夏場の高温状態の中で長時間いると起こってしまう可能性がある
「熱中症」
その熱中症にかかる原因は一体どこにあるのか?
また、その熱中症によって引き起こされる症状の
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- ふらつき
といった、体の異常もふくめ、熱中症の症状には他にどんな変化が現れるのか?
また、その応急処置についてなどをまとめてみました。
熱中症の原因とは?
熱中症は
死に至る場合もある恐ろしい症状
として、ニュースなどでも取り上げられることが多くなり、一般的な認知度も高まってきていますが、
「熱中症の原因」
については、曖昧な部分も多いのではないでしょうか?
なんとなく
といったような感覚ですが、実は、
熱中症の原因は1つだけでない。
ということなんです。
熱中症のメカニズム
熱中症といっても、暑いところに長時間いたらなるというわけではなく、あくまで原因の一つにしかありません。
その他にも、
- 大量の汗が流れているのに水分補給していない。
- 湿気の高い所に長時間いる。
- 体調不良で体が弱っている。
このように複数の原因が重なることで、熱中症にもかかりやすくなると考えられています。
そんな熱中症が起こる原因についてですが、そもそも熱中症になるのはどうしてかというと、この図のようなメカニズムが関係しています。
出典:「熱中症環境保健マニュアル:1-2 熱中症はどのようにして起こるのか 」(環境省)http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/1-2.pdf
そして、この上の図のように当てはまる場合は、全て熱中症の原因になる可能性があるということになるのです。
ですので、こういった環境が揃ってしまえば、実は冬場でも「かくれ脱水」などが原因の熱中症が起こってしまいます。
複数の原因が可能性となる熱中症
その熱中症の原因として、
熱中症はどのように起こるか?
これをまとめたものがあります。
出典:「熱中症環境保健マニュアル:1-2 熱中症はどのようにして起こるのか 」(環境省)
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/1-2.pdf
このように、
- 湿気や急激な温度上昇
- 脱水などの暑さ
- 風の当たらない場所
これらの原因が重なったりすると熱中症が引き起こされますが、他には
- 高齢者、肥満の人など
- 睡眠不足
- 病気などの体調不良
こういった体の状態も熱中症の原因に関係しています。
ここで高齢者や乳幼児、寝不足の人、糖尿病患者など挙げられましたが、これらの人に共通していることは、
「体温調節機能が正常に働かない可能性がある。」
ということなんですね。
だから、体調不良も含めて熱中症の原因として絡んでくるので、普段からの体調管理には気をつけたいです。
また、お年寄りや赤ちゃんには周りの人が気を配って、見守っていく必要があるということですね。
高齢者の方や赤ちゃんは意思疎通ができない場合もあったり、自分で気づかないといった場合もあります。
普段とは違う行動が見られたり、元気が無かったりした場合は、まずは涼しいところに移動したり水分補給をして様子を見ましょう。
熱中症症状は?頭痛やめまい、ふらつき、吐き気は?
熱中症の症状として知られているものとして、
- 頭痛
- めまい
- ふらつき
- 吐き気
- 発熱
こう言った症状が現れることは、ご存じの方も多いと思います。
これらの症状は主に、
「熱中症の症状」
として現れることが多い症状です。
めまいやふらつきなどは、熱中症の初期症状としてよく表れ、
として、この感覚に自分で気づく時も多いと思います。
この立ちくらみを感じたら、熱中症のサインと考えるといいと思います。
また、そこから頭痛や吐き気といった症状になると、中程度の熱中症というようにも分類されています。
頭痛やめまい、ふらつきや吐き気などを感じたら無理はしないでおきましょう。
暑いところにいるのなら涼しいところに移り、水分補給をして体を冷やすことが大切になってきます。
しかし、先ほどの原因にもあった「体調不良の人」で、すでに頭痛や吐き気などを感じていた場合、なかなか気づきにくい時があるかもしれません。
普段の体調に気をつけるとともに、できるだけ涼しい場所で水分補給も欠かさず行っておきましょう。
これらの他の症状としても、環境省ではその危険度によってステージを分類しています。
熱中症の症状についてはこちらで詳しくまとめているので、確認のためにもぜひご覧ください。
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熱中症の応急処置は?
熱中症では初期症状のめまいやふらつきがあり、そして頭痛や吐き気、発熱などの重い症状に進んでいく場合もあります。
初めの段階で気づくことができれば、熱中症からの回復も早くなりますが、進行してしまうと体力の回復にも時間がかかってしまいます。
では、熱中症なったら、どんな対応をすればいいのか?
その応急処置についてまとめました。
熱中症にかかってしまったら
熱中症にかかった場合は、とにかく
「体を冷やす」
これが一番重要になってきます。
たとえ救急搬送が必要なほど重度な場合でも、救急車が来るまでは体を冷やすことが大切です。
- 涼しい場所へ避難する。
- 脱衣と冷却
- 水分・塩分の補給
よく言われていることばかりですが、基本にして最も効果のある熱中症の応急処置です。
自分で熱中症の初期症状に気づいた場合は、とにかく体を冷やすために涼しい場所に移動して水分補給し、体を休めることに専念しましょう。
初めの応急処置で済めばひとまずは安心ですね。
これは他の人が熱中症になりそうな条件でいるときに、気分が悪いなどの訴えがあったときも同じような応急処置をすすめてあげてください。
ただ、ここで大切なのは
「意識があるかどうか。」
意識がはっきりしない、意識がない時は、救急搬送が必要になってきます。
水分補給も、しっかりと自分で飲めない場合は危険なのでとにかく体を冷やすことに専念する方がいいです。
体を冷やす際に気をつけることは、首周りやワキの下、足の付け根の前面などに保冷剤や氷枕をタオルでくるんで当てるのが効果的です。
実は、おでこに熱冷ましのシートなどを当てたりするだけでは、体の芯を冷やすことには至らないので、熱中症の応急処置としては正しくないようです。
注意してくださいね。
その熱中症の応急処置ですが、こちらの図を見てもらうと、その流れがハッキリしてわかりやすいと思います。
出典:「熱中症環境保健マニュアル:2-3 熱中症を疑ったときには何をするべきか」
(環境省)を加工して作成
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/2-3.pdf
救急車を呼ぶかどうかの判断は、
ここが一つの判断基準になりますね。
例え意識があってもなかっても、体を冷やすことは大切なので、涼しい場所に移って氷をタオルにくるんで脇の下にあてるなど、応急処置を行ってください。(*意識がない人に水分補給は危険なので止めておきましょう。)
子供や高齢者は、自分の状態をはっきり伝えられないこともあります。
そんな人が熱中症になったらどうすればいいのか、また『熱中症かどうかのサイン』を見逃さずに、見守れるためのポイントは何なのか?
身近な人を守るために、あなたが知っておきたいことをこちらのページでまとめています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
熱中症の原因や、その症状の頭痛、めまい、吐き気、ふらつきなどが見られた時にどんな対応をすればいいのか。
知っているだけでもだいぶ違うと思います。
これは自分の事はもちろんですが、周りで熱中症になってしまった人がいた場合にも役立つ応急処置の知識です。
周りの人で様子がおかしかったり、高齢者や乳幼児の様子にも気を配ることができるようになるので、知っていることで助かる可能性も増えますね。
ただ、やはり普段から暑いところに長時間いたり、水分補給をしなかったりするのは危険です。
また、体調不良など自分の状態もきちんと管理して、熱中症予防をすることが一番ですね。
夏は熱中症や夏バテなど、体に負担のかかる悩みが多いです。
そんな夏場の気を付けたいことを、こちらのページでまとめています。
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