薄めたはちみつを塗るなどの塗り方もありますが、塗り方というよりも、
ということを工夫すれば、多少は痛みも和らぎながら効果も期待できるのではないかと思います。
具体的な例を言うと、
といったようなことですね。
先ほどはちみつを薄めて塗るといった言い方をしましたが、原理的にはこれに近いような感じです。
用は、
他の食べ物と一緒に食べることで激痛を和らげる。
といったことが目的ですね。
こんなふうに、色んな食材にはちみつを混ぜて痛みを緩和させてあげると、少しは痛みもマシになると思います。
こういった具体的な例は他にも色々あると思います。
私が考え付くもので、他の例を考えてみました。
口内炎の激痛を和らげるはちみつのとり方
- 牛乳にはちみつを混ぜる。
- バナナにはちみつをかける。
- 紅茶にはちみつを入れる。
- プリンにはちみつをかける。
口内炎にもしみない食べ物や飲み物、また、牛乳やバナナのように口内炎予防につながるものと一緒に食べるとよさそうですね。
この他にも、
はちみつ成分入りの薬を使う。
という方法もあります。
大正製薬のレビオという薬は、はちみつ入りの「口唇のひびわれ・ただれ、口内炎、舌炎」の薬です。
こういった薬を使うことも方法の一つだと思います。
あとがき
このように、はちみつを使った口内炎の治し方というのは、とても効果が期待できそうなので試してみる価値はありそうですね。
また、はちみつはビタミンB1、B2などの、
「口内炎に必要とされるビタミンB群」
という成分も多く含んでいるので、口内炎予防としても効果が期待できます。
はちみつを口内炎に塗ると痛い場合もありますが、塗り方を工夫してみたり他の方法を試すなどして対処してみてください。
ただ、赤ちゃんの場合、はちみつに含まれるボツリヌス菌の免疫が無いために、「乳児ボツリヌス症」を発症する恐れがあるので絶対にはちみつを与えないでくださいね。