私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
乾坤一擲(けんこんいってき)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ついに決勝戦まで来たね。
ああ、長かったよ、そしてこの試合こそ乾坤一擲の大勝負だよ。
とにかく今日は悔いの残らないように頑張るよ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「乾坤一擲」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、読み方などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
乾坤一擲の意味や語源とは?
乾坤一擲とは、
このような意味があります。
それぞれの漢字に分けて考えると
乾坤;天地
一擲;一回投げる
このような意味となっています。
さらに漢字を分けてみてみると
「乾」は天で、「坤」は地、「擲」はなげうつ。
ということで、天と地を駆けてサイコロを一回ふることを表します。
語源は韓愈の「鴻溝を過ぐ」より
「竜疲れ虎困じて川原に割ち、億万の蒼生、性命を存す。誰か君王に馬首を回らすを勧めて、真に一擲を成して乾坤を賭せん」
そしてサイコロを降るということからもわかるように、もともとは賭け事で使われていた言葉でした。
それが大事な試合や戦いでも使われるようになって、幅広く言われるようになりました。
「一擲乾坤(いってきけんこん)」ともいいます。
乾坤一擲の使い方や例文は?
さて、この乾坤一擲という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
乾坤一擲という言葉の使い方は、
- 「乾坤一擲の~」「乾坤一擲だ」といったような使い方がよくされます。
- この言葉単体でも通じるので、いきなり乾坤一擲から始まる文章も多いですね。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
乾坤一擲を使った例文は
- ここで攻めると逆転されるかもしれないが、監督は乾坤一擲の大勝負に出た。
- 乾坤一擲!今、この瞬間が一番緊張する。
- 来週の面接は、乾坤一擲の気持ちで臨む。
このような感じでしょうか。
勝負にかける思いが伝わるような言葉ですね。
乾坤一擲の類義語は?
さて、この「乾坤一擲」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、意味の似ている言葉(類義語)もいくつかあります。
当たって砕けろ
一か八か
賽は投げられた
伸るか反るか
一六勝負
あとがき
乾坤一擲とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして乾坤一擲を簡単にまとめますね。
意味すべてを得るか、奪われるかといったような運命の大勝負
類義語や補足当たって砕けろ
一か八か
賽は投げられた
伸るか反るか
一六勝負
ここで攻めると逆転されるかもしれないが、監督は乾坤一擲の大勝負に出た。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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