5月というと、ゴールデンウイークをはじめ、こどもの日や母の日などイベントもたくさんの季節です。
日差しも暖かくなって過ごしやすい季節ですが、5月6日ごろは「立夏」といってすでに夏が始まることを意味しています。
女性のかたもこの季節になると、徐々に紫外線対策など始めたりなどするのではないでしょうか。
そんな5月の時候の挨拶にはどういった言葉が使われるのか?
上旬・中旬・下旬のそれぞれで使える例文を、
- 書き出しの言葉
- 結びの言葉
として、いくつか用意しました。
そして、それらを合わせてつくった手紙を一つの例文として紹介したいと思います。
時候の挨拶「5月」上旬・中旬・下旬の挨拶のポイント
5月には季節の言葉には、
青葉、新緑、若葉、惜春、万緑、薫風、晩春、立夏、軽夏、向暑、葉桜、梅夏、薄暑、初夏、暮春、残春、老春
このような言葉が挙げられます。
*季節の言葉のあとには「~の候、~のみぎり、~の折」を付ける。
例:薫風の候、若葉のみぎり、立夏の折など
立夏は5月6日ごろなので、時候の挨拶としては5月上旬ですが、
などという表現なら、5月中旬でも下旬でも大丈夫ですね。
青葉、新緑、若葉といった言葉や端午の節句(こどもの日)
そして、
- 五月晴れの日が続き~
- 今年のゴールデンウイークは~
- 風薫る五月~
などは5月上旬~中旬にかけてのあたりを表す感じでしょうか。
一方で5月中旬~下旬にかけては、徐々に夏の様子を表す言葉として、
など、夏を表す言葉や、暑さが徐々に感じられるような言葉を選ぶといいと思います。
- うっすらと肌の汗ばむ季節~
- 春から夏へとうつろいゆく季節~
- 若葉が初夏の日ざしにまぶしく~
このような言葉は、中旬から下旬にかけて用いられる言葉として多く見られますね。
5月5日は端午の節句(こどもの日)
5月といえばその代名詞ともいえる、
「ゴールデンウィーク」
毎年、この時期には大型連休をとって遠出される方やいろんなイベントに参加する人も多いのではないでしょうか。
その休みの中にある「端午の節句」は「こどもの日」と呼ばれ、男の子のお祝いの日になります。
3月3日は女の子のお祭りの「ひな祭り」がありますね。
そんな端午の節句では、鯉のぼりや兜飾りといったお祝いや、ちまきや柏餅、ちらしずしなど定番のお料理があったりもします。
そんな端午の節句には、それぞれに意味が込められているものもあり、知っていると面白いこともたくさんあるので、興味のある方はこちらもご覧になってみて下さい。
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時候の挨拶「5月」の書き出しの例文
基本的な手紙の構成として「時候の挨拶」の後には、「相手の安否を尋ねる挨拶」が続きます
つまり、
「時候の挨拶 + 安否の挨拶」
このような形で、書き出しが始まります。
ビジネスや上司、先生などに送る場合は失礼のないようにしたほうが良いと思います。
ただ、そうでない場合には色々な形があっていいと思うので、大きく相手に失礼が無いようにすれば気持ちは伝わると思います。
堅苦しい挨拶だけじゃつまらないですしね。
では、先ほど上で見てもらった5月の時候の挨拶を使ったりして、どういった言葉で書きだしていくのか?
その例文を一挙に紹介しちゃいますね。
時候の挨拶「5月」の書き出しの例文
- 新緑の候、ますますご清祥の由、何よりと存じます。
- 新緑の候、お元気でご活躍のことと存じます。
- 若葉のみぎり、皆様にはご清祥のことと存じます。
- 惜春のみぎり、ご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。
- 薫風のみぎり、ますますご壮健のこととお喜び申し上げます。
- 向暑のみぎり、皆様にはご清祥のこととお喜び申し上げます。
- 五月晴れの好天が続く今日この頃、お変わりなくご活躍のこととお喜び申し上げます。
- 行く春が惜しまれる今日この頃でございます。お元気でいらっしゃいますか。
- 惜春の折から、皆様には大変ご無沙汰いたしております。
- 風薫るさわやかな季節となりました。ゴールデンウィークは、どこかお出かけになりましたか。
- 風薫る五月、ゴールデンウィークはいかがでしたか。
- 風薫る季節となりました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
- 日中は汗ばむ陽気になりました。お元気でいらっしゃいますか。
- 梅雨前のさわやかな季節、お元気でお暮しのことと思います。
- 爽快な五月晴れが続きます。いかがお過ごしですか。
- 行く春の惜しまれるこの季節、お元気でお過ごしでしょうか。
- 萌える若葉が目に沁みる季節となりました。皆様お元気ですか。
- 空澄み渡り、心地の良い季節になりましたが、いかがお過ごしですか。
- 若葉の緑が目に沁みる好季節、ご機嫌うるわしくお暮しのことと拝察いたします。
これらの時候の挨拶は、目上の人に送るケースの文と、気軽に友達に送るケースの文が混ざっているので、それぞれで送る人に失礼のないようにチョイスしてください。
では、次は、
最後にどのような言葉で締めるか?
その結びの言葉について見ていきましょう。
時候の挨拶「5月」の結びの例文
では、先ほどの5月の時候の挨拶を使った書き出しから、最後の締めにどのような文章を使って結びの言葉とするのか?
その例文を一挙に紹介しちゃいますね。
時候の挨拶「5月」の結びの例文
- 過ごしやすい季節ですが、くれぐれもご自愛くださいませ。
- 過ごしやすい季節ですが、なお一層ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
- どうかお健やかに、新緑の季節をお楽しみください。
- すごしやすい若葉の季節、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
- 連休の疲れが出ませんよう、くれぐれもお身体を大切になさってください。
- 向暑の折から、くれぐれもご自愛ください。
- 連休明けでお仕事もお忙しいでしょうが、お体を大切に。
- もう夏も近いようなので、どうかお元気にお過ごしください。
- 梅雨入りも間近なようでございます。御身おいといくださいませ。
- 立夏が過ぎても肌寒い日が続いております。体調を崩されませんようお気を付けくださいませ。
- 梅雨入りが近いようです。お体には十分ご留意ください。
- 季節の変わり目ですので、ご体調を崩されませんように。
- 梅雨入りが近いようですね。くれぐれも体調を崩されませんように。
- 雨の多い五月でございます。どうかご自愛専一に。
- すごしやすい季節になってきました。今度ぜひドライブなどご一緒しましょう。
- 心地の良い季節です。お互い張り切っていきましょう。
- 連休の疲れが出ないよう、ゆっくり休息してお体を大切にしてください。
このようにたくさんの例文を用意したので、これをそのまま使ってもらってもいいし、アレンジしてあなたのオリジナルを作ってもらうのもいいと思います。
色んな文章作りの参考にしてくださいね。
5月の手紙の例文
では、先ほどの2月の時候の挨拶の「書き出しの例文」と「結びの例文」を使って、どういった内容の手紙ができるのか。
一つ手紙の例文を用意しましたので、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
*文章としては短めで、わりと親しい人向けの例文としているので相手に合わせて内容は変えるようにしてください。
手紙の例文
日中は汗ばむ陽気になりました。お元気でいらっしゃいますか。
すっかり春になり、私も家族とともに心地の良い気候の中で、ゆっくりと連休を楽しむことができました。
また、以前からお話ししていた動物園にようやく行くことができました。
子供は初めての動物園だったので、いろんな動物を見るたびに目をキラキラさせていたのが、とても嬉しく楽しい思い出となりました。
また、近いうちにでもお会いできれば、○○様の連休中のお話もお聞かせください。
5月も半ばですが、早いもので梅雨入りが近いようですね。くれぐれも体調を崩されませんように。
あとがき
5月の時候の挨拶にはどういった言葉が使われるのか。
そして上旬・中旬・下旬で使う言葉のポイントとその書き出し、結びの言葉、そしてそれらを合わせた手紙の形を見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
5月は春真っ盛りといった感じの季節で、気持ちのいい過ごしやすい季節だと思います。
その気候のことや体調面で相手を気遣う言葉とともに、連休中のお話や慣れてきた新生活についてなどを手紙の内容にすればいいのではないでしょうか。
また、5月後半は早いところで梅雨入りが宣言されるようになり、6月の梅雨にも備えておきたいといったことも添えれると思います。
そして、五月の第2日曜日は母の日でもあるので、そのことについて触れるのもいいでしょうね。