私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
どうして僕が作った工作は賞を取れないんだろう?
デザインが甘いんじゃない?
ひよこさんの作ったものと五十歩百歩じゃないか?誰が決めてるんだよ、おかしいんじゃない?
君ねえ…、よく自分でそこまで言えるよね。ちょっとその自信がうらやましいよ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「五十歩百歩」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
五十歩百歩の意味とは?
五十歩百歩とは
このような意味があります。
五十歩百歩の語源
五十歩百歩の語源は中国の「孟子」の話が由来です。
梁国の恵王が、国民のためによい政治を行っているのに、隣の国の人口と変わらず、人口が増えない悩みを孟子に相談すると、
「戦争で敵の前線から五十歩逃げてきた兵隊が、百歩逃げた兵隊に対して臆病者だと笑ったらどうですか?」
と、孟子が恵王に尋ねると
「五十歩でも百歩でも逃げたことには変わりはないのでどちらも同じことだ。」
という答えが返ってきました。
すると、孟子は、
「王の言う国民のためのよい政治も隣の国とあまり変わりがないということです。」
と答えたことから、五十歩百歩という言葉が生まれました。
初めは
「五十歩に止まる者、百歩を笑うがごとし」
と言っていましたが
「五十歩を以て百歩を笑う」
と省略され、最終的に五十歩百歩という形になったと言われています。
五十歩百歩の使い方や例文は?
さて、この五十歩百歩という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
五十歩百歩という言葉の使い方は、
- 「~は五十歩百歩だ」「~と~は五十歩百歩のようなものだ」といった使い方がよくされます。
- 良いもの、優れたもの同士を比べるときには使いません。
- 比較対象の差が大きいものには使えません。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
五十歩百歩を使った例文は
- 僕と君の足の速さなんて五十歩百歩だよ。
- どうせリーグ敗退は決まっているので、今負けたとしても五十歩百歩だよ。
- 他社の商品と比べても五十歩百歩なのに、なぜうちの商品は売れないんだ!
このような感じでしょうか。
五十歩百歩の類義語は?
さて、この「五十歩百歩」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
目糞鼻糞を笑う
どんぐりの背比べ
似たり寄ったり
あとがき
五十歩百歩とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして五十歩百歩を簡単にまとめますね。
意味少しの違いはあるがほとんど同じだということ
類義語や補足目糞鼻糞を笑う
どんぐりの背比べ
似たり寄ったり
僕と君の足の速さなんて五十歩百歩だよ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
関連ページ