日本の季節を表すうえでも一つの節目になる
「立春、立夏、立秋、立冬」というように並べると、どれかは聞き覚えがあると思います。
立夏というくらいだから夏場に訪れるのかな?
そんなふうに思っちゃいますけど、実はそうではないんですね。
では、そんな立夏は2024年にはいつ訪れるのか?
そして、その意味や由来を一緒に見ていくと、意外と面白いこともいくつかわかってきます。
それでは、この立夏とはいったいどんな季節を表す言葉なのかを一緒に見ていきましょう。
立夏は2024年にはいつ訪れる?
さて、この立夏は「夏」という言葉が入っているのに、実は夏には訪れません。
ゴールデンウィーク真っただ中の「こどもの日」が実は立夏なんです。毎年でいうと5月6日頃が立夏にあたります。
ちなみにここ最近と、今後の立夏の日にちは次のようになりますね。
2024年前後の立夏の日にちはいつ?
2023年 | 5月6日 |
2024年 | 5月5日 |
2025年 | 5月5日 |
2026年 | 5月5日 |
2027年 | 5月6日 |
2028年 | 5月5日 |
2029年 | 5月5日 |
2030年 | 5月5日 |
2031年 | 5月6日 |
2032年 | 5月5日 |
今後の立夏の日にちはこのようになっています。
立夏がいつごろなのかというのは、ゴールデンウィークの「こどもの日」あたりと覚えると忘れにくいですね。
立夏の日にちが年によってズレるワケ
立夏の日にちって5月5日とか6日といったようにちょっとズレがあります。
どうして毎年固定じゃないの?
って思いますよね。
それには、地球の公転がピッタリと365日ではないことが関係しています。
実は、1年って細く言うと、1年=365.242194日
ちょっとズレが有るんですね。
だから、私たちが生活する上で1年が365日と固定して考えてしまうと、
実際には「0.242194日」が毎年ずれていくことになり、合わなくなってきます。
だから、ほぼ6時間になりますね。
もうお分かりの方もいるかもしれませんが、1年で6時間ずれるので
4年に1回「うるう年」があるのは、このズレを調整するために設けられているんですね。
だから、他の季節を表す「冬至」「秋分の日」「立春」なども、全部○月○日頃というようになって、毎年変化しているのですね。
このズレの部分だけを考慮していけば、先の日付までほとんどわかるような気がしますが、しかし、国立天文台のホームページによれば、
『春分点は月の引力による章動・金星など他の惑星による地球軌道への摂動などによって、時間にして10分ほど前後にゆれ動くことがある。』
ということが観測されていて、引力とかが常に影響しているようなのです。
だから、毎年春分の日を確定させるにも、直前までデータを集めないと確定までに至らないということなんですね。
だからほかの暦にも影響があると考えられます。
さて、立夏という季節を表す言葉は、「夏」という漢字が入っているのに夏に訪れなかったり、この立夏の意味もよく分からないですよね。
次は、そんな立夏の意味や由来について見ていきましょう。
立夏とはどんな意味なの?
さて、この立夏とは「二十四節気(にじゅうしせっき)」という1年を24分割し、季節を表すために考え出された言葉です。
その中でも立夏は「八節」と呼ばれるくらい、季節の分かれ目として重要な位置になったのですね。
八節の中には、
- 二至:夏至、冬至
- 二分:春分、秋分
- 四立:立春、立夏、立秋、立冬
この8つがあります。
こう見ると、立夏とは結構重要な位置にあるんだなって感じれますよね。
二十四節気は、この八節を更に細かくしたものです。
この八節が細かくなっても「16」ではなく「24」になったのは、1年が「12ヶ月」なので、季節と暦月を関連づけるために、8と12の最小公倍数の「24」が選ばれたというように考えられていますね。
これは地球を中心として考えた「天球図」なんですが
- 天球:地球を中心として取り巻く球体
- 黄道:天球上における太陽の見かけの通り道
- 天の赤道:地球の赤道面を天球にまで延ばし、天球上と交差してできる大円
暦を考える上では地球を中心に見たほうが都合がいいため、このような図で表わされることが多いです。
さて、立夏はどこにあるのかというと、春分点(黄径0度)と夏至点(黄径90度)の中間にありますね。
春分(3月21日ごろ)
夏至(6月21日ごろ)
このようになっているので、その間「3か月」、その半分はおよそ「1ヶ月半」になります。
だから、ちょうど5月6日ごろになりますね。
この立夏を迎えると、暦の上では夏の訪れとなっているんですね。
立夏の意味や由来って?
さて、そんな立夏の意味や由来ですが、立夏というのはもともとは中国で作られたものなんですね。
それが日本に伝わって現在も使われている形になるのですが、先ほど説明した二十四節気が、当時中国の中心だった「黄河流域の寒い気候」に合わせて作られたものなんです。
それをそのまま使っているので、当然季節感がちょっと違うわけなんですね。
だから、昔の中国では、この立夏である5月6日ごろから暑くなり始めて夏になったワケですが、日本とはちょっとズレが生じてあっていないようになっています。
だから、5月から夏の始まりなんて言われてもピンと来ないかもしれませんが、こういった由来があって今も使われていることになります。
立夏とは、夏が立つと書くので『夏の始まり』という意味になりますね。
この立夏とは5月6日ごろになりますが、この日だけではなくて「期間を表す意味の言葉」として使われることもあって、次の節気である「小満(5月21日ごろ)」の前日までの期間を指すケースもあります。
立夏と夏の期間はいつまで?
さて、暦の上ではこの立夏(5月6日ごろ)から夏が始まるわけですが、一体いつまでが夏になるのでしょうか?
それは、次の立秋(8月7日ごろ)の前日までが夏ということになります。
だから、この立秋までは「暑中お見舞い」というかたちでハガキを送る事になっていますが、立秋を過ぎると「残暑お見舞い」という形に変わります。
関連ページ8月7日と言ったら、まだまだ暑い日の真っ盛りですよね。
でも、暦の上では秋ということになり、ちょっと変な感覚に襲われるかもしれませんね。
あとがき
2024年の立夏とはいつなのか。
そして、どんな意味や由来があるのか、季節を表す言葉の立夏についてまとめましたがいかがでしたか。
春分の日と夏至の間にあるのが立夏になりますが、まだまだ夏というには早いような時期ですよね。
だから、本文でもちょっと見ましたが、
- 立春(2月4日ごろ)
- 立夏(5月6日ごろ)
- 立秋(8月7日ごろ)
- 立冬(11月7日ごろ)
このようになっています。
それぞれ季節としてはちょっと早いような感じですよね。
この立夏の時期は5月ですが、早いと言っても夏という文字が付くように暑さもだんだん増してくるような時期です。
そこで、特に女性にとって大変なのが、
紫外線、日焼け
シミやシワの原因にもなる紫外線は、もうこの時期にはかなり降り注ぎ始めていて、すでに9月ほどの紫外線が降り注いでいる地域もあります。
紫外線は浴びすぎると皮膚にもよくないので、後悔しないようにしっかりと対策はしておきたいですね。