私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ひよこさん、ここにもカブトムシがいるよ。
あんまり深くまで行くと危ないから帰ってきた方がいいよ~。
大丈夫だよ~、あ、そこにもいっぱいいるよ!
鹿を追う者は山を見ずにならなきゃいいけど…。
いっぱい取ったよ!あれ~、ここはどこ?
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「鹿を追う者は山を見ず」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
鹿を追う者は山を見ずの意味とは?
鹿を追う者は山を見ずとは
このような意味があります。
鹿を追う者は山を見ずの語源
鹿を追う者は山を見ずということわざは、「淮南子」が説林訓のなかで
「獣を逐う者は、目に太山(たいざん)を見ず」
といったことに由来する説があります。
鹿を追う者は山を見ずの由来は、このことわざの文通りで、猟師が鹿を追うことに夢中になっていると鹿の事しか頭にありません。
そうして鹿を追っていくと周りの山の険しい部分や厳しいところ、道などが記憶できなかったりして非常に危険な状態になります。
そうすると鹿を追っていると崖から転落してしまったり、たとえ仕留めても帰り道がわからなくなったりなど危険ですよね。
この意味がさらに転じて
「あるひとつのことに夢中になっていると、他のことを顧みる余裕がなく周囲の情勢や事の道理を理解することができない」
このような広い意味で使われる場合もあります。
鹿を追う者は山を見ずの使い方や例文は?
さて、この鹿を追う者は山を見ずという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
鹿を追う者は山を見ずという言葉の使い方は、
- 周りが見えていなくて危険な状態をさとす意味でも使われます。
- 「鹿を追う者は山を見ずというように~」「鹿を追う者は山を見ずだ」といった使い方がされたりしますね。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
鹿を追う者は山を見ずを使った例文は
- 彼がリーダーだと人の注意ばかりに目が行って、信頼を失っていることに気づいていない。まさに鹿を追う者は山を見ずだ。
- 鹿を追う者は山を見ずというように、ちょっと周りのことが見えていなかったから注意するよ。
- 鹿を追う者は山を見ずで、キノコ狩りが楽しくて次々とっているうちに知らない道に迷い込んでしまった。
このような感じでしょうか。
周りが見えていなくて、気づいたら良くない状態になっているときによく使われています。
鹿を追う者は山を見ずの類義語は?
さて、この「鹿を追う者は山を見ず」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
鹿を逐う猟師は山を見ず
金を掴む者は人を見ず
木を見て森を見ず
このあたりでしょうか。
他にもまだ類義語があるようです。
あとがき
鹿を追う者は山を見ずとはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして鹿を追う者は山を見ずを簡単にまとめますね。
意味一つのことに夢中になって、周りの事に気づかないことのたとえ。
類義語や補足鹿を逐う猟師は山を見ず
金を掴む者は人を見ず
木を見て森を見ず
彼がリーダーだと人の注意ばかりに目が行って、信頼を失っていることに気づいていない。まさに鹿を追う者は山を見ずだ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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