今やワキガの悩みは10人に1人は抱えていると言われ、さらにその低年齢化も問題となっています。
どうしてここ数年でこれほどまで表面化してきたのか。
そこで疑問に思うのが、
ワキガの原因はいったい何なのか?
ワキガの原因が分かれば対策も取れるというものですが、実は、
ワキガの原因は遺伝が大きく左右する。
と考えられています。
でも、
ワキガの原因が遺伝なら昔から問題になっていてもおかしいんじゃないの?
このように思いますよね。
でも実は、ワキガを表面化させる二次的な働きをもたらす要素があるのです。
それが、
現代になって、特にワキガの原因が食べ物やストレスと繋がっていると考えられています。
あらゆる方面からの要素が絡まり合って問題になっている「ワキガの原因」を見ていくことで、今後の対策に役立てれることがたくさんあります。
そして、あなたがワキガなのかどうか知るためのヒントになります。
今回は、ワキガの原因と遺伝の秘密、そして食べ物やストレスなどの関係性、男性と女性の違いも含めてまとめました。
知らない間に降りかかるワキガの恐怖から身を守るために、しっかりとワキガの原因について一緒に見ていきましょう。
ワキガの原因は遺伝のせいなの?
ワキガの原因には遺伝が大きく関係していると言われています。
汗が分泌する場所は
という部分から体外に放出されるのですが、その汗の分泌に関わっている汗腺には二種類あって、
- エクリン腺
- アポクリン腺
という汗腺があります。
ワキガの原因はアポクリン腺から分泌される汗の影響によるものですが、実は
ですので、生まれつきアポクリン腺の数が多い人は、当然それだけワキガの可能性も高くなります。
ワキガの原因は遺伝以外にもありますが、遺伝が大きく絡んでくることは事実です。
ですので、家族や親戚にワキガの人がいる場合、あなたも遺伝によって
ということが言えるのです。
ワキガの遺伝をチェックする方法
例えば両親や兄弟など、肉親がワキガの場合、あなたもワキガの可能性があります。
そんな時に簡易的にチェックできるのが、
耳垢が湿っている(飴耳)になる原因は、これもアポクリン腺から出る汗が関係しています。
耳の中にエクリン腺はないので、通常の汗は出ません。
でも、アポクリン腺は存在するので、耳垢が湿っているということはアポクリン腺が耳の中に存在することを意味します。
そして、そのアポクリン腺が活動し耳垢を湿らせていることになるので、ワキガ体質である可能性が高いことにつながります。
気になる方は自分の耳垢がどんな状態なのかチェックしてみましょう。
手術でワキガの遺伝は止められない
ワキガの原因は遺伝が大きく関係していますが、
そのワキガの臭いを出すアポクリン腺を、手術で全部取り払ってしまったら遺伝しないんじゃないのか?
こう考える方もかなりいるようですが、残念ながら子供に遺伝はするようです。
実際にアポクリン腺は無くなったとしても、これは遺伝子の問題なのでそこまで消すことはできません。
また、手術によってアポクリン腺を取り除いたとしても、年月が経てば再生し再び臭いを発生させる可能性もあります。
だから手術でワキガの原因を取り除いても遺伝は防ぎきれないのですね。
ワキガの原因が遺伝する確率について
その割合は片方の親がワキガの場合、遺伝する確率は50%、両親がともにワキガの場合には約75%もの確率でワキガになると言われています。
親はワキガではないけれど、祖父や祖母がワキガの場合に遺伝する可能性もあると言われているので、親族にワキガの人がいる場合はその可能性があります。
そしてワキガが遺伝している場合は、成長期や思春期(小学校高学年~中学生あたり)に突然発症することが多いと言われています。
これはワキガの原因であるアポクリン腺が、この時期に体の成長ととも発達しやすいからなんですね。
ワキガの遺伝確率やその仕組み
ワキガの遺伝には
- 「A対立遺伝子」
- 「G対立遺伝子」
この2つが関係していると考えられ、ワキガ体質に影響を及ぼすのが、
と言われています。
これは優性遺伝で、発現しやすい遺伝子と言われています。
ですので、もし父親か母親がワキガ体質であった場合、遺伝によって体質が受け継がれやすいことになります。
ただ、ワキガの遺伝確率は他にも要素を含んでいるようで、日本人の場合では両親どちらかがワキガの場合は、その子供はおよそ3人に1人くらいがワキガ体質で生まれてくると考えられているようです。
これは「ABCC11」という遺伝子の型によって、
この2つのタイプが決まります。
この「ABCC11」遺伝子は老廃物を細胞の外へ排出する機能に関わっていると考えられており、耳垢が湿っている人はこの機能が高いので、汗として出た水分によって耳垢が湿った状態になるのですね。
そして、この排出機能はアポクリン腺が握っています。
耳と脇のアポクリン腺の数はほぼ比例していると考えられているため、耳垢が湿っている人はワキガの人が多いということなんですね。
だから、耳垢が湿っているということは、遺伝子の関係から、
ということに繋がりが発展したわけなんです。
だから、病院などでのワキガのチェック項目にも
- 耳垢が湿っているかどうか?
という項目があるくらいなんですね。
その「ABCC11遺伝子」の型は、
GG型:わきがになりやすい
GA型:わきがにややなりやすい
AA型:わきがになりにくい
この3種類の遺伝子型が知られています。
ワキガの原因が遺伝しなかった人の理由
ワキガの原因が遺伝しなかったかどうかの判別は、実際に脇を切開しアポクリン腺の現物を確認することが100%の方法のようです。
先の遺伝子の型にもあるように
「GG型」だからと言って、必ずしもワキガの臭いが出るわけではない。
ということです。
ワキガの原因が遺伝した、しなかったというのも大きな原因ですが、それ以外にも生活習慣など後天的な理由も大きな影響があるということです。
だからワキガの臭いが出なかったからと言って、遺伝しなかったというわけではないんですね。
ワキガ体質でアポクリン腺を持っていたとしても、そのアポクリン腺を刺激するような食べ物に偏らなかったり、ストレスなど少なく生活することで、ワキガの臭いが出ないこともあるんですね。
ワキガの原因と体質の遺伝について
「ワキガ体質」というのは
遺伝によってアポクリン腺が多い人は「ワキガ体質」の可能性は高いですが、
必ずしもワキガになるとは限りません。
ワキガは人からうつるものでもないですし、突然アポクリン腺が増えてワキガ体質になるわけでもありません。
ワキガが発症する原因は、
- 食生活の偏り
- ストレス
- タバコ
- ホルモンバランスの乱れ
こういった要素があって、これらがキッカケでアポクリン腺を活発に活動させてワキガの原因となってしまうのです。
順番としては、
- 両親や親戚がワキガで遺伝している。(ワキガの原因のアポクリン腺が多い。)
- 食べ物やストレスなどでアポクリン腺が活発化する。
- ワキガを発症する。
という流れです。
だから、極端な話ですが、
ワキガの原因であるアポクリン腺が遺伝によって受け継がれていない。
というように、もし体にアポクリン腺がない場合はワキガになりません。
次からの話は、ワキガの原因が遺伝してアポクリン腺を持っている人の話で、このワキガの臭いにも強弱があります。
そんなワキガの臭いを強くする原因で、特に食べ物は大きく影響してきます。
では、いったいどんな食べ物がいけないのか。
そこで次に、
こちらについて見ていきましょう。
ワキガの原因は食べ物のせいなの?
ワキガの原因には食べ物が大きく影響していると言われています。
今まで日本人は野菜や魚といった食べ物を中心に生活してきました。
でも、ここ10数年でその様子は一変し、食べ物が欧米化、つまり、
「肉類、油もの(揚げ物)が中心の食生活」
このように変化していったために、ワキガの原因ともなるアポクリン腺の活動を活発化させてしまっていることが、近年ワキガで悩む人が増えている原因の一つだと考えられています。
肉類には体臭をキツくしてしまう原因ともなる
- 動物性タンパク質
- 脂肪
これらが多く含まれ、タンパク質によるエネルギーで汗もかきやすくなるし、余分な脂肪が血液を通りアポクリン腺や皮脂腺から排出されることで臭いの原因ともなっています。
他にも「チーズ、たまご、ラード、バター、スナック菓子」なども動物性油脂を多く含み、ワキガの原因となる食べ物として代表的なものです。
ジャンクフードや洋食、インスタント食品など、食べ物が偏っていると感じる人は要注意です。
ですので、欧米型の食生活はワキガの臭いを強くしやすいといわれており、また実際にアフリカ、ヨーロッパ系の外国人のワキガの人はかなり多いことが知られています。
遺伝しなかったのではなく、遺伝はしてるけど食生活など生活習慣をきちんとすることで、後天的にワキガ発症を抑える努力は可能だということです。
また、食べものそのものだけではなく食べ方も臭いに影響があると考えられています。
例えば、
- 同じものばかり、偏った食生活
- あまり噛まずに食べている、早食い。
- 間食が多い。寝る前に食べる。
- 食べすぎ、飲みすぎが多い。
- 同じものばかり食べる偏食気味であること
こういった行動も良くないですね。
ワキガの原因に食べ物が関係しますが、それ以上に健康にも悪いですし、不規則で乱れた食生活は体を壊す原因にもなってしまうので注意したいですね。
ワキガの低年齢化の問題は食べ物が原因?
このワキガの原因には食べ物が大きくかかわっていると考えられています。
そこで今問題となっているのが
ワキガの悩みなんて大人になってからのものだと思われがちですが、今はこの低年齢化の問題がささやかれています。
というのも、もともとワキガの臭いが表面化し始めるのが、思春期以降というお話をはじめの方にしましたが、それをさらに加速させるのが食べ物なんです。
今はいろんな食べ物が出回っていて、小中学生のころから、ファーストフードやお菓子、レトルトやインスタント食品といった食べ物を口にすることが本当に多くなりましたよね。
だから、昔に比べて成長期の段階にこういったワキガの原因になるような食べ物を多く食べることで、加速度的にワキガの問題が表面化してくると言われています。
だから、本来ワキガ体質が強くなかった人でも、こういった食べ物が原因でワキガが早く表れてしまうかもしれないのですね。
ワキガの原因を考えた食べ物の選び方
動物性たんぱく質や脂質などが、ワキガの進行を早めてしまったり臭いの原因になってしまう可能性がありますが、では逆にどんな食べ物を食べれば臭いの進行が抑えられるのか。
それは今までの和食のスタイルである、
野菜や魚類の食べ物を中心とした食生活
であれば、消臭効果が期待できるビタミンCやビタミンEなどもバランスよく摂れ、体臭は抑えられていくと考えられています。
他にも「梅干しや生姜、酢、レモン」なども、臭いを抑える食べ物として知られています。
日本人が昔から好んで食べられている和食のスタイルは、健康的にも良く栄養バランスもいいため、体臭を抑えるといった部分でも大いに影響があったということになりますね。
だから、近年食生活の欧米化によって、肉類やチーズなどの脂質の多い食べ物が進出したことが、ワキガを増やしてしまった原因だとも言われています。
人種の差がアポクリン腺の量に影響することも言われていますが、もともと日本人もアポクリン腺がなかったわけではなく、大豆製品やたまご、野菜や魚といった和食の食べ物がアポクリン腺の活発な活動を抑えていたと考えられています。
ただ、それが急速な食生活の欧米化によってどんどんワキガが表面化し始め、今のように目立つ悩みとなってきたわけです。
自分がワキガ体質かどうかをチェックしたいときは、こちらの方法でぜひ自分の状態を確認してください。
関連ページ>>ワキガのチェック方法でティッシュや綿棒を使う?病院の検査リストは?
いろんな方面から自分がワキガなのかどうかのチェックができます。
ワキガの原因はストレスのせい?
ワキガの原因としてストレスも関係していることがわかっています。
ストレスによって、
といったような感覚を誰しも感じたことはあると思います。
極度の緊張や興奮、ストレスを感じたとき冷や汗が出たり、びっくりしたりドキドキすると急に脇の下や手のひらに汗が吹き出したりしたことがあるでしょう。
実はこういった汗は、普通の体温調節のための汗とは異なり、ワキガの原因となっているアポクリン腺からの汗の分泌が活発になります。
このストレスによる汗は、
精神的発汗
このように呼ばれ、
こういった流れになっています。
現代社会では会社や学校を始め、様々な場所や出来事がストレスとなって日々覆いかぶさってきます。
そのストレスが原因でワキガが発症してしまうと、ワキガ自体もストレスにもなって、どんどんと悪い方向へと向かってしまう悪循環が生まれてしまうかもしれません。
ストレスを抱えていると、ワキガだけではなく体の様々な部分に影響を与えてしまうので、できる限りストレス要素を取り除いて、精神的にリラックス出来るような環境を整えることも大切になりますね。
タバコやホルモンバランスの乱れも原因に
また、タバコやホルモンバランスについても少し触れておきたいと思います。
単純にたばこを吸っていると臭いがキツイですよね。
特にたばこを吸っていない人からすると、その臭いはすぐに分かります。
さらに、タバコに含まれるニコチンがアポクリン腺を刺激してしまうので、ワキガの原因となってしまう可能性もあります。
これはお酒(アルコール)にも同じような作用があるとされ、タバコとお酒はワキガの原因となるので、臭いが気になる人は控えて下さい。
また、ホルモンバランスの乱れもワキガの原因とも言われており、特に男性ホルモンが関係していると言われています。
こんな事例も最近では多くなっています。
先ほどの食生活の欧米化に加え、この時期は成長過程にあり、ホルモンバランスが非常に乱れる時期でもあるので、その際にワキガ体質だった人が発症してしまったということもあります。
そして、この時期にアポクリン腺が発達する時期にもなるので、
「思春期にワキガを発症する人が多くなった。(低年齢化)」
ということにもつながってくるのです。
他には、睡眠不足や体温管理がきちんとできていない時など、健康状態に何らかの不安定な要素があるときに起こりやすいとされていますね。
ですので、普段からの規則正しい生活というのも大切になってきます。
ワキガの臭いって、そもそもどんな臭いなのか?
よくわからない人は、コチラで色んな例えを使って表現してるので、ぜひ読んでみてください。
関連ページワキガは男性よりも女性に多い
ワキガがフェロモンの意味を持つと言われていますが、このワキガが発症しやすいのは女性のほうが多いと考えられています。
それは男性に比べ皮下脂肪が多いことや生理周期などにも関係しアポクリン腺を刺激し、汗の量が多くなったりすることが一つの理由のようです。
女性であれば生理中や妊娠中などもホルモンバランスの乱れが生じるので、この時にはワキガが発症しやすくなる時期としても多く報告されています。
そして女性のほうが男性に比べ、アポクリン腺の数が比較的多いこともわかっています。
これも思春期あたりに急にワキガの臭いに気づき始める子供が多くなることにも影響していると考えられています。
ワキガの原因には日常生活のストレスや食生活の欧米化、思春期の時期などいろいろと多岐にわたるので、いろいろと気を付けないといけないことは多いです。
ワキガの臭いにも強弱がある
病院でのワキガチェックでは、ガーゼテストなども行われます。
その時のワキガの臭いをのレベルには5段階あり、
レベル1:臭わない
レベル2:少しだけ臭う
レベル3:鼻を近づけると臭う(軽度)
レベル4:少し離れたところで臭う(中程度)
レベル5:手に持っただけですでに臭っている(重度)
こうやってワキガのレベルを判別する確認方法があります。
ワキガのレベルが軽度だと、鼻を近づけないとわからない程度なので、他人とすれ違ったくらいでは気づきにくい軽度なものでしょう。
あとがき
ワキガの原因は遺伝のウェイトが大きいと言われています。
でも、食べ物やストレスなどで突然ワキガに気づくこともあります。
あなたがもし、これらのワキガの原因に心あたりがあるのであれば今後の注意が必要かもしれません。
ただし、冒頭での遺伝のお話でも少し触れましたが、
『アポクリン腺』
という汗腺がワキガに大きく関係しています。
極端な話になりますが、元々生まれつきアポクリン腺が少ない人は、
- 肉類が中心の食生活でも、
- ストレスに晒されているような日が続いても、
- ヘビースモーカーでも、
- 男性ホルモンが活発に働いていても、
こんな生活をしていてもワキガになる可能性は低いです。
逆にアポクリン腺の多いワキガ体質の人だと、ちょっとしたことが原因でワキガになってしまう可能性もあります。
あなたがワキガ体質であるなら、臭いをキツくしないためにも生活習慣、食生活の改善といったものが必要になってくるでしょう。
そして間違ってはいけないのは、あくまでワキガの遺伝の要素は
ということであり、やはり肉類やジャンクフードなど脂質の多いものが中心の食生活をしていれば、体臭もきつくなってくる可能性は高くなります。
という人も決して油断はしないでくださいね。
今回のワキガの原因で遺伝や食べ物、ストレスについてお話ししましたがどうでしたか。
もしかしてワキガなのかなあ?
今まで持ってたあなたのモヤモヤが、少しは整理できたのではないでしょうか。
もし今回の話の中で、
- やっぱりワキガの可能性が高そう。
- ワキガじゃなさそうだけど臭いが気になるなぁ。
- 脇の臭い対策をしてるけど、今の方法で大丈夫なんだろうか?
こんなふうに感じていて、何か対策したいと思っているなら
というワキガ対策グッズがオススメです。
私も脇の臭いが気になっていたのでクリアネオを試してみましたが、たくさんの効果を実感することができました。
- 何から始めて良いのかわからない。
- 市販のものを試してみたけど効果が感じられない。
- 手術とかは怖いから、まずは手軽にできるものから試していきたい。
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