今や当たり前のパンケーキですが、昔ではホットケーキが当たり前でした。
でも、ホットケーキとパンケーキは姿かたちが同じで、どっちがどっちなんだか全然違いがわかりませんよね。
というのも当たりまえで、実はどっちも元は同じなんです。
どうしてこんな違いが生まれたのかというと、それは日本で始めホットケーキが販売された時の時代の中にありました。
どうしてパンケーキという名前が広がり始めたのか?
ホットケーキじゃダメなのか?いったい何が違うの?
特に年配の人はいろいろ疑問に感じるところがありますよね。
そこで今回は、パンケーキとホットケーキの違いについて、その語源はどこから来たのか。
また見た目や材料、味などの違いについてまとめてみたので最後までご覧ください。
けっこうおもしろいですよ。
パンケーキとホットケーキの違いって何なの?
パンケーキとホットケーキの違いって何なのか?
今さらのような気もしますが、でもこの違いってなかなかうまく説明できないですよね。
実は、パンケーキとホットケーキの違いって大きなくくりでいうとそこまで違いは無いようなんです。
もともと海外ではパンケーキという呼び名で、日本で販売するときにホットケーキという呼び方で販売されたのがキッカケです。
ホットケーキの語源
ホットケーキっていう名前がどうして生まれたのか?
これは実は、商品を販売するときに、
あたたかいパンケーキだから、ホットケーキっているような名前で販売すれば売れるんじゃない?
という事で
という事で日本に浸透したわけです。
だから日本でホットケーキというとみんな理解できても、海外でホットケーキといっても通用しないんだとか。
今でもホットケーキミックスという商品もありますし、一度は作ったことがあるんじゃないでしょうか。
このホットケーキは元々パンケーキの素に砂糖を加えて甘みを付けたものが、昭和初期に大ヒットした食べ物なんです。
ただ、これは一つの説で、1923年に東京のデパートの食堂で「ハットケーキ」という名前で出されたのが始まりと言われています。
はじめは「ハットケーキ」としてあったものが「ホットケーキ」という名前に変わって販売された。
という説もあります。
パンケーキの語源は?
一方、パンケーキの語源は
ということでパンケーキの「パン」はフライパンの「パン」
実にわかりやすいですね。
パンケーキの名前はいつから流行りだした?
これも知らない間に、いつの間にかパンケーキという言葉が流行し始めましたよね。
これはいつから流行りだしたのかというと、2010年ごろになります。
この時期に原宿に『Eggs'n Things』をはじめ、パンケーキの有名店がたくさんオープンした事がキッカケとなって、パンケーキという名前が広がりました。
やっぱり女性受けするように、デザート感覚で食べられるパンケーキという事で、生クリームやフルーツをのせ色鮮やかに映るように工夫がされました。
これがすごく人気となって、いろんなメディアでも取り上げられたりして一気に広がりを見せましたよね。
ここからホットケーキという名前が徐々に薄れ、パンケーキという名前が爆発的に広がりました。
パンケーキとホットケーキの材料の違い
このパンケーキとホットケーキですがもとは同じです。
それを商品として販売するときに、
ホットケーキの素(ホットケーキミックス)
として販売したのですが、パンケーキって日本に入ってきたときにはあんまり甘くなかったようなんです。
だから商品として販売するときに、牛乳と卵を一緒に入れて混ぜるだけで甘くておいしいパンケーキ(つまりホットケーキ)ができるように手を加えられたわけなんですね。
だから日本人の感覚としては、
といった認識が強いようなんです。
ホットケーキとパンケーキの定義の違い
ホットケーキとパンケーキは単に名前の違いというのがあるのですが、なんとなく同じですよね。
だからいくつかその違いを明確にするために理由をつけて、いくつか定義の違いでこの二つを分けるようになっています。
その中でも特に注目されるのが
今の定義では
- 生地に甘みのあるものがホットケーキ
- 甘くないものをパンケーキ
このような棲み分けで違いを作っているようですね。
そして、ホットケーキはこの生地の甘みを生かして、メープルシロップやフルーツを乗せたりしてデザート感覚で食べる。
パンケーキはポーチドエッグやベーコンなどを乗せて、食事のようにして食べる。
という違いで説明されてきました。
でも、これもだんだんその境界が無くなってます。
パンケーキでも普通にフルーツやクリームでデコレーションしたデザート感覚の商品もたくさんありますよね。
パンケーキとホットケーキの見た目の違い
パンケーキとホットケーキの違いには、見た目で判断されることもありました。
以前は
生地が薄く、数枚重ねられて提供されることが多かったのがパンケーキ
一枚一枚が厚く、1~3枚程度で提供されることが多かったのがホットケーキ
こんな見た目の違いもありましたが、最近ではこの違いもあまりなくなってきているようで、パンケーキでも生地の厚いものもよく見かけられるようになったようです。
パンケーキとホットケーキの商品の違い
もうここまでくると、どっちがどっちなんだか違いもよく分からなくなってきますが、ホットケーキミックスやパンケーキミックスを販売するメーカーにとってはこの違いをハッキリさせなければいけません。
という事で、販売されているホットケーキミックスとパンケーキミックスの違いには、どのメーカーもある程度共通の認識があるようです。
その共通していることが
最初にちょっと触れた部分ですが、その甘みの部分で
ホットケーキミックス > パンケーキミックス
このようにして商品の違いを出しているようです。
あとは
- パンケーキミックス:しっとりとやわらか
- ホットケーキミックス:ふっくらふんわり
こういったボリューム感の違いも出せるように、材料の調整がされているのだそうです。
まあメーカーもホットケーキミックスという名前で出すより、パンケーキミックスという名前で出した方が売れますわな。
あとがき
パンケーキとホットケーキの違いについて、その語源はどこから来たのか。
また見た目や材料、味などの違いについてまとめましたがいかがでしたか。
今ではその境界もだんだん薄れているように感じますし、もともとパンケーキだったことからも、ホットケーキという存在はかなり薄れているように感じます。
これも作り手や提供する側、される側の認識でどっちにも転びそうな感じですよね。
でも時代の流れとしてはパンケーキという名前で落ち着きそうです。
こんなふうに似たようなものでも、商品の名前がいろいろ変わるのってたくさんありますが、特に服の名前がコロコロ変わるのって何とかならないかと思うんですけどね。