私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
慇懃無礼（いんぎんぶれい）
この言葉の意味をご存知でしょうか？
これってどういうことなの？注文したものと違うけど、どうしてこんなものが届くんですか？
カスタマーセンター
こちらはひよこ様がご所望されたお品物で御座いまして、ご注文のお品物と違いの無いもので御座います。当方に不手際を確認いたしませんでしたが、ご希望であればお品物をお取替えさせていただきます。いかがいたしましょうか。
なんていう慇懃無礼な態度だ！それでも謝ってるつもりか？
「知っていて当たり前だ！」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「慇懃無礼」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう！
慇懃無礼の漢字や意味とは？
慇懃無礼とは、
このような意味があります。
それぞれの漢字に分けて考えると、
慇懃：ていねい
無礼：礼儀がない様子
「慇」「懃」ともに丁寧という意味を持っています。
一方の無礼は礼儀が無いということで、慇懃無礼は真逆の意味が合わさったような言葉となっていますね。
また、言葉や態度が丁寧すぎて、逆に失礼になっている様子を表す意味もあります。
慇懃無礼の使い方や例文は？
さて、この慇懃無礼という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
慇懃無礼という言葉の使い方は、
- 相手の受け取り方次第で、慇懃無礼になったりする。
- その人は慇懃無礼だと思っていない可能性もある。
- 「慇懃無礼な人だ」「慇懃無礼だ」「慇懃無礼にとられる」などの使い方がよく見られる。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
慇懃無礼を使った例文は
- あの人は言葉づかいは丁寧だけど、その内容は嫌味にしか聞こえず慇懃無礼だ。
- マニュアル通りのクレーム対応しかできない人は、心がこもっておらず慇懃無礼に聞こえる。
- 慇懃無礼なつもりはなかったのだが、相手は怒って帰ってしまった。
このような感じでしょうか。
言葉や態度は丁寧だけど、その口調や内容などが相手を小馬鹿にした態度が見え隠れすると、慇懃無礼に感じられてしまうかもしれません。
慇懃無礼は相手の受け取り方次第になりますが、あまり丁寧すぎる言葉も不快に感じさせるかもしれませんね。
慇懃無礼の類義語は？
さて、この「慇懃無礼」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 礼も過ぎれば無礼になる
- 慇懃尾籠(いんぎんびろう)
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使えることがあると思います。
あとがき
慇懃無礼とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして慇懃無礼を簡単にまとめますね。
意味表面上は丁寧なように見えるが、実は心の内では相手を軽く扱っているような礼儀の外れた態度のこと。
言葉や態度が丁寧すぎて、逆に失礼になっている様子を表す意味もあります。
類義語礼も過ぎれば無礼になる
慇懃尾籠(いんぎんびろう)
あの人は言葉づかいは丁寧だけど、その内容は嫌味にしか聞こえず慇懃無礼だ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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