熱中症を普段から予防するためにいろんな方法があると思いますが、それには食べ物や飲み物からできる熱中症予防や対策もあります。
生活の中で熱中症になりにくい強い体を作っていこうという事と、熱中症になってしまった時に、早く回復できるような栄養を摂っていこうとするのが目的になります。
では、どんな食べ物や飲み物が、熱中症に対して効果が期待できるのでしょうか?
よく耳にする食べ物や飲み物から意外なものまで、熱中症から身を守るためにぜひ最後までご覧ください。
熱中症の回復や予防にいい食べ物は?
熱中症を食べ物で回復したり予防対策するには、どんな食事をとっていけばいいのか?
まず、熱中症を予防するにはどんな栄養が必要なのか知っておきたいところです。
熱中症空の回復、予防するのに必要とされている栄養は、
塩分
カリウム
糖質
ビタミンB1
クエン酸
抗酸化成分(アミノ酸、βカロテン、ビタミンC)
こういった栄養素を含む食べ物を積極的に摂っていきたいところですね。
では、具体的にどんな食べ物が良いのかピックアップしました。
熱中症対策の具体的な食べ物
熱中症の予防のためにどんな食べ物がいいのかを見てきましたが、熱中症だと感じたときに食べると、はやく回復が期待できる食べ物にどんなものがあるのか触れていきたいと思います。
梅干し
クエン酸がたくさん含まれて、塩分も豊富です。
クエン酸は疲労の原因となる乳酸を抑えてくれるので、疲労回復の効果があります。
塩化カリウムも含まれていて、熱中症対策の食べ物としてはかなり期待できますね。
スイカ
スイカは全体の約95%が水分なので、水分補給にもなる上にビタミンAやB1、B2、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラル類といった成分も含まれているので、熱中症対策としてバランスのいい食べ物です。
スイカに塩をかけて食べるというのは、美味しさUPだけでなく熱中症対策としてもいい食べ物だと言えますね。
キュウリ
キュウリはたくさんの水分を含んでいることに加えて、カリウムも多く含まれています。
酢の物として食べることでくビタミンCも効率よく取れると言われています。
また、熱中症予防で優れているので、外での仕事が多いような企業が熱中症対策としてキュウリを取り入れているようなところもあるようです。
トマト
トマトも水分が豊富に含まれている野菜です。
抗酸化作用のあるビタミンAの元になるβカロテンが多く、ビタミンEが豊富なオリーブオイルと一緒に食べると、より強い抗酸化作用が期待できる食べ物として知られています。
また、トマトのリコピンが夏バテにもいいと言われていますね。
トマトジュースなどにして、水分補給も兼ねて飲むようにするのもいいと思います。
ピーマン
ピーマンはビタミンCが豊富な野菜で、油などで炒めることでビタミンAの吸収も高まるのだとか。
次に紹介する豚肉と一緒に炒めるのもよさそうですね。
豚肉
豚肉はビタミンB1が豊富で、炭水化物といっしょに摂ることで効率よくエネルギーに変えてくれる優秀な成分です。
だから、ご飯と豚肉のピーマンの炒め物といった組合せは良さそう。
青椒肉絲とか美味しいですよね。
色んな料理に合わせられるし夏バテ対策にもなるので、疲れたときには良い食べ物だと思います。
うなぎ
土用の丑の日に全国的にも食べられる「うなぎ」ですが、かなり豊富なビタミンを含んでいます。
ビタミンA:5000IU [たまごの約6倍で、1日分の摂取量がまかなえる。] ビタミンB1:0.75mg [牛乳の25倍で、1日分の摂取量がまかなえる。] ビタミンB2:0.74mg [牛乳の5倍で、1日の半分の摂取量がまかなえる。] ビタミンE:4.9mg [さばの2倍で、1日の半分の摂取量がまかなえる。]
他にも、
ビタミンD、ビタミンB6、ビタミンB12など。
実はうなぎはとても栄養のある食べ物で、ビタミンも豊富に含まれている食べ物なんですね。
こちらのページで詳しくまとめているのでどうぞ。
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そんなしょっちゅう食べられるものではありませんが、うなぎは栄養素も高く、疲労回復にはもってこいの食べ物なので、夏の熱中症対策の食べ物としては期待できますね。
このように見ると、昔からよく夏に好んで食べられているものが多いですね。
こうやってピックアップすると夏野菜と言われるものが多く、旬のものはぜひ食べていってもらいたい食べ物です。
夏野菜は基本的には体を冷やす食べ物と言われているので、熱中症からの回復には向いていると思います。
熱中症対策の塩分補給には
また、簡単、お手軽という意味では「塩飴」というのもあります。
塩分補給の意味や、口の中を潤す意味もあります。
ただ、水分補給としては不向きなので、あくまで簡易的な塩分補給というような感じで舐めるといいかも。
熱中症だと感じたときには「水分、塩分、カリウム」といった栄養素が大量の汗とともに抜けてしまっていることも多いので、それを補給する意味でこういった食べ物が良いと思います。
予防のためにも回復のためでも、どちらでも熱中症に対して食べておきたいものが多いので、覚えておいて損はないですね。
こういった食べ物が熱中症の予防や対策には適していると思いますが、だからと言って摂りすぎると塩分が多くなってしまったり、偏りが出るのでいけません。
意識しながらもバランスの良い食事をとることで必要な栄養が摂れると思うので、極端な対策はしないようにしてくださいね。
熱中症に食べ物の他に飲み物は何がいい?
熱中症にかかってしまった時には、すぐにでも水分補給が欠かせません。
また、汗を大量にかいて締まっていることで、水分と一緒に塩分なども抜けてしまっていると思います。
その状態から回復するためには、飲み物の中にもこの成分が欲しいところですね。
そんな必要な成分を効率よく補給できるのが「スポーツドリンク」
熱中症の回復には、スポーツドリンクを飲むことがもはや当たり前となっていますよね。
スポーツドリンクを飲むことで必要な水分補給ができて、体から失われていた塩分を補給することができるスグレモノです。
また「経口補水液」という飲み物も、熱中症回復には効果が期待できる飲み物として知られています。
ただし、スポーツドリンクや経口補水液といった飲み物は、「糖分や塩分の多さ」についての指摘がよくされています。
だから普段家でいるような時の水分補給では「麦茶」などでいいと思いますが、スポーツをした後や炎天下でずっといたときなどは、スポーツドリンクや経口補水液のほうが良いと思います。
熱中症予防だからといって、夏場何でもかんでもスポーツドリンクばかり飲んでいると、塩分や糖分が過多になってしまうことも考えられます。
熱中症対策で飲むドリンクの飲み分け
一般的な捉え方ですが、
- 経口補水液はスポーツドリンクに比べ、多めの塩分が含まれている。
- スポーツドリンクは経口補水液に比べ、多めの糖分が含まれている。
このような感覚でだいたいいいのではないでしょうか。
どちらを飲んだらいいのかということもありますが、下痢や発熱、激しい発汗や脱水症状など、熱中症の中でも重めの症状だと感じた場合は経口補水液が向いていると言われていますね。
ただ、経口補水液は外でいたらすぐに用意できないことも多いので、スポーツドリンクで良いと思います。
熱中症でしんどく感じたら、とにかく
といったことが大切になってくるので、しんどいと感じる前にこまめな水分補給を心がけたいですね。
熱中症予防に良い意外な飲み物
スポーツドリンクや経口補水液などは、熱中症にかかってしまった時などに飲んでおきたい飲み物ですが、「熱中症にかかりにくい体作り」ということで意外な飲み物があります。
実は、牛乳に豊富に含まれる「タンパク質」に秘密があります。
運動後30分以内に牛乳を飲むことで血液量を増加し、熱放散能力を改善することが報告されています。
意外と思われる牛乳ですが、しっかりと活用することで熱中症予防にも役立てることが出来そうです。
また、牛乳が苦手な人でも代わりになるものもあるので、ぜひ一度ご覧になって下さい。
あとがき
熱中症の回復や予防対策に、どんな食べ物や飲み物を摂っていけばいいのか。
普段からできる食事での熱中症予防についてまとめましたがいかがでしたか。
このような食べ物や飲み物での熱中症予防がありますが、熱中症には、
という原因が絡んでくることがあります。
体調が悪いと体温調節がうまくいかなかったりして、熱をうまく逃がすことができずに熱中症になってしまうこともあるようです。
そんな体調不良は、夏に多く指摘される「夏バテ」というものも大きく関係しています。
だから、普段の食べ物も結構注意したいポイントなんですね。
また、食べ物の他にも、睡眠不足やストレスなど体をきちんと休息できないことも、結局熱中症にもつながりかねないことだと言われています。
高温多湿の環境を避けることも大切ですが、食べ物や飲み物も含め普段からの体調管理にも十分注意してくださいね。
夏は熱中症や夏バテなど、体に負担のかかる悩みが多いです。
そんな夏場の気を付けたいことを、こちらのページでまとめています。
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