トイレットペーパーにはシングルとダブルがありますよね。
ずっと同じ種類を使っていたらあまり気にならないかもしれませんが、実はシングルとダブルには違いがいくつもあります。
例えば、販売されてるトイレットペーパーのシングルとダブルの長さを見比べても、
シングル:60m
ダブル:30m
こんな表示で販売されてるので、長さが全然違いますよね。
でも、この長さだけではなくて、一枚の紙の厚さやトイレットペーパー1個の重さも変わってくるんです。
そんな違いは経済的なお得感でも違いが出てくるんですね。
そこで今回は、
トイレットペーパーのシングルとダブルの違いは何なのか。
なぜこの2種類に値段や経済的な問題、厚みや重さの違いがあるのか。
そして関東と関西の主流や手触りなどの違いについてまとめました。
トイレットペーパーのシングルとダブルの違いはなぜ?
トイレットペーパーは私たちの生活に欠かせないですが、そのトイレットペーパーにも「シングル」と「ダブル」がありますよね。
簡単に言うと、
- シングルはトイレットペーパーが1枚
- ダブルはトイレットペーパーが2枚重ね
というような違いです。
でも、このトイレットペーパーのシングルとダブルの違いはこれだけではなくて、
- 一枚の紙の厚さ
- トイレットペーパー1個の重さ
- ロールの長さ
- トイレットペーパーの値段
- 地域性の違い
というように他にも違いがあります。
なぜこんなにあるの!?
って思ってしまうかもしれませんが、実はトイレットペーパーのシングルとダブルには思いのほか違いが多いんですね。
では、なぜシングルとダブルに違いがあるのか、順番に見ていきましょう。
トイレットペーパーシングルとダブルの違い:一枚の紙の厚さ
さて、このトイレットペーパーのシングルとダブルの違いですが、
- シングルはトイレットペーパーが1枚
- ダブルはトイレットペーパーが2枚重ね
ですよね。
当然、二枚重ねになっているダブルの方が紙は厚いのですが、一枚単位で見てみると実はシングルの方が若干厚くできています。
なかなか自分で測ってわかるような範囲ではないですが、これは紙の重さを測ってみるとわかりやすいんですね。
2枚重ねのダブルを一枚に分け、それを同じ紙幅で同じ長さのシングルと比べるとシングルの方が若干重くなるようになっています。
紙を触った感じや透明感といった部分でも、2枚重ねのダブルを分けた時は薄く感じるのではないでしょうか。
トイレットペーパーの表と裏の違い
そして、実はトイレットペーパーには表と裏があります。
表:ツルツル
裏:ザラザラ
ダブルはどちらも手触りのいい表面が外側に来ているので、どちらを使っても大丈夫なんです。
でもシングルの場合には外側がツルツル、内側がザラザラになっています。
どちらで拭いても構わないのですが、こういう違いもあるというわけなんですね。
トイレットペーパーシングルとダブルの違い:1個の重さ
そのシングルとダブルの重さですが、1m2当たりの具体的な数字にすると、
シングル:約18g~
ダブル:約16g
このように若干重さが変わってくるのですね。
たぶん大きさが違ったとしても、シングルとダブルのトイレットペーパーを左右に持つと、シングルの方が重く感じるんじゃないかと思います。
トイレットペーパーシングルとダブルの違い:ロールの長さ
さて、このシングルとダブルですが、ひと巻きのロールの長さも変わってきます。
もちろんなのですが、ダブルとシングルでロール直径が同じ長さだと、すべて巻き取った長さはシングルの方が長くなりますよね。
その長さですが、一般的に
シングル:約60m
ダブル:約30m
おおよそですがこのように分けられます。
トイレットペーパーのJIS規格からいうと、
といったように何種類かにタイプが分かれていくようです。
だからこの範囲でいうと、
シングルは55m~
ダブルは27.5~32.5m
といったような分かれ方になりそうですね。
100mのような長さになると、スーパーやオフィスなどに使われる業務用が多くなってくると思います。
トイレットペーパーのシングルとダブルの値段が経済的なのは?
トイレットペーパーのシングルとダブルですが、これには経済的な値段の違い(お得度)というのもあります。
よく、
シングルとダブルはどっちがお得?
といったような悩みが多く見られますが、これには「シングル」に軍配が上がっていますね。
シングルもダブルも、1巻きの値段は同じに設定されているのがほとんどだと思います。
例えば、こちらのエリエールのシングルとダブルを見比べますね。
【エリエール:シングル】
【エリエール:ダブル】
参考価格は同じですよね。(販売値段が違うかもしれませんが…。)
エリエールのシングル:60m
エリエールのダブル:30m
ダブルに比べシングルは長さが2倍ですが、ダブルは2枚重ねになっているので、実質シングルとダブルの紙の長さは同じです。
なぜシングルの方がお得なのかというのは、先ほどもあったように1枚の厚みです。
シングルの方がダブルに比べて厚みを小刻みに変えやすいので、シングルの方が経済的に使えるんですね。
人によってトイレットペーパーの使用量は違いますが、平均的な1回の使用量は以下の通りです。
トイレットペーパーの平均的な1回の使用量
使用量(小) | 使用量(大) | |
シングル | 89cm | 177cm |
ダブル | 66cm | 146cm |
*全国家庭用薄紙工業組合連合会の調査より
シングルが60m、ダブルが30mなので大で使用したとすると
シングル:6000㎝÷177cm=約33.9回
ダブル:3000cm÷146㎝=約20.5回
ということになりますよね。
ですので、シングルの方が1.65倍拭けるということになります。
だからシングルの方がダブルよりもお得!値段が安い
ということが言える一つの目安となるわけなんですね。
トイレットペーパーのシングルの方が経済的?
トイレットペーパーはシングルの方が1回の使用量が少なくて済むといったことは、別の生活者調査の結果もあるようで、1日の使用量は
シングル:0.39ロール/日
ダブル:0.42ロール/日
こういった事からもダブルの方が無くなるのが早い、ということが言えそうですね。
また、スーパーやオフィスなどのトイレットペーパーはシングルが備え付けられ例ることが多いですが、これはシングルのトイレットペーパーの方が経済的に安くつく。
ということからシングルが選ばれている理由の一つでしょう。
ですので、それだけ交換の頻度も少なくなるのでシングルの方が何かと便利なんです。
収納場所を考える上でもシングルの方が少なくて済みそうです。
トイレットペーパーのシングルとダブルの関東関西の違い
先ほどの経済的な面から見ても、シングルの方がお得だというのがわかりますよね。
それは実は地域性にも表れていて、実は関東はダブル派が多く、関西はシングル派が多いと言う分け方がされているようです。
シングル:ダブルの比率は
関東圏で4:6(or 3:7)
関西圏で6:4(or 7:3)
このくらいとなっているようで、やはり節約などで細かい関西人の気質が出ているのか、「お得になる」という点で関西ではシングルの方が主流のようですね。
トイレットペーパーはなぜシングルとダブルの2種類ある?
もともと今のようなトイレットペーパーはアメリカの影響が強いと言われていて、明治時代の頃に輸入がされたようです。
だから紙の幅などもアメリカに倣った部分は多いようですね。
でも、その頃はおしりが拭ければ良かったのですが、拭き心地というのを追求していくうちにダブルというトイレットペーパーが生まれたのだとか。
シングルとダブルが製造される際には、ダブルの方が手間が多くなるようですが、時間はシングルの方がかかるようです。
ダブルは薄手の物を二枚重ねるので乾くのが早いですが、シングルはダブルより厚めの紙を乾かさないといけないことから、それに時間がかかるようなんですね。
あとがき
トイレットペーパーのシングルとダブルの違いは何なのか。
なぜこの2種類に値段や経済的な問題、厚みや重さの違いがあるのか。
そして関東と関西の主流や手触りなどの違いについてまとめましたがいかがでしたか。
こうやってシングルとダブルの違いを改めて見てみると、その中身の違いというのはハッキリしているのですね。
家族の人数が多くなるとやっぱりシングルの方がお得のような気はするし、使い心地を考えるならダブルの方がいいかもしれません。
さて、このシングルとダブルのトイレットペーパーですが、実はもう一つ「トリプル」というのもあります。
このトリプルのトイレットペーパーとはいったいどんな作りなのか、その値段や長さなどを、シングルなどと比べながらまとめました。
関連ページ
あまりなじみのないトリプルですが、いったいどんな種類なのか参考の一つにしてください。