夏バテの原因をきちんと考えるためには、
食欲不振、栄養バランスの偏り
といった、
「食べ物からのアプローチ」だけでは全然足りません。
どうしてかというと、夏バテの原因は食事もですが、睡眠不足や自律神経の乱れなど、複数のことが重なり合って起こっている可能性があるからなんです。
そして実はこの夏バテの原因として、夏には意外とも言える「冷え性」もかかわっている可能性があります。
冬場冷え性の人は、夏にも気を付けて欲しいことの1つなんですね。
そして、これらを踏まえていろんな夏バテの原因を考えることが、対策にもつながっていくことになります。
今回はその夏バテの原因に考えられる、大きな「3つのポイント」から、その対策に向けて解説をしていきたいと思います。
夏バテの原因である食事について考えよう
夏バテとは、夏の暑さに身体がついていけず、体のいたるところで不調をきたしてしまう症状のことを総称して「夏バテ」と呼んでいます。
気温が暑くなってくると夏バテになると言われていますが、そもそもこの夏バテの原因はどこにあるのでしょうか。
夏バテの原因がわかれば、
そのために何をすればいいのだろうか?
ということもわかりますね。
その夏バテの原因は大きく分けて3つあります。
- 食欲不振による栄養不足
- 水分不足によるミネラル不足
- ストレスなどによる自律神経の乱れ
この夏バテの原因でも、よく取り上げられるのが食事面での問題です。
夏場に食欲がなくなって、なかなかご飯が食べれない時がないでしょうか。
その食欲不振になると、疲れから回復する栄養素が少なくなったり、食べた栄養をうまくエネルギーに変えてくれない場合があります。
それでなくても夏は暑くて汗をよくかき、体温調節も大変だし、色んなエネルギーを使う時期です。
だからしっかりと食事をとることは、夏バテ防止にはとても大切なことなんですね。
夏バテの原因は食欲不振による栄養不足
夏はクーラーの当たり過ぎや、急激な温度差が原因で体が疲れてしまいます。
そうなってくると食欲がわかない、食欲不振に陥ることがあります。
また、夏場はどうしてもお茶やジュースなど、水分をがぶ飲みしてしまいがちですよね。
暑いので水分補給はとても大切ですが、その度が過ぎると水分だけでお腹がいっぱいになってしまい、肝心の食事が取れないといった事態に。
こうなると栄養が不足してしまうため、元気が出なくなっちゃうんですね。
そして、夏場に食べる食材(栄養)にも問題があるケースもあります。
というのも、夏は冷たくて食べやすい物、つまり、
- ざるそば
- そうめん
- 冷やし中華
など、喉ごしの良いものが多くて、こういった食事をメインにしている人も多いでしょう。
でも、こういった炭水化物ばかりをとっていると夏バテになりやすいと考えられています。
というのも、この炭水化物はビタミンB1という栄養成分がないと、うまくエネルギーに変えられないからなんです。
なのに夏バテ気味になっている人は、バランスの悪い食べ方をしているからです。
キチンと炭水化物をエネルギーに変えてくれる食べ物も、いっしょに摂らないといけないという事なんですね。
また、疲れの原因である乳酸を分解してくれる「クエン酸不足」も夏バテの原因として考えられますね。
他にも夏バテ防止には、「ビタミンB2」「カリウム」など必要としたい栄養成分がたくさんあるんです。
具体的にどんな食べ物がいいのか知りたいですよね。
そんなあなたのために、こちらで色んな食材や料理を網羅しまとめました。
関連ページ夏バテでどんな食事をしようか迷っていたら、ぜひこちらのページを参考にしてください。
水分不足も夏バテの原因に
夏は水分をがぶ飲みしがちですが、その一方で汗を大量にかくので水分不足、いわゆる脱水のような状態にもなりがちです。
また、この脱水の際の水分補給もうまくできていないと、夏バテの原因となってしまいかねません。
それは汗とともに失っていく成分である、ナトリウムやカリウム、マグネシウムといった、いわゆる「ミネラル」もうまく補給できていないとダメなんですね。
その為には、スポーツなどで汗をかいたらスポーツドリンクなどで失ったミネラルを補給しないといけません。
まして、熱中症などで脱水に近くなった場合には、経口補水液などで水分補給をしておく方がいい場合もあります。
汗と一緒に「身体の調子を整える栄養素」であるミネラルも失われていくので、体内のいろんなバランスが崩れてしまうんです。
そして、塩分が少なくなると胃酸の働きも弱まるので食欲がなくなったり、消化がうまくできなかったりします。
だから汗をかきつづけることによって
- 水分不足
- 塩分不足
を招くことになり、これがしいては食欲不振につながります。
そうなると体力も元気も徐々になくなっていき、夏バテの原因となってしまうんですね。
夏バテの原因である自律神経の乱れ
夏になると気温が高いので、クーラーを使用することが多くなりますよね。
自分の部屋もそうですが、外に出てもスーパーなどに入った際かなり冷房が効いている場合があります。
仕事をされている方は、オフィスが寒いなんてことも。
外は高温で30℃を超えているのに、室内は20℃程度の温度だったりすると、室内外で10℃以上も差が生まれることもあります
こういったところに出入りを頻繁にしていると、体の温度調整機能(自律神経)がうまく働かなくなってしまい体に不調をきたしてしまうのです。
また、長時間冷房にあたっているのも体に良い影響はありません。
これが繰り返されると、胃腸の働きも弱まってしまうために食欲不振へとつながり、夏バテの原因となってしまいます。
だから、一般的にはクーラーの温度と外気温の温度差は、
というのが理想的な設定です。
だからクーラーの設定温度は27℃や28℃が推奨されているんですね。
夏バテの原因と冷え性
クーラーの当たりすぎは自律神経の乱れを招いてしまって、胃腸の働きを弱くしてしまったり、体温調節がうまくできなくなって体の負担が増えてしまうかもしれません。
そして、クーラーの当たりすぎなどは体を冷やしてしまうために、夏でも冷え性で悩む人が増えてきています。
特にオフィスやスーパー内、電車の中といった場所では、外に出たり入ったりするケースも多くなります。
そうなると体は急激な変化に対応しないといけないので、かなりの負担となってしまいます。
また、夜の寝るときのクーラーもタイマーをして寝たほうが体が冷えすぎなくていいと思います。
その日の気温にもよりますが、あまりクーラーに慣れすぎるとしんどくなってしまいますよ。
そんな夏バテと冷え性の関係から、もし、
- 夏場だけど手足の先が冷たくなる。
- 体温を計ったら35℃前半の体温しかない。
- 慢性的な頭痛があったりする。
こういった状態が重なっているなら、冷えを改善することで夏バテも解消されていくかもしれません。
関連ページ>>夏バテ対策で注意すべき冷えや低体温とは?グッズやクーラーの使い方
夏場に冷え性なんて一見関係なさそうに見えますが、服装など無防備になる夏場は、意外と注意が必要な時期であることは覚えておきましょう。
夏バテの原因であるストレスについて考えよう
夏バテの原因には、自律神経の乱れで起こってしまう可能性についてお話してきましたが、その原因はクーラーだけではありません。
もう一つ大きな理由が「ストレス」です。
自律神経の乱れとストレスの関係もよく言われており、体がきちんとリラックスできる状態が減っていると、緊張状態が長く続いて神経も疲れてしまうからです。
そういった意味で、睡眠不足もストレスの中に入ってきます。
夏バテの原因と睡眠不足
睡眠がきちんととれないと疲れも取れません。
疲れが取れないことは、夏バテにも直結してきますよね。
そしてその疲れが残った状態で仕事をしたり生活をしていると、食欲不振や集中力不足、そして疲れそのものがストレスとなって、これも悪循環を招くきっかけになりかねません。
睡眠と食事では、睡眠のほうを気を付けたほうがいいという指摘もあり、疲れを残さないようにきちんと寝れる体制を作っておくことが大切ですね。
その夏バテの原因となる睡眠不足の解消のために、運動をするということが一石二鳥です。
運動することで適度な疲れをもたらしてくれるので、睡眠に入りやすい体制になります。
また、汗をかくことで汗腺が働き、体温調節のしやすい体へと変わっていけると思います。
そして、運動後に牛乳を飲むことによって熱中症対策にもなります。
牛乳内の豊富な「タンパク質」が効果的に血液量が増やしてくれるという研究結果が出ているんですね。
これは「環境省の熱中症保健マニュアル」にも記載されています。
そして運動は先ほど触れた冷え性の予防にもつながります。
夏場はなかなか運動しなくなってしまいますが、暑くない時間を狙って適度な運動はしておくことをオススメします。
あとがき
夏バテの原因には、
- 食事バランス、食欲不振
- 水分不足
- 睡眠不足
- ストレス
- 運動不足
- クーラーの当たりすぎ
- 自律神経の乱れ
などなど、いろんな原因が考えられています。
もっと細かく言うと、夏風邪などの病気もかかわっているケースもあるようです。
夏バテしてしまうと、疲れてやる気も出なくなるし、他の病気にもかかりやすい免疫力の低下も叫ばれています。
この機会にあなたの生活を振り返ってみて、夏バテの原因となるようなことをしていないか確認してみましょう。
その夏場は夏バテをはじめ熱中症や紫外線など悩みが多いので、それぞれにしっかりと対策ができるように考えてみましょう。
夏バテを含め熱中症対策など、夏の悩みに関してこちらでまとめているので、気になることは必ずチェックしておいてくださいね。
関連ページ