私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
捲土重来(けんどちょうらい)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
去年は隣校に負けたからね。今年は捲土重来を期すために、みんな頑張るよ!
やる気満々だね。ところで今日集まったのは君と僕だけなんだけど、他の人は?
それが、その・・・。
まずは、チームワークからやり直さないといけないのか、はぁ~。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「捲土重来」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、読み方などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
捲土重来の意味とは?
捲土重来とは、
このような意味があります。
それぞれの漢字に分けて考えると
捲土:土煙を巻き上げる
重来:再び勢いを盛り返す
このような2つの意味の言葉が合わさった四字熟語です。
捲土重来の語源
捲土重来の語源には、中国、唐の詩人杜牧(とぼく)の
「勝敗は兵家期すべからず、羞(しゅう)を包み恥を忍ぶ是男児、江東の子弟才俊多し、捲土重来未だ知るべからず」
から来ています。
楚の国の項羽が戦に敗れて、敵陣へと乗り込み命を落としました。
男子たるもの大義の前には恥を忍んでこそだ。
優れた師弟の多い彼の故郷に帰って捲土重来をはかっていたら、今頃どうなっていたか勝敗はわからない。
このような言葉から来ています。
捲土重来の使い方や例文は?
さて、この捲土重来という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
捲土重来という言葉の使い方は、
- 「捲土重来を期する」「捲土重来し~」と言った使い方がよくされます。
- この単語一つで意気込みを表したりすることもありますね。
- 「巻土」と書くこともあるし「重来(じゅうらい)と読むこともあります。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
捲土重来を使った例文は
- 捲土重来し、今度こそ去年の借りは返す。
- 捲土重来!次こそは巻き返すと心に誓った。
- 昨年の甲子園で敗れ捲土重来を期す〇〇高校は、なんと今年も同じ高校と一回戦で対戦することとなった。
このような感じでしょうか。
いわゆるリベンジですね。
捲土重来の類義語は?
さて、この「捲土重来」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、意味の似ている言葉(類義語)もいくつかあります。
起死回生(きしかいせい)
【対義語】
一蹶不振(いっけつふしん)
一蹶不興(いっけつふきょう)
一度の失敗で挫折してしまい、二度と立ち上がれなくなること。
あとがき
捲土重来とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして捲土重来を簡単にまとめますね。
意味一度負けた者が、再び勢いを取り戻して盛り返してくること。
類義語や補足起死回生(きしかいせい)
【対義語】
一蹶不振(いっけつふしん)
一蹶不興(いっけつふきょう)
捲土重来し、今度こそ去年の借りは返す。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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