私たちの生活の中で暦は欠かせないものとなっていますが、その中でも特に重要な位置にあるのが夏至や冬至、春分や秋分などですよね。
その中でも重要な位置にあって、
その夏至は2024年はいつ訪れるのでしょうか?
また、日の出や日の入りの時間、そして冬至との差など、夏至の日にはどういったことが起こるのでしょうか。
そんな夏至と他の日を比べると、実はけっこう面白いこと、意外なことがわかったりします。
それらも一緒にまとめたので見ていきましょう。
夏至は2024年いつ
夏至は毎年、梅雨の中頃に訪れます。
夏至は「毎年6月21日ごろ」となっていて、その年によって多少移動します。
では、この2024年前後でいつになるのか表にしてみました。
2024年前後の夏至の日にちはいつ
年 | 夏至の日 |
2023年 | 6月21日 |
2024年 | 6月21日 |
2025年 | 6月21日 |
2026年 | 6月21日 |
2027年 | 6月21日 |
2028年 | 6月21日 |
2029年 | 6月21日 |
2030年 | 6月21日 |
2031年 | 6月21日 |
2032年 | 6月21日 |
このような予定になっています。
だいたいは6月21日ですね。
夏至は立夏と立秋の中間点
夏至の日はその前に立夏(5月6日ごろ)という日があり、この日が夏の始まりと言われていますね。
そして、立秋(8月6日ごろ)までを夏といい、夏至はその間の日にあたります。
この間およそ3ヶ月で、その半分は約1ヶ月半となりますよね。
だから、立夏(5月6日ごろ)から1ヶ月半後は
そしてここから1ヶ月半後は
こうやって計算してみるとわかりやすいですね。
そしてそれは、地球を中心とした天球図をみると、またわかりやすくなります。
「天球図」
- 天球:地球を中心として取り巻く球体
- 黄道:天球上における太陽の見かけの通り道
- 天の赤道:地球の赤道面を天球にまで延ばし、天球上と交差してできる大円
暦を考える上では地球を中心に見たほうが都合がいいため、このような図で表わされることが多いです。
さて、夏至はどこにあるのかというと、夏至点(黄経90度)で右上のほうにありますね。
- 立夏(黄経45度)
- 立秋(黄経135度)
ちょうど真ん中ですね。
この立夏や立秋も別のページで詳しくまとめていますが、こちらもご覧になっていただくと、さらにその流れがわかりやすくなると思います。
関連ページ夏至の日の出と日の入りの時間は?
さて、この夏至についてちょっと説明をしてきましたが、この夏至の日は、
1年のうちで昼が最も長い日
このような特徴を持った日なんです。
先ほど天球図を見てもらいましたが、夏至は黄経90度の位置に太陽があります。
太陽の動きを、この絵で見てもらうともっとわかりやすいと思います。
こんな感じで、夏至の日は北半球で正午の太陽の高度が、
なんですね。
だから、日が昇るのも日が沈むのも時間が長いんです。
ということで昼が最も長い一日になるんですね。
さらに、動画もあるのでよければどうぞ。
お昼が長いって言うけど、じゃあ、実際にどのくらい長いの?
気になりますよね。
それでは、ここで例として2015年の各都市の「日の出」と「日の入り」時間を見てみましょう。
各都市における夏至の日の出と日の入り時間
日の出 | 日入り | |
札幌 | 3:55 | 19:18 |
仙台 | 4:13 | 19:03 |
東京 | 4:26 | 19:00 |
名古屋 | 4:38 | 19:10 |
大阪 | 4:45 | 19:15 |
広島 | 4:58 | 19:26 |
福岡 | 5:09 | 19:32 |
那覇 | 5:38 | 19:25 |
*2015年時:夏至の日の出と日入り時間
ちなみに東京の日の出~日の入り時間は
お昼がとっても長い一日ですね。
夏至と冬至だとどのくらい違うの?
さて、1年のうちで
お昼が一番長く、夜が一番短い日が夏至
だとしたら、
お昼が一番短く、夜が一番長い冬至
ですよね。
この夏至と冬至では、その日の出と日の入り時間にどれくらいの差があるのか気になりますよね。
これも、冬至の日の出、日の入り時間を見てみると、その違いの大きさに驚かされます。
では、その時間がどうなっているのか、こちらも表にしてまとめてみました。
冬至の日の出と日の入り時間(各都市)
日の出 | 日入り | |
札幌 | 7:03 | 16:03 |
仙台 | 6:50 | 16:20 |
東京 | 6:47 | 16:32 |
名古屋 | 6:57 | 16:44 |
大阪 | 7:01 | 16:51 |
広島 | 7:13 | 17:04 |
福岡 | 7:19 | 17:14 |
那覇 | 7:13 | 17:43 |
*2015年時:冬至の日の出と日入り時間
さて、先ほど見てもらった東京の日の出と日の入りの時間をピックアップしますね。
冬至の日の東京の日の出~日の入り時間は
お昼がとっても短いですよね。
先ほどの夏至の日と比べてみると、
- 冬至:6:47~16:32(9時間45分)
- 夏至:4:26~19:00(14時間34分)
実に、約5時間ほどの差があるのです。
こうやってあらためて見てみると、その違いがよく分かりますよね。
夏至や冬至の「日の出と日の入りの秘密」について
さて、ここまで
- 夏至:1年のうち、お昼が一番長い日
- 冬至:1年のうち、お昼が一番短い日
こんな説明をしてきましたが、実はとっても『大きな秘密』があります。
それは、実は、夏至の日が
『1年のうちで一番日の出が早く、日の入りが遅い日ではない。』
という事なんです。
これはよく勘違いしやすいところですし、私も勘違いしていました。
夏至の日は、1年の内で
- 最も昼が長く
- 最も夜が短い
という日ではありますが、日の出と日の入りに関しては
- 日の出:「6月5日~6月21日あたりが最も早い(4:25)」
- 日の入:「6月24日~7月4日あたりが最も遅い(19:01)」
これは東京における日の出と日の入りの時間ですが、このようになっているのです。
これには「均時差」というものが影響しているようです。
夏至の説明から想像すると、ちょっと不思議に思うかもしれませんね。
これは、冬至にも同じようなことが言えるんですね。
あとがき
2024年の夏至はいつ訪れるのか。
そして日の出や日の入りの時間、冬至との差など、夏至の日に起こることについてまとめましたがいかがでしたか。
夏至の日って、太陽が昇っている時間がとても長いですよね。
そんな夏至の日ですが、実は北半球では北に行くほどもっとお昼が長くなります。
日本国内でもその違いって分かるくらいで、先ほどの夏至の表を見て下さい。
一番上の札幌と、一番下の那覇を比べてみましょう。
- 札幌:3:55~19:18(15時間23分)
- 那覇:5:38~19:25(13時間47分)
日本国内でもこれだけの差があります。
だから日本よりも北の国はもっとお昼が長いんですね。
じゃあ、地球の一番上ってどこなのか?
というと「北極圏」になります。
だから、北極圏では夏至を中心とした夏の間には、1日中太陽が沈まない地域があったりするようなんですね。
だから、夜になっても太陽が沈まなくて薄明かりが一晩中続くような現象を
このように呼んでいるのです。
そんな国々のお祭りの様子や、日本での夏至のイベントなどについてはこちらでまとめています。
関連ページ>>夏至の日の意味ってなに?日照時間は?食べ物の風習やお祭りって?
夏至の意味も分かるので、ぜひあわせてご覧ください!
日本や世界の「夏至祭」の様子は結構すごいですよ!