私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
売り言葉に買い言葉
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ひよこさんが、こうだって言ったんじゃないか!普段から傲慢な態度が気に入らなかったんだよ!
人の話もしっかり聞かないクセに、何をわめいてるんだ!そっちの方が、傲慢な態度じゃないか!
やめなよ、ふたりとも!それじゃ売り言葉に買い言葉で、ケンカになるよ。
もうケンカになってるよ!
もうケンカになってるよ!
仲のよろしいことで・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「売り言葉に買い言葉」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
売り言葉に買い言葉の漢字や意味とは?
売り言葉に買い言葉とは、
このような意味があります。
もともとは、
「売り言葉に買う言葉」
というのが変化したようです。
売り言葉に買い言葉の語源や由来
この「売り言葉に買い言葉」ということわざの「売る」や「買う」は、物の売買ではありません。
- ケンカを売る
- ケンカを買う
という言葉がありますが、この「売る」、「買う」は、それぞれ
「売る」:「仕掛ける」
「買う」:「応戦する」
このような意味を含んでいますね。
「売る」という言葉には、いろんな意味があります
- 代金を受け取り品物をわたす。(商品を売る)
- 自分の利益のために国や仲間を裏切る。(仲間を売る)
- 自分を広く知らせるための活動を行う。(名前を売る)
こういった意味の他に、
このような意味もあります。
つまり「ケンカを売る」は「相手にケンカを受けさせるように仕掛ける」ことを意味します。
そして「買う」は「売る」の対義語なので、「ケンカを買う」というのは「仕掛けを受けて喧嘩する」になりますね。
「売り言葉に買い言葉」ということわざも、これと同じような意味合いで使われています。
売り言葉に買い言葉の使い方や例文は?
さて、この売り言葉に買い言葉という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
売り言葉に買い言葉という言葉の使い方は、
- 主に言い争いやケンカの場面に使われる。
- 反省や言い訳の時に使われやすい。
- 発言への批判
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
売り言葉に買い言葉を使った例文は
- 相手の悪口に対して、つい売り言葉に買い言葉になってしまったことを反省している。
- 野党のヤジに反応してキレてるだけで、ただの売り言葉に買い言葉になっている。これでは討論にならない。
- 今の国会は売り言葉に買い言葉でレベルが低く、聞いてるだけでうんざりする。
このような感じでしょうか。
場面としてはあまり穏やかな雰囲気ではないですよね。
ケンカ腰になっているような状態が目に浮かぶと思います。
あとがき
売り言葉に買い言葉とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして売り言葉に買い言葉を簡単にまとめますね。
意味ケンカを売る(仕掛ける)ような言葉に対して、ケンカを買う(反撃する)ような言葉を返したときのたとえ。
補足この場合の「売る」は、相手に行動させるよう仕掛ける。また、押し付ける。といった意味になる。
使い方・例文相手の悪口に対して、つい売り言葉に買い言葉になってしまったことを反省している。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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