うなぎは昔から夏バテ防止のために、「土用の丑の日」にもよく食べられますね。
そんなうなぎは、
「栄養満点でスタミナが付く」
こんなイメージがあると思います。
やっぱり、土用の丑の日にウナギを食べる風習があるくらいだから、やっぱり栄養満点だし、夏に食べるのがいいんだよね?
私もこんなふうに思ってました。
でも、これって本当なのでしょうか?
そこで今回は、
- 果たして本当にうなぎは栄養が豊富なのか?
- うなぎの旬はいつなのか?
- うなぎのカロリーは高いのか?
こんな疑問をいっしょに、
『うなぎのあれこれ』
について、まとめてみました。
うなぎの旬っていつなの?
7月の土用の丑の日にもよく食卓に並ぶうなぎ。
だから、うなぎの旬は「夏」でしょ?
わたしもそんなふうに今まで思っていましたが、実はうなぎの旬の時期は「冬」なのです。
天然のうなぎの脂がのる時期が、秋から冬にかけてで、10~12月頃を指します。
ですので、私達が食べている夏のうなぎは旬のものではなかったんですね。
ただ、そうは言っても、スーパーで並ぶうなぎはほとんど養殖物です。
養殖物のうなぎは旬は特に関係なくて、一年中美味しく食べれるように生産されています。
ですので、『うなぎの旬は冬』というのは天然うなぎのお話。
私にはとてもとても、うなぎの旬じゃなくても縁がありません。
養殖物のうなぎで十分美味しく満足できますよ・・・。
でも、ニュースでうなぎの価格が年々高くなっているのを聞くと、養殖物のうなぎでさえ、いずれ手の届かないシロモノになってしまいそうでツラいですね。
どうして夏にうなぎを食べるようになったのか?
ウナギの旬が冬なのに、じゃあなんで夏に食べるの?
って思いますよね。
それは、江戸時代に
「平賀源内が作り出した流行」
と言う説が有力になっています。
まあ、簡単に言うと
冬が旬だから、夏にウナギが売れなかったんです。
だから、何とか夏にウナギを売りたかったから、うなぎ屋に頼まれた平賀源内が仕掛けたんですね。
まあ、バレンタインデーのチョコレートや節分の恵方巻きのようなものでしょうか。
いわゆる「企業の戦略」ってヤツみたいなことですね。
うなぎの栄養ってどうなの?
うなぎは栄養満点で夏バテにいいと言われてますね。
- どうして夏バテにいいのか?
- どんな栄養が含まれているのか?
そんなうなぎの栄養についてまとめました。
うなぎの栄養はビタミンAとB群がとても多いのが特徴です。
ですのでこれによって、エネルギーの代謝が活発になります。
「エネルギー代謝が活発になる=夏バテ防止」
旬ではなくても土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣は、とても理にかなった行為だと言えますね。
その、うなぎの栄養素についてですが、一つ一つ見ていくと、さらにその凄さがわかります。
私達がよく食べるたまごや牛乳、他の魚などを比較対象にして、うなぎの栄養素と比べて見ました。
うなぎの蒲焼(100g)の栄養
- ビタミンA:1500μg [たまごの約6倍で、1日分の摂取量がまかなえる。]
- ビタミンB1:0.75mg [牛乳の25倍で、1日分の摂取量がまかなえる。]
- ビタミンB2:0.74mg [牛乳の5倍で、1日の半分の摂取量がまかなえる。]
- ビタミンE:4.9mg [さばの2倍で、1日の半分の摂取量がまかなえる。]
他にも、ビタミンD、ビタミンB6、ビタミンB12など。
- カルシウム:150mg[牛乳の1.5倍で、1日分の1/4の摂取量がまかなえる。]
- 鉄分:0.8mg[鉄分は少なめ、1日分の1/10の摂取量がまかなえる。]
- 亜鉛:2.7mg[牛乳の9倍で、1日分の摂取量がまかなえる。]
DHA(ドコサヘキサエン酸):1332mg
EPA(エイコサペンタエン酸):742mg
血中のコレステロール値を抑制する働きがある。
このような感じで、かなり栄養が豊富です。
動脈硬化などの生活習慣病も予防する働きが期待できます。
また、皮付近のコラーゲンや身の脂肪分などは、体力回復に必要なアミノ酸が多く含まれています。
このように、うなぎはとても栄養が豊富なので夏バテを起こしやすい時期にはもってこいの食材なんですね。
夏場でなくとも、疲れがたまったりした時にはうなぎを食べて、元気を取り戻すキッカケにするのもいいですね。
うなぎのカロリーはどれくらい?
栄養満点でいうことのないうなぎですが、
「栄養満点かもしれないけどカロリーが高いんじゃないの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
特にダイエットの時期などは、うなぎのカロリーも気になるところですよね。
そんなうなぎのカロリーについてまとめました。
うなぎのカロリーは、蒲焼きにして食べる場合
「100gあたり約293kcal」
となっています。
一切れはだいたい150g程度なので、そうなると約440kcalになります。
ダイエット中の人には向かないかもしれませんが、そうでない方にとっては低カロリーの部類だと言えます。
うなぎといえば「うな丼、うな重」といったようにご飯と一緒に盛りつける料理が多いですね。
同じような料理で言えば
などがあります。
これらのカロリーと比べてみましょう。
うな丼と他の丼ぶりのカロリー比較
- カツ丼:800kcal
- 牛丼 :770kcal
- 親子丼:680kcal
- 天丼 :640kcal
- うな丼:680kcal
*おおよその1杯分のカロリーです。
こう見るとわかりやすいですね。
他の丼ぶりものと比べてもカロリーは決して高いものではありませんし、カツ丼のほうがよっぽどカロリーは高いと言えます。
ダイエット中でうなぎを食べたいといった場合は、刻みうなぎにしてひつまぶしのようにして食べると、うなぎも味わえてカロリーも抑えられるのでオススメです。
他にもいろいろと食べ方があると思うので工夫してみてくださいね。
ウナギを美味しく食べる方法
そんなうなぎですが、スーパーで買った時のうなぎってそのまま調理しても
なんかかたいし、香ばしさがないなあ・・・。
こんなふうに感じたことはありませんか?
実は、スーパーなどで買ったうなぎは冷凍、冷蔵されたものが多いので、どうしても味が落ちてしまいがちです。
そんなうなぎを簡単な方法で
「ふっくらと、香ばしく」
蘇らせることができます。
その方法については別のページでまとめてますので、よかったらこちらもご覧下さいね。
まとめ
うなぎの旬はいつなのか?うなぎの栄養やカロリーについてはどうなのか?
そんな『うなぎのあれこれ』について、まとめてみましたがいかがでしたか。
うなぎの旬の時期については、普通夏だと思いますよね。
でも、いろんな経緯があって夏に食べられることにつながったうなぎですが、栄養も満天でカロリーもそこまで高くないので、食材としてはとても優秀です。
疲れが溜まってきた時などに元気を付ける意味でも最適ですね。
こんな記事を書いていたら本当にうなぎが食べたくなります。
あぁ、天然うなぎが食べたいですね・・・。