私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
温故知新(おんこちしん)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
おばあちゃんが教えてくれたんだけど、この海岸って唯一車が通れる国道になってるんだって。
ほう、それでそれで。
海流の流れで、細かい砂ばかり集まってくるから、海岸なのに砂浜がパンパンで車も通れるくらいになったらしいよ。
温故知新だね。面白い話だよ。
だから観光客が多いんだけど、車が砂で汚れちゃうのがネックなんだ。
それに目をつけて、道の駅では車のタイヤが洗えるようになっていて、それが人気で集客がすごくなったらしいよ。
それも温故知新と言えるか・・・。新しいお客さんの集め方だね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「温故知新」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
温故知新の意味とは?
温故知新とは、
このような意味があります。
この漢字を二つに分けてみてみると、
温故:古いことを調べる
知新:新しいことを知る
このような意味のものが合わさってできた四字熟語なんですね。
温故知新の語源
この温故知新の語源は、中国の『論語・為政』からきています。
孔子が先生の資格として述べた言葉で、
「故きを温ねて新しきを知らねば、以て師と為るべし」
とあることに基づいています。
「ふるきをたずねてあたらしきをしる」
または
「ふるきをあたためてあたらしきをしる」
このように読みます。
意味は同じですね。
温故知新の使い方や例文は?
さて、この温故知新という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
温故知新という言葉の使い方は、
- 昔の人を見習ったりして、いろんな知識や見方を学ぶ
- 「温故知新だ」「温故知新の考え」といった使い方が多く見られます。
- 温「古」知新と間違わない
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
温故知新を使った例文は
- 温故知新の考えがあると、ヒントを得られやすい。
- 今回の新商品は、温故知新でこれまでの流れがあったから完成した。
- 温故知新で、なぜ昔の人はこの食べ物に風邪予防の効果があった事を知っていたのかがわかると、より理解が深まる。
このような感じでしょうか。
勉強しているときなどに、昔の人の知識などを参考にすると、いろんな発見があったりして面白いときがありますよね。
温故知新の類義語は?
さて、この「温故知新」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
覧古考新(らんここうしん)
彰往察来(しょうおうさつらい)
承前啓後(しょうぜんけいご)
完全に意味が同じものではありませんが、似たような意味で使われるシーンもあると思います。
あとがき
温故知新とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして温故知新を簡単にまとめますね。
意味昔のことを調べたり研究することで、新しいものの見方や知識を得る事
類義語覧古考新(らんここうしん)
彰往察来(しょうおうさつらい)
承前啓後(しょうぜんけいご)
*温「古」知新と間違わない
使い方・例文温故知新の考えがあると、ヒントを得られやすい。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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