力士というと、ものすごい体を持っていて、
身長が高い
体重がとてつもなく重い
体脂肪率が高そう
小さくても筋肉がすごい力士もいる
こんな印象を持つ人が多いんじゃないでしょうか。
そんな力士の体型は一般人とはとても異なる体つきで、そのとてつもない力士どおしが戦うため、どのくらいの大きさなのか知りたいところでもあると思います。
そこで今回は、
相撲界の力士の身長はどのくらいなの?
体重や体脂肪率はどうなっているの?
このような力士の体型についてまとめて見ました。
力士の身長ってどのくらいなの?
力士の身長ってすごい高い人もいれば、ものすごく低く見える人もいますよね。
個人的にはそんな小兵の力士が、大きな力士を倒す姿に見入ってしまうものではありますが、その身長ってどのくらいなんでしょう。
まず、力士になるには一定の体型がなければクリアできません。
その体格基準とは、
- 身長167㎝以上
- 体重67㎏以上
まずはこの身長や体重がないと相撲界には入れません。
ただ、中学卒業からすぐに入門はできるので、その卒業の時期の3月では中学卒業者に限り身長165cm以上、体重65kg以上となっています(*2018年時)
また、2012年3月場所までは身長173cm以上、体重75kg以上という体格基準があり、基準に満たない受検者は第二検査(基礎体力検査のようなもの)を受検することになっていました。
この第二検査に合格すれば、体格基準が満たなくても入れたんですね。
そして、2015年3月場所までは中学卒業者の基準緩和は身長のみでしたが、体重も緩和されました。
ですので、規定上は最低でも167(165)㎝以上というのが身長としてないと無理なんですね。(*2017年時)
ただし、この体格に関して特例制度もあります。
それが『幕下附出し制度』です。
幕下附出し制度とは?
普通に入門すると、前相撲から始まって序ノ口に昇格します。
その序ノ口から序二段、三段目、幕下というように、徐々に番付を上げていくのが通常の相撲の世界です。
ですが、入門時にすでに*ある程度実力が認められていると、この工程をすべてすっ飛ばして、いきなり幕下や三段目からスタートできるという特例があります。
その「ある程度の実力」というのが、
- 全日本選手権
- 全国学生選手権
- 全国実業団選手権
- 国民体育大会成年男子
これらのどれかで優勝した者(申請時に25歳未満)は、
といった資格が得られます。
- 全日本選手権で優勝
- さらに他の3つの大会のどれかで優勝した者
そうすると幕下10枚目からスタートできます。
三段目最下位格付出の対象は、
- この4つの大会のどれかで8強以上に進出する
これで資格が得られます。
これが何なのかというと、先ほど身長体重の体格基準がありましたが、このときの特例として、
という制度があります。
なかなかに厳しい条件ではありますが、この条件を満たすと身長150㎝だったとしても相撲の世界で活躍できるチャンスがあるというワケなんですね。
*「火の丸相撲」という漫画がこの狭き門をくぐるために、熱い相撲を見せてくれています。(超面白いです。)
力士の平均身長や最高身長は?
そんな力士の身長ですが、やっぱり基本的には高くないと合格できないですし、背が高いと腕の長さも長くなるため、有利に働く場面も多いです。
そんな力士の平均的な身長ですが、幕内力士の平均身長が185cmほどです。
序ノ口まで入れると180㎝ほどのようですから、昔に比べるとだいぶ背の高い力士が多くなっています。
当然その時代によっても変わってくるでしょうが、やはり大きな力士が多いですね。
これも外国勢の影響もあるでしょうし、大型化してきているのがわかります。
また、2018年時でのこれまでの最高身長は「横綱曙太郎」と「大関琴欧州」の203cmですね。
力士の体重ってどのくらいなの?
身長がとても大きくなっているので、当然体重も大型化してきます。
規定では最低でも67(65)㎏は必要ですが、幕内を張ろうとする力士には当然足りません。
最低でも100㎏以上にはしないといけませんが、そんな幕内力士の平均体重が約160Kgとなっています。(*2017年時)
平均ですからものすごい大きいですよね。
ちなみに小兵とされる「石浦」や「宇良」で130㎏を超えるほどで、幕内の中では最も軽いと言われています。(*2017年時)
小兵と言われていて、今では解説などでもおなじみの舞の海さんは、現役当時で101㎏ほどでした。
また、その一方でこれまでの最高体重は、元大関の小錦で現役最高時で285kgでした。
これもまたすごい体重差ですよね。
この約200㎏ほども差がある2人が、現役当時にやりあっていたというんだから驚きです。
この無差別級の試合もまた、相撲の醍醐味の一つであるとも言えるでしょう。
相撲協会が平均身長や体重を発表し始めた1953年の時代には、
- 平均身長は約177㎝ほど
- 平均体重は約114㎏ほど
となっています。
それはどんどんと大きくなっていき、2000年には
- 平均身長は約184㎝
- 平均体重は約149㎏
2010年には
- 平均身長は約186㎝
- 平均体重は約152㎏
このように変わってきています。
ここ60年の傾向を見ると身長は10㎝ほど伸び、体重は40~50㎏ほども増えるていることになっています。
力士の体脂肪率ってどのくらいなの?
このように大型化が進む力士たちですが、見た目はやっぱり太いですよね。
あそこまで行くと
体脂肪率ってどうなっているんだろう?
こんな心配も出てきますよね。
なんか糖尿病とか病気にかかったり、早死にしたりするんじゃないかって他人事ながら心配になってしまいます。
そんな力士の体脂肪率ですが、やはり普通の人に比べると高い数字の力士は多いですね。
現役幕内力士の平均体脂肪率は約32%ほど
このようになっています。
具体的な力士で言うと、横綱の白鵬は
身長192cm
体重158kg
この体型で体脂肪率が25%という数値だった時もあります。
身長に対して体重がどのくらいなのかという「BMI値」でいうと肥満体系ですが、体脂肪率が25%なので体の筋肉がものすごいというのがわかります。
ただ、妙義龍はCMに出演した際に22%という体脂肪率を公表しています。
この数字だけ見たら、太いなんてイメージが吹き飛びますよね。
また、ほとんどいませんが体脂肪率10%代の力士も。
例えば、全盛期の千代の富士は体脂肪率が11%だった時があったそうで、とても力士とは思えないような数値ですよね。
この反対に体脂肪率が高かった力士というのが碧山や魁聖といった力士で、約39%ほどということで高めとなっています。
この辺の体脂肪率は力士によるところもありますよね。
あとがき
力士の身長はいったいどのくらいなのか。
また、体重や体脂肪など力士の体について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
身長や体重、体脂肪を見てみると、それぞれの力士のスタイルも色々です。
やっぱり押し相撲を得意とする力士は、大型力士が多いです。
ただ、体重が重いのが何もすべて有利に働くのかというとそうでもないですよね。
横綱でもキレとスピードが持ち味の日馬富士は、
という力士として体重は小柄な体格ですが強かったですよね。
いろんな力士、いろんな相撲スタイルがあるのが相撲の面白いところです。
他のスポーツではなかなか見られない、この無差別級の戦いが相撲ファンを沸かせてくれる大きな要素ですね。
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