冬至には風習として
カボチャを食べる。
といったことが昔から伝わっています。
その由来や意味には、面白いものもあって、
なんていうように、夏(陽)の太陽のエネルギーを体に入れようということが由来していると言われていることの一つです。
こんな風な由来が他にもあったりします。
そこで今回は、この当時に食べるカボチャについて、
- かぼちゃを食べるようになった由来は何なのか?
- 地域によってかぼちゃの作り方やレシピが違う理由は何なのか?
このような
冬至のカボチャについての気になる疑問
ここに注目してまとめました。
冬至でかぼちゃを食べる由来とは?
あなたのお家では、冬至にカボチャを食べる習慣があったりするでしょうか。
まずは冬至がいつなのか知っておいてほしいのですが、今年の冬至の日にちはこちらで詳しく載せていますので確認しておいてください。
さて、冬至にはどうしてかぼちゃを食べるのか?
不思議に思ったことはありませんか。
その由来には知られているもので4つあります。
- 風邪予防のため。
- 運気を上げるための「運盛り」の食べ物とされているため。
- 夏に取れる野菜であるため。
- 切ったかぼちゃが太陽に似ているため。
この4つがその由来として有名なものですが、それぞれについてどういう意味なのか見ていきいましょう。
1.風邪予防のため。
かぼちゃは風邪の予防として好まれていたようで、実際にビタミンA、C、E、Kが豊富に含まれており、その他の栄養素も豊富で糖質もとれるため、栄養バランスの良い食べ物であることから風邪の予防にもいい食べ物です。
関連ページ*ビタミンEが豊富です♪
2.夏に取れる野菜で長期保存できたため。
元々かぼちゃは夏の野菜ですが、昔は冷蔵庫もないため長期保存できるかぼちゃは重宝されてきました。
昔だとこの冬至の時期には秋野菜の収穫も終わっており、冬に採れる食べ物は少なかったため、このような長期保存のできるかぼちゃなどが重宝されていたようですね。
また、陰陽思想では
- 冬は「陰」
- 夏は「陽」
というふうに考えられていました。
そこで、かぼちゃのような夏に採れる野菜は、夏(陽)の太陽のエネルギーをたっぷりと蓄えた野菜として、陽の気を補うという意味で好まれていたという由来もあります。
3.切ったかぼちゃが太陽に似ているため。
かぼちゃの切り口を見ていただくとわかるように、
丸い黄色
というのが、
ということから、先ほど説明したように夏(陽)の太陽のエネルギーを体に入れようということが由来していると言われています。
4.運気を上げるための「運盛り」の食べ物とされているため。
冬至は
とも呼ばれており、
- 悪いことが続いたあと、幸運がやっと巡ってくること。
- 冬が終わり春がくること。
このような意味があり、最も昼が短い冬至を境にだんだんと昼が長くなることから、「運もだんだんと上がっていく」と考えられていました。
運盛りとは?
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれています。
これを「運盛り」の食べ物と言いますが、
その運盛りの食べ物には、
- 南瓜(なんきん)=カボチャ
- 蓮根(れんこん)
- 人参(にんじん)
- 銀杏(ぎんなん)
- 金柑(きんかん)
- 寒天(かんてん)
- 饂飩(うんどん)=うどん
この7つの食材が名前に「ん」が2つずつ含まれていることから
「冬至の七種」
これらの食べ物はこのように言われています。
こう見てみると色々ありますね。
これらの4つの由来から、冬至にはかぼちゃを食べるようになったと考えられているのです。
冬至で食べるかぼちゃは地域によって違う?
冬至にかぼちゃを食べる由来にも様々ありますが、地域によってかぼちゃを食べ方にも違いがあります。
冬至にはかぼちゃとこんにゃくを食べる地域もあり、こんにゃくは
「砂おろし」
とも呼ばれ、
- 体の中の悪いものを出す。
- 胃の中をキレイに洗浄してくれる。
という理由で食べられていました。
出雲地方で、この「こんにゃく」や「豆腐」などを食べる風習があるようですね。
北陸地方でよく聞かれるのは、かぼちゃと小豆を煮た「かぼちゃのいとこ煮」
関西ではかぼちゃとれんこん、大根と一緒に煮て食べる料理があると言われています。私は関西出身ですが、かぼちゃと人参を一緒に煮た料理は昔からよく食卓に並びますね。
山梨県では「ほうとう」と呼ばれる郷土料理があり、冬至にはよく食べられるそうですね。
私も富士急に行った時食べたことがありますが、これは本当に美味しかった。
かぼちゃ以外で冬至に食べられる料理は?
冬至の七種で紹介したように、かぼちゃ以外でも冬至に食べられている料理があり、それぞれの地域で様々な料理があったようですね。
その一部の紹介ですが、岡山県長船地方、福島県磐城地方等では「冬至そば」というおそばを食べる風習があるようです。
また、香川県では、大根や人参などの野菜を使った「しっぽくそば」
他にも「冬至粥」という小豆の入ったおかゆを食べる地域もあるようです。
そして、中国では冬至には「餃子」を食べるとのことなんですね~。
中国はお正月にも餃子を食べるそうですが、実は、冬至にも欠かせない料理だったのです。
冬至で食べるかぼちゃのレシピはどんなのがあるの?
かぼちゃ以外でも地域によってたくさんの料理がありますが、今回は代表的な小豆とかぼちゃを使った「かぼちゃのいとこ煮」
そして、私が関西出身なので、先ほど上で紹介した関西で好んで食べられているかぼちゃの煮物のレシピについて見ていこうと思います。
かぼちゃのいとこ煮
- かぼちゃ:350g
- あずき煮缶詰:100g
- 醤油:大さじ1
- 砂糖:大さじ1/2
- みりん:大さじ1/2
- 水:1カップ水溶き片栗粉
かぼちゃは種とわたを取ったら3cm角に切り、皮を大雑把にところどころむきます。
「醤油、砂糖、みりん、水」を合わせ鍋に入れて、沸騰させたらかぼちゃを入れ、クッキングシートなどで蓋をして中弱火で15~20分ほどかぼちゃが柔らかくなるまで煮ます。
別の鍋であずき煮缶詰とかぼちゃの煮汁1/4カップを入れて、水溶き片栗粉を少しずつ入れ、混ぜながら沸騰させとろみをつけます。
かぼちゃが煮れたら、そこにトロミをつけた小豆をかけて完成です。
かぼちゃの煮物
- かぼちゃ:400g
- 人参:150g
- 玉ねぎ:100g
- だし:300cc
- 醤油:大さじ1
- 砂糖:大さじ1/2
- みりん:大さじ1/2
かぼちゃは種とわたを取ったら3cm角に切り、皮を大雑把にところどころむきます。
人参は皮を向き乱切りにし、玉ねぎは薄切りに。
「醤油、砂糖、みりん、だし」を合わせ鍋に入れて、沸騰させたらかぼちゃと人参を入れ、クッキングシートなどで蓋をして、中弱火で15~20分ほどかぼちゃが柔らかくなるまで煮ます。
蓋を取り、玉ねぎを入れ煮汁がある程度なくなるまで煮たら完成です。
レシピと言っても基本的には煮物なので、材料を揃えて一緒に煮れば特に難しいものではないですし、時間もそこまでかからないですね。
味の濃さは好みがあると思うので、醤油や出汁の微調整で変わると思います。
簡単にできるかぼちゃ料理なので、是非ためしてみてくださいね。
あとがき
冬至にはかぼちゃを食べる地域が多く、またきちんとした由来や地域によっての違いがありこうやって見てみると面白いですね。
冬至にはカボチャを食べる風習のほかにも、
という事がニュースなどでもよくピックアップされているので、知っている方も多いと思います。
また、かぼちゃと同じくよく目にうつるのが
小豆とかぼちゃを合わせて食べたり、小豆粥を食べるといった地域もあります。
この小豆には、
邪気を祓う。
といったことが昔から伝わっています。
小豆については他の行事でもよく料理に使われていて、お彼岸などで出される「おはぎ」もこのような意味が込められています。
お彼岸のおはぎについてはこちらで詳しくまとめているので、よければこちらもご覧になって下さい。
関連ページ>>お彼岸の意味は?墓参りやおはぎを食べたりお供えする理由は?
ご先祖様にお供えする小豆は、色んな意味が込められています。
冬に風邪を引かずに元気に乗り切るためにも、このような昔からの風習に学んでかぼちゃを使った料理で食卓を彩りたいですね。