はじめに、インフルエンザの型には
「A型、B型、C型」
この3つの型が存在しています。
普通に生活していたら、知らない人も多いと思います。
しかし、インフルエンザにかかったと思い検査をしてもらったら、
といったような検査結果が出る場合があります。
そこで、あなたに
「インフルエンザA型ってなに?」
という疑問がわいてくると思います。
そこで今回は、この「インフルエンザA型」について
- 一体どんな症状が出るのか?その特徴は?
- 潜伏期間はどのくらいなのか?
- B型やC型との違いは何なのか?
- 新型の流行時の感染力
- 薬などでの完治までの期間
これらについてまとめました。
インフルエンザA型にかかったらどんな症状がでるの?特徴は?
インフルエンザには
「A型、B型、C型」
この3つの型が存在しています。
今回取り上げている、インフルエンザA型にかかったら、いったいどんな症状が出るのでしょうか?
- 高熱(38.0℃以上)が出る場合が多い。
- 寒気
- 関節痛、筋肉痛
- 頭痛
- 咳
- 鼻水
- 倦怠感
- 吐き気、嘔吐
特に高熱、寒気、関節・筋肉痛は特徴的ですね。
症状の中には風邪のような症状もありますが、インフルエンザA型にかかったらいきなりの高熱や関節痛といった、風邪には出にくい症状が現れると思うので、このような症状が出た場合は、インフルエンザA型に感染した可能性があると考えられますね。
風邪とインフルエンザの症状で区別のつきにくい部分もありますが、インフルエンザA型にかかった場合に特徴的なのが、先ほどのように
「高熱、寒気、関節・筋肉痛」
の症状が出ることです。
- 風邪の場合には、鼻水や咳などの「呼吸器症状」が最初に現れる。
- インフルエンザA型は急な発熱、悪寒や頭痛、関節痛、倦怠感などの「全身症状」が最初に現れる。(咳や鼻水は後から現れる傾向)
あくまで症状の現れ方は一般的なもので、個人差はありますが、このような特徴があるということは知っておいたほうがいいですね。
一般的に私達が認識しているインフルエンザの症状は、このA型にかかった時の症状の特徴を思い浮かべる方がほとんどだと思います。
インフルエンザA型の薬や完治までの期間は?
またインフルエンザA型の薬として、タミフルやリレンザという薬が有名ですが、タミフルはニュースでもその副作用の問題で聞いたことがある人は多いでしょう。
これらの抗インフルエンザウイルス薬には副作用の問題や、服用のタイミングなどもあり医師の治療の判断によって処方されていますが、完治するまでの期間が短くなることが期待されています。
発熱期間が通常よりも1~2日ほど短くなり、鼻や喉からのウイルス排出量も減少する効果が期待されています。
ただ、熱が下がってもそれだけでは完治していません。
実はまだ十分な感染力を持っているため、
「発症してから7日間ほどは外出は控えたい。」
といった事が必要になります。
この辺りは医師との相談で決めればいいと思いますが、熱が下がったからといって完治したと安心はできないので注意してくださいね。
では次に、インフルエンザA型の潜伏期間について見ていきましょう。
インフルエンザA型の潜伏期間は?
先ほどのインフルエンザA型の症状は、感染してからどれくらいの期間で現れてくるものなのか?
その、インフルエンザA型の潜伏期間は
「1~2日(長くても3日程度)」
というように考えられています。
潜伏期間はあまりなく、感染したらすぐに症状が現れるといった感じですね。
この潜伏期間の短さは、インフルエンザA型の爆発的な増殖力が影響しています。
感染してからこんなにすぐに発症してしまうのは、ウイルスの増殖スピードがとてつもなく速いことが関係していますが、
- 感染してから8時間後にはウイルスの数が100個。
- 感染してから16時間後にはウイルスの数が1万個。
- 感染してから24時間後にはウイルスの数が100万個。
一般的にウイルスの数が100万個を超えると症状が現れるとされているため、24時間後にはインフルエンザの症状が現れると考えられています。
ですので、潜伏期間はほとんど無いと考えられます。
また、この潜伏期間中であっても感染力はあります。
インフルエンザA型とB型の違いとは?
インフルエンザには「A型、B型、C型」の3つの型がありますが、A型とB型の違いは何なのか?
インフルエンザA型の特徴
この3つの型の中で、特にインフルエンザA型が季節性のインフルエンザとして大流行し、そして感染力が強く毎年のように猛威を振るっているウイルスですね。
今までニュースなどでも、トリインフルエンザ、ブタインフルエンザ、新型インフルエンザなど様々呼ばれていますが、このインフルエンザA型が様々な形にかわって私たちに感染しています。
よくニュースでも、
などとよく耳にすると思いますが、この新型インフルエンザとは一般的にA型が新たに形態を変えて流行していると見られています。
インフルエンザA型は「ヒト」以外にも「トリ」「ブタ」などにも存在することが確認されていますが、B型は「ヒト」だけにしか存在を確認できていないという違いもあります。
そしてこのA型が世界的にも大流行するインフルエンザとして知られていますが、世界的に流行する原因の一つとして、「トリ」が宿主になるということも影響していると言われています。
渡り鳥などが世界を回ってウイルスを広げているといった可能性もあるし、新型の存在も現れてくるし、増殖スピードは速いし、感染力も高いし、完治まで時間もかかると、なかなか厄介なのです。
インフルエンザB型の特徴
B型の特徴としては、A型の症状と同じような症状が現れますが、中にはそこまで症状が重くならないという人もいます。
また、B型では消化器系の症状(腹痛・下痢)が出やすいことと、A型に比べると流行性がそこまで強くないといったことが特徴です。
ただ、感染力はA型と同じくらいあると考えられています。
そして、A型のように新型が現れることも多くないため、B型は毎年のように猛威をふるうことは無いとされています。
ただ、数年間隔で猛威をふるうインフルエンザとして知られています。
そして、B型のインフルエンザで注意しないといけないことは、
「A型との流行時期の違い」
にあります。
A型は主に「11月~2月」辺りに流行することが多いですが、B型は「2月~3月、さらに春先(5月)」に流行するケースもあるという点です。
ですので、インフルエンザの季節が終わったと安心していると、B型にかかってしまったということも考えられるので、冬の季節は十分な注意が必要になるということですね。
インフルエンザC型の特徴
あとC型ですが、C型はあまり流行するウイルスではないということで、一般的にはA型やB型に比べると耳にする機会はあまりないと思われます。
C型は乳幼児が感染しやすいインフルエンザとして知られていますが、その症状はA型などとは違い、風邪程度の強くない症状で、鼻水がよく出るといった特徴を持っています。
また、冬場に流行する季節性のインフルエンザと異なり、通年で発症が見られるインフルエンザということもあり、あまり気づかないうちに発症しているといったケースもよく見られるようですね。
また、C型はほとんど変化することが無いので、一度C型にかかったら免疫がずっと働いてくれるため、再びかかりにくいと考えられています。
ですのでインフルエンザC型については、そこまで意識されてないようですね。
あとがき
このようにインフルエンザA型の症状や特徴とともに、B型やC型の性質について触れましたが、やはり私たちにとって脅威となっているのは、インフルエンザA型になります。
毎年のように変化もするし感染経路も様々、症状も重いし感染力も高い。
これからもこの流れは続くと思いますが、やはり大切なのは普段の予防です。
あなたのできるインフルエンザ予防は普段から心がけることが必要です。
自分はもちろんのこと、あなたの周りにも感染させないよう注意して、少しでも流行させないようにしたいですね。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期や効果の期間はどのくらいなのか。そして予防接種をしたのにかかるケースや副作用について。
そしてインフルエンザの特徴や潜伏期間をはじめ、A型とB型の症状の違いなど、感染経路や感染期間などもまとめました。
他にも流行時期やピークとともに予防方法の食べ物や湿度管理、グッズなども見ていきます。学校や会社を休むときの対処法や知っておきたい出勤停止期間などもあるので、一緒にチェックしていきましょう!