私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
急転直下(きゅうてんちょっか)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
僕、1年前からずっと月のお小遣い上げてって頼んでたんだけど、全然聞いてもらえなかったんだよ。
でもこの前、急に2倍に上げてくれたんだよね!
どうしてそんなに上がったの?
実はこの前テレビでお小遣いの平均みたいなのやってて、僕のお小遣いがあまりに少なくてかわいそうになったんだって。
急転直下の事態だね。良かったじゃないか、いくらになったんだい?
200円!
・・・、少なっ…(ボソッ)
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「急転直下」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
急転直下の意味や語源とは?
急転直下とは
このような意味があります。
それぞれの漢字に分けて考えると、
急転:急に変化する
直下:まっすぐに下りる
直下(ちょっか)は「真下(ました)、すぐ下にある」という意味でも使われることが多いですね。
ただ、今回の急転直下の場合では
まっすぐに下りる、まっすぐに落ちるという事で
という意味で使われています。
急転直下の使い方や例文は?
さて、この急転直下という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
急転直下という言葉の使い方は、
- 一般的には物事が急に変わり、良い方向に向かう場合によく使われます。
- 「~は急転直下した」「急転直下の出来事で~」といった使い方がよくされます。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
急転直下を使った例文は
- あれだけ東京に行くのを渋っていた彼が、急転直下し行く気満々になった。
- 誘拐だと思われたこの事件が急転直下、なんとただの旅行だったことが判明した。
- 急転直下の出来事で、だれも理解がついていけなくなった。
このような感じでしょうか。
急転直下を使った文章では、解決に向かう、結末に向かうという意味の中で「良い意味として使われることが多い」ですが、悪い意味でも用いられている場合もあります。
担当医から、ポリープが悪性のものであると知らされたのだ。 こうして、馨十三歳の夏休みは、天国から地獄へと急転直下、楽しみにしていた旅行がつぶれただけでなく、家族は、暑い夏のほとんどを病院とマンションとの往復に費やすことになった。
鈴木光司『ループ』より引用
鈴木光司氏と言えば「貞子」という登場人物で話題となった「リング」や「らせん」などの小説を書かれている人物ですね。
このような一文の中でも悪い意味として使われているため、どちらでも使える四字熟語ではないかと思います。
急転直下の類義語は?
さて、この「急転直下」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
一落千丈(いちらくせんじょう)
「地位や権威、価値などが一気に落ちること」を言います。
あとがき
急転直下とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして急転直下を簡単にまとめますね。
意味物事が急に変化して、解決や結末の方向に向かうこと
類義語や補足一落千丈(いちらくせんじょう)
使い方・例文あれだけ東京に行くのを渋っていた彼が、急転直下し行く気満々になった。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
関連ページ