冬が近づいてくるとインフルエンザが流行する時期になりますね。
インフルエンザ対策として受けておくと心強いのが、
『予防接種』
では、実際に予防接種を受ける時期はいつぐらいがいいのか?
また、
- 子供の場合
- 幼児(赤ちゃん)の場合
- 大人の場合
それぞれで「受ける時期はいつ頃がいいのか?」そして、「年齢の違いは関係するのか?」といったことについてまとめてみました。
また、特に気をつけておきたい
効果期間も含めこれについても触れていきます。
あなたの都合のいい時期に受けるために、参考にして下さい。
*この記事では、年齢によって違うインフルエンザの予防接種の対応について説明するために、児童福祉法で定義されている「幼児」「子供」と言った呼称の年齢とは違った設定を独自にしているのでご了承下さい。
インフルエンザの予防接種の時期 子供の場合は?
インフルエンザの予防接種を受けると、
「約2週間ほど」
で、体の中に抗体ができ始めることが期待されています。
そして、このインフルエンザの予防接種の期待できる効果期間は、
「およそ4ヶ月~5ヶ月ほど」
インフルエンザのピークは例年1月~2月に流行のピークを迎えるので、これにあわせて予防接種をすれば間に合いますね。
子供の場合というのはここでは
『3歳以上13歳未満』
を指す事とします。
インフルエンザの予防接種では13歳以上は大人の扱いになります。
そして、子供の場合には、
ということが推奨されています。
その方が、免疫増幅効果(ブースター効果)で1回目よりも高い免疫力がつき、持続する期間も長くなると期待されているからです。
ただ、昨年2回受けている場合においては、今年は1回でいいという見方もされているので、この辺りは医師とも相談してみてください。
子供のインフルエンザ予防接種:1回目の時期
では、1回目はいつ受けるのがいいのか?
子供の場合、2回接種する際には
とされています。
ですので、1回目の時期は、
「10月下旬~11月上旬」
この辺りがベストの時期だと思います。
子供のインフルエンザ予防接種:2回目の時期
1回目の接種時期から2~4週間ほど期間を空けるのですが、できれば3週間以上は空けるほうがより有効だとされています。
ですので、2回目は
「11月下旬~12月上旬」
この辺りがベストの時期だと思います。
具体的な日にちで例を出すと、1回目の接種時期を
「11月1日」
だとした場合、2回目はそこから3~4週間後の
「11月22日~11月29日」
この辺りの期間に、2回目の予防接種を受ければ良いということになりますね。
この、二回目の予防接種を受けてから、
「1ヶ月後あたりが最も免疫力が高まる。」
ことが期待できるので、ちょうど年末~2月のインフルエンザがピークの時期に、免疫力が高まっている状態に持ってこれることが期待できます。
ただ、インフルエンザの流行が始まる前から対策をしたいというのであれば、これよりも早めの予防接種時期のほうがいいので、その辺りは、あなたのスケジュールも含めて考慮してくださいね。
インフルエンザの予防接種の時期 幼児の場合は?
幼児の場合というのは、ここでは
『6カ月以上3歳未満』
この年齢を指す事とします。
この年齢の時には他の年齢の場合と違い、1回の接種量が少なくなります。
赤ちゃんの場合は6ヶ月以上で予防接種ができるとされています。
インフルエンザの予防接種の時期に関しては、上でまとめた子供の場合と同じく、幼児の場合も変わりありません。
幼児の場合も2回予防接種を受けたほうが、その効果が更に高くなることが期待されます。
ただ、6歳未満の子供の場合は予防接種の効果が薄いといった結果が出ています。
ですので、生後間もない赤ちゃん、乳幼児がいる場合は、予防接種を受けさせるかどうか迷われている家庭も多いです。
しかし、保育所などに預けていない場合は、仕事や買い物に出かける
「お父さんやお母さんが、インフルエンザウイルスを持ち込む可能性が高い。」
ですので、赤ちゃんや乳幼児に予防接種を受けさせるのかどうかは悩むところですが、ご両親や接触回数の多い人は、予防接種は受けた方がいいのではないでしょうか。
インフルエンザの予防接種の時期 大人の場合は?
大人の場合は、幼児や子供の場合とは違い
というようにされています。
その理由は、大人になるに連れてウイルスに接触する機会も多く、抗体が作りやすく免疫能力が子供に比べて高いからということです。
ですので、予防接種の時期は1月あたりのピークに合わせるのであれば
「11月上旬」
この時期に予防接種を受けると、ちょうど年末~2月のインフルエンザがピークの時期に、免疫力が高まっている状態に持ってこれます。
ただし、
高齢者(65歳以上)の場合には2回の予防接種が推奨されています。
かかりつけの医師がいる場合は、接種前に相談したほうがいいかもしれませんね。
先ほどの幼児、子供の場合とあわせて、その接種量や接種回数の年齢による違いというものが厚生労働省の発表にもあります。
Q.ワクチンの接種量及び接種回数は年齢によって違いはありますか?
インフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりです。
- 6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種
- 3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
- 13歳以上の方 1回0.5mL 1回接種
1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいてかまいません。
(注1)13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている 状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
(注2)一部のワクチンは、(1)については「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。
出典:厚生労働省ホームページ 「インフルエンザQ&A」より
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
受験生のためのインフルエンザ予防接種時期のアドバイス
受験生と言っても中学、高校、大学受験と様々ですが、受験シーズンはだいたい1~3月の間になると思います。
この時期にインフルエンザにかからないようにしたいですよね。
そこで、最も安心できる方法としては、
「インフルエンザの予防接種を2回受ける」
ということです。
大人の場合は1回で良いとされてますが、別に2回打っても問題無いようで、さらに言うと子供の場合で触れたように、大人であっても、
『免疫増幅効果(ブースター効果)が期待できる。』
ということで、成人の場合、
- 1回接種で予防効果が64%
- 2回接種で予防効果が94%
という論文の発表もされているようですね。
接種間隔は13歳以上では1~4週間となっていますが、これも子供の場合と同じく、
このくらいの期間は空けた方がいいとされています。
ですので、受験生の場合は
- 1回目:「10月中旬~11月上旬」
- 2回目:「11月中旬~12月上旬」
この辺りに予防接種をすると、1月あたりは免疫力が高い状態が期待できますね。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期や効果の期間はどのくらいなのか。そして予防接種をしたのにかかるケースや副作用について。
そしてインフルエンザの特徴や潜伏期間をはじめ、A型とB型の症状の違いなど、感染経路や感染期間などもまとめました。
他にも流行時期やピークとともに予防方法の食べ物や湿度管理、グッズなども見ていきます。学校や会社を休むときの対処法や知っておきたい出勤停止期間などもあるので、一緒にチェックしていきましょう!
あとがき
このように、インフルエンザのピークの時期に合わせて予防接種を受けると、より効果的だと思います。
インフルエンザの予防接種は9月辺りから予約が始まり、実施は10月辺りから始まっているところが多いので、この時期を目安に徐々に意識されるといいのではないでしょうか。
どんなに遅くとも、12月中旬には予防接種を受けておいたほうがいいでしょうね。