朝起きて寝起きに体温を測る人も多いと思いますが、じつは一般的に寝起きの体温は一日の中でも低いことがわかっています。
だから、朝の体温があなたの平熱の基準というのは適切ではないと考えられています。
そんな体温は1日の中でも変動し、その変動の基準値はおよそ1℃ほどとも言われているんですね。
そこで今回は、
体温は寝起きの朝に測ると低いのか。
また、1日の中での日内変動の基準値は何度くらいなのか。
そして、体温の変化が激しい原因などまとめました。
私たちの体に様々な影響を与え、体の異常を知らせてくれる体温の変化についてみていきましょう。
体温は寝起きの朝に測ると低いの?
体温を測るときは、決めた時間に測っている人もいると思うし、熱っぽいと感じて測る時もあると思います。
そんな体温測定ですが、朝起きてしんどいと感じたとき、寝起きで体温を測りますよね。
その体温ですが、一般的に寝起きの体温は日中に比べて、低い値を示すことが多くなっています。
というのも、私たちが就寝するとき、体は体温を下げて睡眠状態に入っていくからなんですね。
そして寝起きから時間がたつにつれ、だんだんと体温が上がっていきお昼から夕方、夜にかけて体温の高い状態になっていきます。
だから、もしも寝起きで「熱っぽい」と感じて熱があったら、日中はそれ以上の体温に上がっていく可能性があります。
風邪などの時に寝起きで37度を超えるような状態だと、日中はさらに上昇することがあるので注意が必要です。
寝起きの体温の正常な温度は何度くらい?
朝起きて体温を測ると低いのが一般的ですが、体温の正常な値というのはどのくらいなのか。
これは50歳くらいの年齢までであれば、日本人の平均体温は36.6~37.2℃くらいと言われています。
乳児のころはもう少し体温が高く、37~37.5℃くらいの間にあるようです。
これらの温度から、寝起きの場合はおおよそ0.5~0.6℃前後ほど低くなり、36~36.6℃くらいと言われていますね。
寝起きの体温が低く、35℃台になってくると体温が低い部類に入ってくるので、原因がわかりにくい異常が体に現れる事があります。
例えば、頭痛や腰の痛み、だるさやめまいなど、他にも原因がありそうな症状がいろいろ現れることも言われています。
- 色々調べても体には異常はない。
- でも体温がかなり低かった。
こんな風に体温が低いことで、体のいろんなところで支障が出るケースもあるので、たかが体温と思っていると原因がすぐにわからない症状に見舞われることもあるようです。
体温が低いと寝起きがつらい?
朝がつらい、寝起きがしっかり目がさえないという人は体温が低いことが原因の場合もあるようです。
体温が低いと自律神経の乱れなども影響するようで、なかなか活動のために体温が上がりにくいこともあるようです。
そして、血液の流れも関係があるようで、低血圧でなかなか活発な活動ができるまで時間がかかる人もいるようですね。
もしかして、あなたが朝苦手なのは、体温が低いことが関係しているかもしれません。
体温の一日の日内変動の基準値はどのくらい?
体温の一日の変動ですが、その基準値はどのくらいか気になりますよね。
これも人によって大きく差はあるようですが、寝起きの体温が低い状態から就寝までの間では、
このように言われています。
ですので、朝寝起きの体温が36.0℃だったとすると、夕方ごろに36.5℃になるくらいの日内変動は十分考えられるのです。
これはあなたの平均の体温が36.5℃だった場合、
このように日内変動するといったように考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
体温の日内変動リズムは個人差がある
高齢者のように年齢が高い人は、早く寝て朝も早いですよね。
よく朝の5時とかに起きれるな~って思ったりすることもありましたが、高齢者は朝の体温の立ち上がりが早くなると言われています。
それに伴って、夜に体温が下がる時間も早くなっていくため、生活リズムが若者とは大きく違うんですね。
加齢とともにこの変動のリズムは早まってくるようです。
また、睡眠時間なども個人差があり、
いろいろ特徴が違いますよね。
これも8時間寝ても眠い人が3時間しか寝なかったりすると、寝起きの体温がかなり低い場合もあったりするようです。
すると基準値の変動体温1℃も、もっと大きくなってしまうかもしれません。
体温の変化が激しい原因は?
体温を測ってみたら、毎回温度が上がったり下がったり変化が激しいケースもあるようです。
では、どうしてこのような体温の変化が起こるのか。
その一つに自律神経の影響が考えられています。
日常生活の中で、ストレスや睡眠、食事などで問題を抱えていたりすると、それが自律神経の乱れに繋がり体温調節にも影響を及ぼすというのです。
結構わかりやすく例で言うと、夏場のクーラーでしょう。
クーラーがものすごく効いたデパートなどから、炎天下の外に出るとくらくらしたことないですか。
これは、体が急激な温度変化についていけず、自律神経が乱れてしまって混乱しているような状態です。
こんな激しい温度変化が何度も続いてしまうと、正常な体温調節ができなくなって体に異常をきたしてしまうこともあるのです。
これも一つのストレスの一種です。
体温も上がったり下がったりする原因に、このような日常生活のストレスや睡眠などのことが影響することが一つ言われていますね。
こういった自律神経の乱れは、このほかにもいろんな状況に影響されることがわかっています。
その自律神経による体温調節の障害について別の記事でまとめているので、こちらも是非読んでみてください。
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女性の場合だと、基礎体温の高温期と低温期で体温も0.5度くらい変わってくることがありますが、これはしっかりと周期を測っていれば原因はハッキリしていると思います。
体温の平熱を調べるために
体温の変化がどのくらいあるのかを知るためにも、自分の普段の体温を知っておく必要がありますよね。
でも、体温は一日で変動しますし、時間帯によって若干体温が違います。
だから、寝起きで測った体温だけが、自分の平熱というのは少し違うわけですね。
ですので、体温を測る時間というのを1日の中で4回ほどに分けて測ってみる必要があります。
例えば、
- 寝起き
- お昼ご飯の前
- 夕食の前
- 寝る前
こんなふうにある程度の時間をおいて区切って測ってみることが大切です。
だいたい起きているときの4~6時間の間で区切ってみてはどうでしょうか。
そしてこの体温のデータを何日かとってみると、自分はだいたいいつもこのくらいの体温なんだな。
ということがわかり、体温の変化が激しいと何か問題があるのかもしれないと気づくことができると思います。
あとがき
体温は寝起きの朝に測ると低いのか。
また、1日の中での日内変動の基準値は何度くらいなのか。
そして、体温の変化が激しい原因などまとめましたがいかがでしたか。
体温は寝起きは低く、夕方ごろが高い体温になっていて、その変動は約1℃ほどの範囲で動いているのですね。
普段あまり体温を気にしていない人もいると思いますが、ちょっと自分の体温が平均の36.5度くらいよりも低いと心配になりますよね。
でも、現代人はこの体温の低下がかなり激しくなっているようで、昔に比べ0.5~0.7度ほど下がっていると言われています。
その原因には、先ほどの日常生活の乱れも大きく関係しているようです。
もしその体温が低くて悩んでいる人は、その解決法の提案などさせてもらってるので、こちらもご覧になってみてください。
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