夏場が近づくにつれ紫外線の量も増してくる季節に、外に出ると何だか手や首などから、赤くはれたり湿疹が出たりするような症状はないでしょうか。
そんな症状は紫外線アレルギーで反応を起こしているのかもしれません。
あなたは「紫外線が一番きつい時期」と言うと、どの時期を思い浮かべるでしょうか?
ほとんどの方は
「7月とか8月じゃないの?」
そんなふうに思われますよね。
実は、紫外線がきつくなる時期は
『5月~8月』
ですので、「まだ夏じゃないし、そんなに日照りも強くないから大丈夫だよ。」と、思っていると知らないうちに紫外線をたくさん浴びることになります。
もちろん、8月や9月も紫外線はたくさん降り注いでいることになりますが、4月頃から徐々に紫外線がきつくなります。
浴びすぎると突然湿疹ができたり、炎症を起こしたりする紫外線アレルギーの症状が出てしまう場合があります。
今回は、その紫外線アレルギーの原因や対策方法など、気をつけておきたいことも含めてまとめてみました。
紫外線アレルギーの症状とは?
冒頭でも少し触れましたが、実は紫外線は5月ごろからすでに量が増えてきています。
だから、春だからまだ紫外線は大丈夫だと思っていても、それなりに紫外線を浴びていることになるんですね。
その紫外線を浴び続けていると、紫外線アレルギー症状の可能性も考えられます。
紫外線アレルギーは
- 日光アレルギー
- 日光過敏症
- 日光性皮膚炎
このようにも呼ばれています。
紫外線アレルギーの症状とは、紫外線を浴びることによってブツブツ(湿疹)ができたり、炎症を起こし痒くなったりします。
さらにひどい場合は、頭痛や嘔吐も引き起こしてしまうような怖いアレルギーなんです。
そもそもアレルギーには4つのタイプがあって
- I型アレルギー(即時型):アトピー性皮膚炎・花粉症など。
- II型アレルギー(細胞傷害型):溶血性貧血・バセドウ病など
- III型アレルギー(アルサス型):膠原病・リューマチなど
- IV型アレルギー(遅延型):接触性皮膚炎・金属アレルギーなど
このように分けられています。
紫外線アレルギーはI型アレルギー(即時型)にあたります。
ですので、花粉症のように
ということが起こりえます。
普通の人が浴びても大丈夫なくらいの紫外線なのに、少しの紫外線を浴びてしまっただけで、首や手、顔などに赤みが出たり湿疹が出たりなどする症状なんですね。
紫外線アレルギーの症状の例
この紫外線アレルギーにはいくつかの症状が現れますが、それをまとめたのが次のようになっています。
紫外線アレルギーの症状- 炎症
- 湿疹
- 腫れ
- 水ぶくれ
- 頭痛
- 吐き気
- 発熱
- 目が充血する
- 涙が出る
- 目がゴロゴロする
このような症状が
「紫外線を浴びた時、浴びた部分だけに。」
現れた場合、紫外線アレルギーの疑いが持たれます。
一般的にはこのように、日に当たった部分だけ症状が現れることが多いようですが、目に見える湿疹やかぶれなどの他にも、吐き気や頭痛といった症状が現れる可能性も指摘されています。
また、紫外線が目から入ることで、目で反応が起こってしまい目が充血したり涙が出やすくなったりなども起こりうるとのこと。
紫外線アレルギーの原因はいったいなに?
紫外線アレルギーと言っても、生まれつきの方もいますし、花粉症のように急に発症する人もいます。
このような紫外線アレルギーの原因は、遺伝によるものが大きいと考えられています。
もともとの紫外線に対する抗体量は、人によって違うと考えられていて、
あなたの体が紫外線をどれだけ浴びても大丈夫なのか?
というのは個人差があるとのことです。
この紫外線量の抗体量は、代謝障害や遺伝子異常など生体内の異常によるものと言われていますね。
紫外線アレルギーが急に発症する原因は?
では、急に紫外線アレルギーが発症した場合は、どんな原因が考えられるのか?
これにもいくつか考えられることがあり、それらをまとめました。
紫外線アレルギーの原因- 日焼け止めの紫外線吸収剤があわない
- 薬や湿布が紫外線と反応してアレルギーになる。
- 化粧品が紫外線と反応する。
- 紫外線を浴びすぎてしまった。
- ストレス
- 冷え性
- 遺伝
このような紫外線アレルギーの原因が考えられます。
ここでちょっと注目したいのが、「化粧品」「薬」などの項目です。
ちょっと意外な感じもしますが、
実は、
化粧品の成分が紫外線と反応してしまうこともある。
つまり、使っている化粧品の成分が原因で、紫外線アレルギーの症状を引き起こす可能性もあると指摘されているんですね。
他にも内服薬や湿布などの外服も、可能性としては捉えられているようです。
もし、顔に湿疹や炎症が起きやすいのならば化粧品を疑う必要もあります。
日焼け止めも肌に優しいノンケミカルの物、紫外線吸収剤不使用といったものを選ぶようにしたいですね。
紫外線アレルギーの対策方法とは?
紫外線アレルギーは花粉症のように、現時点では一度発症してしまうと完治させるのは難しい症状とかんがえられています。
ですので、紫外線アレルギー対策として重要なのは
「紫外線を浴びない」
これが最も大切な対策になります。
そして、上でも書いたように、
- 10時~14時くらいは、できるだけ外出をしない。
- 外出の際は日傘や帽子をかぶったり、紫外線対策をする。
- 日焼け止めをしっかりつけて、正しい方法で使う。
このようなことが重要になってきます。
そして部屋にいる時も注意が必要で、カーテンにはUVカットのできるカーテンを選ぶ必要もあります。
曇の日の紫外線には要注意!
「今日は天気が曇っているから、紫外線対策しなくても大丈夫そう・・・?」
こんなふうに思っていると、大きなダメージを負いかねません。
というのも、「曇っていて日光が強くなかったとしても、紫外線は別!」ということなんです。
これはどういうことかというと、
たとえ曇っていて日光が遮断されていても、紫外線自体は地上に降り注いでいるのです。
もちろん快晴の時が最も紫外線が強いのですが、快晴の時の紫外線を「100%」とすると、たとえ薄曇りの日で日差しが強くなくても、「85%」ほどの紫外線が降り注いでいます。
気象庁のデータからも、薄曇りの日の紫外線には注意が必要との呼びかけもあります。ひどい時には直接の日差しに雲からの散乱光も加わって、
「100%を超える日もある。」
というのだから、曇の日が一番油断しやすいとも言えますね。
関連ページこちらでその気象庁のデータもまとめています。
紫外線アレルギー対策の救世主とは?
この紫外線アレルギーですが、一度症状が出てしまうとなかなか治るのは難しいと言われています。
だから、できるだけ日光が当たらないようにするように、日傘や帽子、長袖やサングラスなどで紫外線対策が望ましいです。
また、日焼け止めも忘れてはいけませんね。
ただ、このように紫外線対策をしても、どこかで油断があったり気づかなかったりして紫外線を浴びるときってありますよね。
また、敏感肌で日焼け止めが濡れないような人にとっては、どうやって対策をしていけばいいのか難しいところもあります。
そんな紫外線対策の救世主?とも期待され、注目が一心に高まっているのが、
飲む日焼け止め=『日焼け止めサプリ』
これはサプリを飲むことで、紫外線に対する体内の反応を抑えようとするものです。
海外の白人の人たちはメラニン色素を作るのがうまくいかず、肌が赤くなり皮膚がんの発症率も多いのですが、こういった飲む日焼け止めでそのリスクを低くさせようと、日本より早く着手されていたのですね。
これがようやく日本でも2016年ごろから出回るようになりました。
商品のラインナップも徐々に増え、これから注目されるであろうサプリとなっています。
そんな飲む日焼け止めは、これだけでなく他にもたくさんのメリットを持っています。
この飲む日焼け止めについては、具体的な商品も含めこちらの記事でまとめています。
関連ページ興味のある方は、ぜひご覧になって選択肢を広げてくださいね。
あとがき
紫外線アレルギーの症状や原因、対策について見てきましたがいかがでしたでしょうか。
紫外線対策をすることで気をつける事はできますが、生まれつきアレルギー症状を持つ方もいます。
また、紫外線を浴びると炎症が起きやすくなったり、湿疹ができるといった場合でも、紫外線アレルギーと自分で断定しないほうがいいです。
今回の紫外線アレルギーは可能性の話であるので、決めつけはせず、
一度皮膚科に行って、しっかりと専門医のもとで診断してもらって下さい。
また、あなたが今持っている病気や服用した薬、皮膚に塗った薬や化粧品などを詳しく調べると、紫外線アレルギーを起こした原因特定に役立つので、身の回りのものについても専門医に話をして下さい。
紫外線や日焼け対策で、具体的にできる事やグッズの選び方、日焼けしてしまった時の対策など、役立つ情報を一挙にまとめましたので、今年の紫外線対策にぜひ役立ててくださいね!
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