私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一を聞いて十を知る
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ねこさんは、一を聞いて十を知る事ができるから、こっちが全部言わなくても楽だよ。
そうかい?いやあ、あんまり褒めてもしょうがないよ。
それにひきかえ・・・。
なんだい・・・、いきなり。何か言いたそうだけど。
うさぎさんは、10を言っても1すら返ってこない時があるなんて言ったら傷つくだろうな・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一を聞いて十を知る」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一を聞いて十を知るの漢字や意味とは?
一を聞いて十を知るとは、
このような意味があります。
一を聞いて十を知るをそれぞれに分けてみてみると、
一:ひとつの事
十:十(多くのこと、全体)
つまり、少しの物事を見たり聞いたりしただけで、ほとんどのことがわかってしまうような優れた能力のことを指しています。
一を聞いて十を知るの語源
この言葉の語源は「論語」と呼ばれる中国の行使のやり取りを残したものにあります。
孔子の弟子であった子貢(しこう)が、同じ弟子である顔回(がんかい)のことを、
「彼は一を聞いて十を知る人だけど、自分は一を聞いて二を知る程度です」
このように褒めたことが語源となっています。
一を聞いて十を知るの使い方や例文は?
さて、この一を聞いて十を知るという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一を聞いて十を知るという言葉の使い方は、
- 要領の良い人
- 理解力が早く、応用がすぐにできる
- 1つの事を理解するだけで、その奥にあるものまで読み取ってしまう。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一を聞いて十を知るを使った例文は
- 彼は一を聞いて十を知る男なので、方針だけ伝えればたくさん企画が出来上がるような頼りのある後輩だ。
- 殺害現場に残された刃物を見て、一を聞いて十を知るがごとく事件の全貌が見えたようだ。
- 相手がどうして欲しいのかまで読み取らないと、一を聞いて十を知る事は出来ない。
このような感じでしょうか。
ひとつの情報で、いろんなことまで先読みしてわかるような能力が感じられると思います。
一を聞いて十を知るようになれば、会話や仕事などでも役に立つことが多いですね。
一を聞いて十を知るの類義語は?
さて、この「一を聞いて十を知る」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 一を以て万を知る
- 目から鼻へ抜ける
こういった言葉がだいたい同じような意味だと思います。
頭の回転が速く、理解力が高いような能力について言う言葉ですね。
あとがき
一を聞いて十を知るとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一を聞いて十を知るを簡単にまとめますね。
意味物事を少し聞いただけで、その全体までもがわかる
補足一:ひとつの事
十:十(多くのこと、全体)
彼は一を聞いて十を知る男なので、方針だけ伝えればたくさん企画が出来上がるような頼りのある後輩だ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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