私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
後ろ髪を引かれる(うしろがみをひかれる)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
さて、今日はもう帰らないと。
そうだねえ。僕もすぐ塾に行かないといけないから、それじゃあまた。
あぁ!もしかしてあれは、芸能人の!
そうだよ!この前、テレビに出てたあの人だよ!
う~、追っかけたいけど時間もないし・・・。
僕も塾に行かないと・・・、後ろ髪を引かれる思いだね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「後ろ髪を引かれる」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
後ろ髪を引かれるの漢字や意味とは?
後ろ髪を引かれるとは、
このような意味があります。
後ろ髪を引かれるの語源は、
というように、そんな比喩表現から、未練が残ってなかなか新しい未来に一歩踏み出せない、前に進めない様子を表しているんですね。
女性で髪の長い人は多いと思いますが、男性も昔は「髷(まげ)」を結うために髪の毛を長くする必要がありました。
ですので、男女とも髪の毛が長かったことから生まれた言葉だとも言われています。
後ろ髪を引かれるの使い方や例文は?
さて、この後ろ髪を引かれるという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
後ろ髪を引かれるという言葉の使い方は、
- 「後ろ髪を引かれる思いで~」といった使い方が多い
- 未練があるとき
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
後ろ髪を引かれるを使った例文は
- 戦地に赴く父親は母と息子を残し、さぞ後ろ髪を引かれる思いだったろう。
- 美味しそうな料理が出てきたが、後ろ髪を引かれる思いで家に帰った。
- もっと観光したかったが、彼は後ろ髪を引かれる思いで京都を後にした。
このような感じでしょうか。
心残りがあって、なかなか次に進めない様子が感じられると思います。
後ろ髪を引かれるの類義語は?
さて、この「後ろ髪を引かれる」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 未練がある
- 名残惜しい
- 後を引く
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることもあると思います。
あとがき
後ろ髪を引かれるとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして後ろ髪を引かれるを簡単にまとめますね。
意味後に残してきたものが気がかりになって先に進めないこと。
類義語未練がある
名残惜しい
後を引く
戦地に赴く父親は母と息子を残し、さぞ後ろ髪を引かれる思いだったろう。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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