ワキガの臭いは、中学生や高校生の時期から悩みとして現れる可能性があります。
というのも、体の成長が著しい思春期の時期は、その成長に伴ってワキガの原因でもある「アポクリン腺」も発達することがあるからです。
そして、そのアポクリン腺を刺激する
これもワキガの低年齢化の問題の原因の一つとなっているのです。
そんなワキガの悩みは、私の場合だと大人になってから気づくことになりましたが、生まれつきの子供でもあるのか。
ワキガは年齢で何歳から深刻化し始めるのかなど、今徐々に増えつつある少年少女のワキガの問題についてまとめました。
ワキガは中学生や高校生もなるの?
ワキガというのは大人の人が臭うものだと考える人は多いですよね。
ただ実際には、中学生や高校生のころからワキガの臭いが気になるといった人が多くなって来ると言われてます。
そもそもですが、ワキガの人口は日本人全体の中で約10~16%ほどと言われています。
つまり、10人に1人くらいがワキガ体質であるということですね。
関連ページ>>ワキガの特徴は見た目や顔に出るの?見分け方や日本人と外国人の割合
中学生や高校生の時は、ワキガの臭いで悩む一番最初の段階であることが多く、さらに早いときは小学生高学年くらいからともいわれます。
中学生や高校生で、最初にワキガの臭いに気づくキッカケになるのは、
- 体操服の脇の臭い
- 服の脇につく黄ばみ
- 友達から言われた
こういったことから気づくことが多いようです。
ただでさえ多感な時期でニキビや肌の問題、体の急激な変化に加えて、ワキガの臭いなどの悩みを抱えていると、
- クラスメイトからのいじめ
- 周りの声や視線
- ワキガの事実が広まること
考えるととても怖い思いをしないといけません。
では、どうしてワキガは中学生や高校生で気づくような事が多くなるのか。
それは、体の成長によるワキガの原因の発達が大きくかかわっていると考えられています。
ワキガの原因であるアポクリン腺とは?
ワキガの原因を知る上で欠かせないのが「アポクリン腺」と呼ばれる、汗を出す器官です。
人には汗を出す機能が備わっていて、その汗によって体温調節をするようにできていますよね。
その汗を出す器官には、
- エクリン腺
- アポクリン腺
この2つの汗腺がありますが、エクリン腺は体全体にまんべんなくあるのですが、アポクリン腺は
- ワキ腋の下
- 乳暈
- 外陰部
このようなところにあります。
このアポクリン腺から出る汗には、活性酸素と結合、酸化した過酸化脂質やタンパク質などが含まれてます。
過酸化脂質などが含まれた汗が、皮膚の雑菌に分解されて、ワキガの臭いを発するようになっているんですね。
つまり、アポクリン腺から出る汗が、ワキガのあの独特の臭いを作り出しているのですね。
エクリン腺から出る汗にはこういった成分は含まれておらず、サラサラして無臭です。
しかし、アポクリン腺から出る汗にはこれらの脂質やタンパク成分が含まれていて、それが皮膚の雑菌に分解されることで、独特な臭いが出てしまうわけなんですね。
そして、このアポクリン腺は遺伝によって決まるところも多く、ワキガ体質であるかどうかは両親や兄弟がワキガなのかどうかというのも決め手の一つになります。
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ワキガは年齢何歳から臭いがしてくる?
ワキガは年齢何歳から臭いがしてくるのかということですが、これについての明確な答えはありません。
ワキガは体質なので、どの年齢で何歳から臭いがするのかというのは特定できないんですね。
ワキガ体質であっても、先ほど説明したワキガの原因である「アポクリン腺」が少なければ、ワキガの発症も遅い可能性があります。
それどころかワキガの臭いは出ずに、そのまま何も起こらない可能性もあります。
その一方でワキガ体質が強く、中学生や高校生の早い年齢の時期にワキガの臭いに気づかされることもあります。
このように人によってワキガ体質の強さ、アポクリン腺の量や活発な度合いが違ってくるので、年齢が何歳からかというのは幅があるんですね。
もちろん大人になってから、ワキガの臭いがするようになった人もいます。
私自身も臭いが気になりだしたのは、中学生や高校生の頃ではなく、大人になってからだったので人それぞれだと思います。
ワキガの低年齢化の問題
ワキガの臭いが問題化し始めたのは、ここ数十年で急激に言われるようになってきました。
おじいちゃんやおばあちゃんの時代には、ワキガの悩みを訴える方は少なかったのではないでしょうか。
今の時代のように、情報の共有化やワキガに対する認識なども弱かったことがあるかもしれませんが、実はワキガは低年齢化が問題視されています。
ここでも取り上げているように、中学生や高校生といった思春期にワキガの悩みが増えだすのは原因があります。
ワキガの原因であるアポクリン腺の活動が活発でない人は、ワキガの臭いもそこまでキツイものではありません。
体質の問題もあると思いますが、このアポクリン腺の活動を活発化させる原因にはいくつか問題が取り上げられています。
その中でも、ひと際影響力が高いと言われているのは、
簡単に言うと、「食生活の欧米化」です。
思い当たる節はいくつかあると思いますが、
コンビニ弁当、ジャンクフード、スナック菓子、揚げ物、ステーキ、ハンバーグ、レトルト食品、インスタントラーメン、総菜パン
挙げればたくさん出てきますが、これらに共通しやすいのが、
- 高カロリー
- 高脂質
- 低栄養
- 動物性タンパク質
- ビタミン不足
- 消化不良になりやすい食べ物
などといった偏った食事です。
ワキガの低年齢化が叫ばれるのは、これらの食べ物がアポクリン腺から汗と一緒に出る脂質やタンパク成分などを増やすこと。
また、消化するときにエネルギー(熱)が多く必要になり、それが汗がたくさん出る原因になったりします。
また、脂肪の蓄積も増えるため体に熱がこもりやすく、その体温調節でも汗腺は刺激されます。
だから太い人は汗をかきやすくなるわけです。
中学生や高校生の頃からこういった食生活をしていると、自分でワキガになりやすい原因を作っていることにつながってしまうわけなんです。
ワキガは生まれつき子供でもする?
ワキガは生まれつきの子供からするのかというと、おそらくほとんどの人がそんな臭いを感じたことはないんじゃないでしょうか。
ワキガの発症は早い人で小学生高学年くらいだともいわれているし、生まれつき臭いがするようなことはないと思います。
ただ、生まれつき「ワキガ体質」であることは、先ほど遺伝での話もしたように可能性はあります。
だから遺伝で生まれつきワキガ体質であっても、その後の生活習慣によってはワキガの臭いが表に出ないなんてことはザラです。
反対に、生活習慣の中でアポクリン腺の活発化を促す刺激となるような行動をとっていると、ワキガの臭いが強くなる可能性もあります。
そんなワキガの臭いを発生させるような生活習慣の乱れには、食生活のほかにもたくさん知っておきたいことがあるのですね。
それらを少しまとめてみました。
ワキガにならないための生活習慣
ワキガの臭いが強くなったりはやめてしまう原因には、生活習慣の乱れというものが大きく関係していると言われています。
それは食生活の乱れを筆頭に、
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- タバコ
- ホルモンバランスの乱れ
これらはワキガも含め体臭全般でもいえることで、睡眠不足やストレスなどがホルモンバランスの乱れにもつながることがよく言われます。
運動不足も普段から汗を流すようなことをしていないと、汗腺が衰え正常な汗を流すことができなくなってくると言われています。
現代社会でこういった問題がどんどんと言われるようになり、その重要性についても理解が広まってきましたが、実行するとなると難しいですよね。
成長期にワキガの悩みが生まれやすい原因
中学生や高校生など、体の成長が著しい時期ですよね。
こういう時期に体はどんどん大人に成長していきますが、その反面で思春期ニキビに悩んだりすることってありますよね。
顔のいたるところにニキビができたりしますが、あれは成長ホルモンの活発化が招く作用で、大人になるとそのニキビは消えていきます。
そういった悩みと同じくして現れる事の一つに、ワキガの悩みというのも挙げられます。
中学生や高校生は特に成長段階にあるので、ワキガの原因であるアポクリン腺も成長します。
活発化するとやはりワキガの悩みも生まれますよね。
この時期から臭いが出るようなら、強いワキガ体質が遺伝した可能性もあるし、食生活などが影響したのかもしれません。
ただ、こういった臭いの改善は、食生活などの日常生活を変えることでも軽減できると言われています。
あとがき
ワキガは中学生や高校生などでもおこるのか。
また、年齢は何歳から気を付けないといけないのか、生まれつきの子供にもワキガの悩みはあるのかなどまとめましたがいかがでしたか。
ワキガには遺伝も大きくかかわっていると考えられていますが、それも含めてその後の食生活などの生活習慣が大きな影響を及ぼしてきます。
臭いが強まる、弱まるといったことにもつながるので、ワキガではないからと言って油断して乱れた生活習慣をしていると、当然臭いが出る可能性もあるので注意してください。
そんなワキガの悩み対策には、いろいろな方法があります。
グッズを使ったり生活習慣の乱れを改善したり、ワキガ治療を病院で行うことも可能です。
どう対策するかはあなた次第ですが、本当にワキガなのかどうか知るためにまずは一度自分をチェックしてみましょう。
もしかしたら「臭いがするだけでワキガじゃなかった。」なんてこともあります。
そのワキガのセルフチェックは別の記事で詳しくまとめています。
関連ページまずは一度こちらで確認し、自分の状態を知ることから始めましょう。