野球やサッカーなど、スポーツをされていた方やテレビ番組でも頻繁に使われる
「エース」
という呼び名。
エースピッチャーやエースストライカーなど普段何気なく使っていますよね。
このエースとは一体どういう意味なのかご存知でしょうか?
実は、よく一般的に聞く
「トランプのエース」
とは全く関係がないんです。
では、どうしてチームの大黒柱をエースと呼ぶのか?
その由来は、過去の歴史である人物が成した偉大な大記録から生まれました。
エースとは何のことを言うの?
まず、エースという言葉は、チームの大黒柱的な存在に称号のような形で付けられます。
トランプの Aもエースと呼ばれていますが、今回のお話は、
エースの意味って何?
というふうに思われている方は多いと思います。
なぜなら、トランプの「A」はゲームでもオールマイティに使えたり、最強のカードとなって使えることが多いからです。
しかし、実は私たちが呼んでいる
「エース」
は、トランプのエースではなく、実在した”ある選手”の名前を使ってエースと呼んでいるのです。
それが、オハイオ州シンシナティレッドストッキングスのアーリー・ブレイナード投手から来ています。
今ではシンシナティ・レッズとして活躍しているチームがありますが、2000年には名外野手ケン・グリフィーjrも加入したチームです。
そんな歴史のあるチームで、当時大リーグの試合数が年間65試合しか無い時代に、なんと64勝も一人で勝ち星を上げぶっちぎりで優勝した投手なんです。
1869年には全65試合すべてに登板したという記録も残っています。
このアーリー・ブレイナード投手の愛称が
だったので、そこからこれが訛って
「エーサ → エース」
と変化しチームの主力選手を表す愛称となっていったわけです。
エースと野球などで言われるのはなぜ?
エースという言葉は、チームの大黒柱的な存在に称号のような形で付けられます。
- プロ野球では背番号18をエースナンバー
- サッカーでは背番号10をエースストライカー
などと呼び、チームの精神的主柱の意味合いも強く中心的な人物です。
最初はアーリー・ブレイナード投手の愛称を野球のエースとして使っていましたが、これが徐々にサッカーやバレーなどスポーツ全般へと広がっていき、今ではスポーツ意外の場所でも広く使われるようになりました。
あとがき
今までエースはトランプの「A」だと思っていた人も多いはず。
でも実はこんなお話があったんですね。
これから、スポーツを見るときにエース的存在の選手を見るときは、このお話も思い浮かべてみてくださいね。
ちなみに野球では、左投げの人を
「サウスポー」
と呼びます。
ボクシングなどでもサウスポースタイルなどと呼ばれますが、実はこれもアメリカで生まれた話で、
という意味から来ています。
左利きの投手が投げると南側から腕が振り下ろされるように見えたため、左利き投手の事を、
と書いた文章が、いつしか左利き投手を
と呼ぶようになったのです。
野球の愛称や名称には、結構アメリカの古い話が絡んでいることがあります。
こんな風に語源には色々な面白いお話が隠されているんですね。