あなたも「エイプリルフール」という言葉を聞いたことがあると思います。
エイプリルフールには嘘をついてもイイ
そんなことから、わたしも友達や家族に嘘をつくようなイタズラもしたことがある覚えがありますね。
では、このエイプリルフールっていつなのかご存知ですか?
知っている人も多いかもしれませんが、実はエイプリルフールの日には、ホントかウソか、
なんていう話もあったりします。
この不思議なエイプリルフールとは、いったいどんな意味や由来があるのか?
また、日本で生まれた起源や海外との違いなど、エイプリルフールの成り立ちについてまとめました。
エイプリルフールっていつなの?
エイプリルフールはいつなのかご存知の人も多いと思いますが、
そもそもエイプリルフールの日は
このように呼ばれ、「April」が4月のことなのでそれで覚えやすいと思います。
でも、エイプリルフールは4月1日ならいつでも嘘をついてもいいわけではなく、実は、
午前中のみ嘘をついてもいい。
実は、こんなルールがあると言われています。
そんな事とは知らずに、わたしは午後でも嘘みたいなことを言っていたように思います。
でも、そんなこと知ってる人、気にしてる人って少ないような気がしますよね。
それもちょっと日本ではあいまいなんです。
その理由は、この「4月1日の午前中だけ嘘をついてもいい」といったルールの起源が、イギリスの「オークアップルデー」という習慣にあると言われていることに由来があります。
エイプリルフールとオークアップルデーって何?
イギリスでは国王に忠誠を誓う証として、4月1日はオークアップルの実を帽子や襟元に飾る日なんですね。
そのオークは王政復古の象徴とされていたからなんです。
でも、その日にオークアップルの実をつけ忘れたりすると、午前中はからかわれたり責められたりするようなんですね。
それが午後になると、「からかったりしてごめんね。」といったような感じで許されるようになるようです。
オークアップルデーの様子
くしくも、4月1日のオークアップルデーと、エイプリルフールが重なったため、いつの間にかこのルールが、エイプリルフールのルールとして浸透していったと考えられています。
ただ、このルールはイギリスやそのほか一部の国のルールとなっているようで、日本や他の国では特にそういったルールはないとも考えられていますね。
だから、一部こういったルールが日本でも広がったようで、それが今は混同してしまってよくわからないようになっている感じです。
エイプリルフールとはどんな意味なの?
エイプリルフールは「嘘をついてもいい日」という意味がありますが、日本ではこれを直訳して、
なんていうように呼ぶことも多いと思います。
エイプリルフールというのは4月1日ですが、本来この日を指す言葉は
こう呼び、
「April Fool」
というのは、
4月1日に騙された人
という意味で使われるので、日本のエイプリルフールというのは和製英語のようですね。
日本ではこのエイプリルフールは江戸時代、もしくは明治あたりには伝わっていたと言われていて、広まったのは大正時代あたりからということが考えられています。
実は、それまで日本の4月1日は「不義理の日」という日が存在していたと言われています。
この不義理の日では、日ごろご無沙汰していて義理を果たしていない(連絡などをすっかり取っていない)人に対して、近況や安否のお手紙などを送るような日だったと言われています。
ですので、日本の4月1日は、エイプリルフールが広まるまでは人との繋がりを大切にするような意味を持った日だったのですね。
それが徐々にエイプリルフールが広まり始めると、その不義理の日というのもいつの間にか忘れ去られていったと言われています。
エイプリルフールの由来ってなんなの?
このエイプリルフールですが、いったいいつどんな由来があって生まれたのか気になりますよね。
はじまりを見せたのは、およそ16世紀のヨーロッパからだとも言われていますが、でも実は、正確な由来というものはよくわからないと言われています。
その中でも由来と考えられる説がいくつか存在するのですが、その一部を紹介しますね。
エイプリルフールの由来:「嘘の新年」説
16世紀のヨーロッパでは、3月25日を新年とし4月1日まで春の祭りを開催していたとされています。
しかし、1564年にフランスのシャルル9世が、1月1日を新年とする新しい暦を採用しました。
これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし馬鹿騒ぎをはじめたとされています。
シャルル9世はこれに怒りを覚え、町で「嘘の新年」を祝っていた国民を逮捕し処刑してしまいましたが、その中に13歳だった少女が含まれていました。
フランス国民はこの衝撃的な事件に、王への抗議を行いました。
また、この事件を忘れないために毎年4月1日になると、盛大に「嘘の新年」を祝うようになっていったというのがエイプリルフールの由来と言われている節です。
エイプリルフールの由来:「4月の魚」説
フランスでは4月にはサバがよくとれる時期となっていて、これがあまりにも大量にとれるため、
呼ばれています。
- ポワソンは「魚」
- ダブリルは「4月」
これで「4月の魚」を意味します。
このときよく釣れるのが「サバ」だったんですね。
4月になると簡単に釣ることができる事から、「バカな魚」というような意味も込めてこのように呼ばれたという説がありますね。
エイプリルフールの由来:「インドの修行僧」説
昔はインドの修行僧は、春分の日からの4月1日までは、悟りを開くための修行期間でした。
でも、4月1日になって現世に戻ってくるといろんな誘惑が待っています。
だから、
修行しても無駄になってしまうことって多いよね。
みたいな感じでお互いにからかった、笑いのタネになったということがエイプリルフールの由来とも言われています。
このようにたくさんの説があるのですが、正確にどれがエイプリルフールの由来となっているのかはわかりません。
また、ほかにも「ノアの箱舟説」や「キリスト説」、「星座説」などいろいろあるようです。
エイプリルフールも、実は各国でたくさんの説があったりするんですね。
あとがき
エイプリルフールっていつなのか。
また、その意味や由来には、どんなことがあるのかをまとめましたがいかがでしたか。
日本や海外の起源、違いなどといっしょに見てみると、エイプリルフールのいろんな一面が見れて面白かったと思います。
そんなエイプリルフールの嘘は、海外で生まれたこともあって諸外国の嘘はスケールの違うものも多いですね。
例えば、イギリスでは2008年にイギリスBBCがロンドンのシンボル「ビッグ・ベン」の大時計がデジタル化されると発表するなど、とんでもない嘘をついたことがあります。
まあ、いくらエイプリルフールといっても、本当に誤解の生みそうな嘘をつくのだけは止めておきましょうね。