あなたは立春と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
私も、なんとなく季節の変わり目といったことしか考えていませんでしたが、立春についてまとめると、実はさまざまな意味が込められた日であるということがわかりました。
その立春について、
- 2024年の立春はいつになるのか?
- 立春とはその意味は?
そして、
など、立春のあれこれについてまとめました。
2024年の立春はいつ?
この立春は2024年ではいつになるのかというと、
この日になります。
しかし、実は立春の日は毎年同じ日ではありません。
2021年頃から徐々に2月3日になる日が増えてきます。
近いところでは、2021年、2025年、2029年が2月3日になると考えられていますね。
立春はここ十数年2月4日だったので見過ごしがちでしたが、このようにその年によって変化するものだったのですね。
立春は期間を表すとされることも。
さきほどは立春とは、2024年2月4日という日にちだと説明しましたが、
立春は、場合によっては
指すこともあるようです。
だから、この場合では雨水が2月19日頃になるので、
2月4日~2月18日ごろ
という期間ですね。
雨水(うすい)と春一番について
雨水について簡単に説明すると、立春からさらに春の訪れを感じれる日で、昔は農作物を作り始める準備の目安になっていた日のことです。
これは、1859年の長崎県五島沖で漁師が強風にあって遭難したことから、春に拭く強い南風のことを『春一番』と呼ぶようになったと言われています。
立春とは、その意味は?
旧暦では立春とは、
冬から春に変わる、春の訪れ
とされていて、また、
一年の始まり
というような意味を持っていたんですね。
この立春以外にも、立夏、立秋、立冬とありますが、それぞれが同じように季節の変わったとされているんですね。
だから実は、節分は1年で4日あったんです。
でも、今のように2月3日あたりの節分しか残っていないのは、立春とは一年の始まりとされる大切な日だったので、これが今も残っていると考えられています。
ですので、立春とは正月のような扱いだったんですね。
ということは、その前日の節分は大晦日なわけです。
だから今に残る節分の行事で、豆まきをしたり恵方巻きを食べるなんていうのは、1年の悪い運気を追い出して、良い運気を迎え入れようといった風習なんですね。
地方によっては年越しそばならぬ、節分そばなんてのも食べる地方も残っているようで、立春はとても大切な日だったことがわかります。
立春とは、このように一年の始まりの意味を持っていて、さらに旧正月の時期とほぼ同じ頃だったので、
年賀状に、
「新春」「迎春」
などといったような賀詞を使うように、
「春」
といった言葉が入っているんです。
こうやって意味やつながりがわかると面白いですね。
立春大吉ってなんなの?
禅寺では、立春の早朝に
立春大吉
と、書いた紙を貼る習慣があるのですが、あなたはご覧になったことがありますか?
これ、一体何のことなの?
と疑問に思われる方も多かったと思いますし、大吉という文字が入っているから何となく良いんだろうなあ、といった感じしかわからないですよね。
この意味は、この立春大吉という文字を実際に縦に書いてみるとよくわかります。
こうなっていますね。
これを真ん中で半分にするとどうでしょう。
跳ねとか止めは別にして、左右対称になっていますよね。
この左右対称が縁起がいいものとされ、
一年間災いが降りかからないおまじない。
とされていたのですね。
さらに、この立春大吉を左右反転してみましょう。
薄い紙に書くと、裏から見たらこんな感じですよね。
だから左右対称で、裏から見ても
「立春大吉」
よく考えられた言葉ですね。
*この立春大吉には次のような由来があります。
この立春大吉という紙が門のところに貼られていました。
鬼が門から入ってきた時にこの文字を見て中に入りましたが、ふと振り返ってみると入る時に見た「立春大吉」という文字が見えました。
すると鬼は、
まだ門から中に入っていなかったのかな。
と、勘違いして門から外へ出て行きました。
この文字ならではの逸話ですね。
あとがき
立春とは元々は一年の始まりの意味を持っていたので、今でも幾つかそれに因んだことが残っていることもわかりましたね。
立春というと春という言葉がついていて温かい日のイメージがありますが、実は
1年で最も寒い日
とされています。
この立春の日を境にして徐々に暖かくなっていくので、立春が来てからもしばらく辛抱の時期が続きそうですね。